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「彼女、癒しの魔法使えなくなったんだって。また使えるようになるかもしれないらしいけど、それがいつになるか分からないらしい。そんなの意味ないじゃん。だからおしまい。」

「お前、どれだけ人を傷つければ気がすむんだ。」

クラークはエドワードに声をあげた。

「何怒ってるの?クラークが、最初にステファニーに手を出したの怒ったんだろう。だから、終わりにする。これで解決。問題無しだろう。」

エドワードは、何が問題なのかと疑問の顔さえしていた。

ステファニーは、目の前で行われていた会話をまったく理解出来なかった。正確には理解したくなかった。

(エドワード様が興味あったのは、私の癒しの魔法だけ。あの優しい笑顔も元気づけてくれた言葉も全部嘘。そして、私は捨てられる。魔法の無い私は用済み…。)

ステファニーは、ショックで胸がつぶれそうだった。そして、座り込むと、涙が止まらなかった。

クラークが、エドワードに何か言おうとしたとき、人影に気がつきそっと近づくと、泣いているステファニーに気がついた。

「君は…。まさか今までの話を聞いていたのか。」

ステファニーは、あわてて会釈すると、図書館から逃げ出した。

「あ~聞かれちゃったか。まあ、いっか。あの子、友達いないし、他の子とかに話さないでしょ。」

エドワードは、まったく他人事のように話をした。

「俺は、お前がただ恋多きやつなのだと思ってた。だから今日は、一人の人を大切に出来ないうちは恋などするべきではないと言うつもりだったんだ。それが、恋どころか人を道具としか見てないなんて。ここまで人として最悪な奴だとは思わなかった。今回の事、俺から城には、しっかりと報告させて頂く。覚悟しておけよ。」

「おい、まてよ。俺達友達だろう。第一、お目付け役を任されたお前だってただじゃ済まないぞ。」

「友達だからだ。お前がやらかしたことは、ちゃんと気がついて止められなかった自分にも責任はある。覚悟の上だ。」

「裏切るのか…。」

「裏切るんじゃない。正すだけだ。」

そういうと、クラークはエドワードを睨んだ。エドワードはこれから起こるであろう事を考えると、恐ろしくなりその場に座り込んだ。

クラークは、そんなエドワードに構うことなくステファニーを探しに走った。

しかし、どこにもステファニーを見つけることが出来なかった。必死に探していると、ブラッドリーとアイリッシュを見つけた。

(あれは、確か彼女と仲良くしていた一年生のはずだ。)

「お前達、同じ一年のステファニー・リッチモンドを見なかったか。」

「クラーク様。ステフがどうかしたのですか。」

「エドワードといろいろあってな。彼女を深く傷つけてしまった。」

「やっぱり、あの時ちゃんと注意しておけば、ステファニーは傷つくことなんて無かったのに…。」

ブラッドリーは、深く後悔した。

「とにかく、いまはステフを探しましょう。」

「すまない。彼女にはちゃんとエドワードから謝罪させるから。」

三人はステファニーを探し回った。

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