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三人は、また中庭へとやってきた。

「ステフ、どうしてまた友達の宿題をやろうとしたの?しかも、自分からいいだすなんて。」

まずは、ブラッドリーが、口火をきった。

「だって、クラスメイトが困っているのに助けるのは当然でしょ。私は間違っていないわ。」

ステファニーは、二人に向かってはっきりと言った。

「前にも言ったはずでしょ。宿題を忘れた人のかわりにステフがやるなんてしちゃだめって。また、いいように使われたらどうするの?」

アイリッシュもステファニーの行動を咎めた。

「あの子はいつも私に優しくしてくれるの。困った時に助け合うのは友達でしょ。どうして邪魔するの?」

「かわりに宿題をやるのが助け合うことなの。違うわ。第一、あの子は、それを望んでいなかったでしょ。」

「そうだよ、ステフ。本当の友達は宿題を押し付けたりしない。」

ステファニーの言葉にアイリッシュやブラッドリーは反論したが、ステファニーは、納得しなかった。

「そんなことない。私が宿題をやったら助かったはずだわ。あの子きっと今からやっても間に合わない。きっと手伝わなかった私にもう優しくしてくれない。」

「ステフ、どうしたの?何かクラスメイトに言われたの?」

「何も言われていないわ。むしろ話かけてくれない。前に宿題をやらなくなってから話かけてくれる人が減ったの。」

「今だってステフに話かけてくれる子いっぱいいるじゃないか。」

「アイルやブラッドは、友達がいっぱいいるけど私には少ししかいないの。ちゃんと好意を返さなきゃまたいなくなっちゃう。」

「どうして、ステフはそんな後ろ向きに考えるの。本当の友達は損得を考えてそばにいないわ。ステフが、好きだからそばにいる。それだけよ。」

「そうだよ。何があっても僕たちはステフのそばにいるから。そんな無理をして友達を作ろうとしなくてもいいんじゃないかな。」

「二人とも分かってないわ。黒目というだけで、ひかれてしまう私が友達を作ることがどれだけ大変か。どんな方法でもいい。そばにいてくれるならいいの。」

「それでは、ステフが苦しむだけじゃない。そんなことしちゃ駄目よ。」

アイリッシュは、必死にステファニーをなだめた。しかし、そんなアイリッシュをステファニーは、睨み付けるように叫んだ。

「うるさい。二人は、分かってない。どうして邪魔するの?」

「邪魔なんてしないよ。僕たちはステフに苦しむようなことになって欲しくないんだよ。」

「違うわ。二人は、私に新しい友達が出来るのが嫌なんだわ。きっとそうよ。だから邪魔するのね。酷いわ。」

ステファニーの周りが、黒いもやがかかりはじめた。

「ステフ、違うわ。そんなことない。」

アイリッシュがステファニーを抱きしめようと近づくと、黒いもやに弾かれた。

アイリッシュとブラッドリーは驚いてステファニーを見た。黒いもやはどんどん大きくなったように見えた。

「ステフ、落ち着いて。大丈夫よ。」

「うるさい。私の邪魔をするなら二人なんて知らない。もう友達じゃないわ。さようなら。」

そういうと、二人を睨むとステファニーは歩き出した。

アイリッシュは、ステファニーを追いかけようとしたがブラッドリーはそれを止めた。

ステファニーのまわりから少しずつ黒いもやが消えていった。

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