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ステファニーの言葉に、みんな驚いた。

「ステファニー、その力は人に害をなすものではない。今のままでよいのではないか。」

「そうですよ、ステファニー。学園にはいろんな人がいます。あなたが傷付き苦しむことがあれば、母はどうしたらよいか。」

アルフレッドとマリアンヌはステファニーが学園に入学するのを反対した。

「ステファニーは、学園に通いたいの?」

ただ一人セドリックだけは、すぐ反対せずステファニーに尋ねた。 

「はい、お兄様。私は学園に通ってこの力は使いこなせるようになりたいです。」

「もしかしたら、瞳の色で嫌な思いをするかもしれないよ。ブラッドリー殿やアイリッシュ嬢のように受け入れてくれる人ばかりじゃない。たくさん傷付くこともあるかもしれない。」

「わかっています。でも、学園には信頼する大切な友達のブラッドやアイルがいます。二人がいれば、私は大丈夫ですわ。」

いつのまにか強い眼差しを持った妹にセドリックは驚いたと同時に嬉しかった。

(あの二人がステファニーを変えてくれたんだね。)

「ステファニーの意志は固そうです。ステファニーの願いを叶えてあげてはいかがでしょうか。」

セドリックは、両親を見るとステファニーを後押しした。

そして、渋る両親にある提案をした。

「では、科目等履修生として必要な授業だけを受けてはどうでしょうか。それならば1日ずっと学園で過ごすわけではないですし、その授業を受けすぐ帰ることも可能です。」

初めて聞く話にステファニーも驚いた。セドリックには大丈夫だとはいったが不安がないわけではなかったので、その話を聞いてちょっとほっとした。

アルフレッドとマリアンヌもそれならばとステファニーが学園で学ぶことを許してくれた。

「ステファニー、よかったね。」

「ありがとうございます。お兄様のおかげですわ。」

「そんなことはないよ。がんばるんだよ。」

こうして、ステファニーはブラッドリーやアイリッシュより少し遅れて学園に入学することになった。


ステファニーは、ブラッドリーとアイリッシュに科目等履修生として学園で学ぶことを報告した。

「困ったことがあったら僕にちゃんと言ってね。」

「学園内いろいろ私が案内してあげるね。」

二人はとても喜んでくれた。

ステファニーは、学園で「魔力の発動と制御」と「植物学」など数科目を学ぶことにした。

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