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あまりに続く愚痴大会をブラッドリーがあきれたように止めた。

「ステフが二人の勢いに驚いてかたまっちゃったじゃないか。でも、僕も瞳の色で人をすぐ判断するのはおかしいって思うよ。黒い瞳はいろいろ誤解されるけど、ステフが優しい人だって僕は知ってるからね。母上達はみたいに赤目の見本みたいな人もいるけど、それはたまたまだよ。」

ブラッドリーはステファニーを励まそうとしたが、つい口を滑らせてしまった。

「何ですって、ブラッド。今までの私たちの話を聞いていたのかしら。」

メイリーンは、ブラッドリーをキッと睨んだ。

「そういえば、ヘタレブラッドはステファニー様と友達になれたのかしら。」

アイリッシュも、ブラッドリー睨みながら話した。

「それは…。ステフとは、今はまだ親しい知り合いだ。」

ブラッドリーはステファニーを見ると小さな声で答えた。

「信じられない。まだ、知り合いなんて。ブラッド、情けないわ。ステファニー様、ブラッドが何かしたら私に言って下さい。物理的にちゃんと懲らしめます。」

アイリッシュは、ブラッドリーに呆れた視線を送るとステファニーにを見て強く言った。

「じゃあ、その時、私は精神的に懲らしめますわ。ステファニー様安心してくださいね。」

メイリーンは、お茶をのみながらニコッと微笑んだ。

「ちょっと変なこと言わないでよ。第一、僕がステフを困らせたりするような事しないから。」

ブラッドリーは、あわてて否定した。

「まあ、いいわ。話はそれましたが。ステファニー様、瞳の事気にしすぎてはいけませんよ。ステファニー様は綺麗な花を育てられる優しい方だとブラッドから聞いています。あなたの事を知らないで悪口を言う人は捨て置いてかまわないのですよ。」

メイリーンは、優しくステファニーに話しかけた。

「そうですよ。私はブラッドからステファニー様のお話を聞いて仲良くなりたいと思いました。会ってみて、やはりステファニー様は素敵な方だとおもいました。いつか私とも友達になって下さい。今はブラッドと、同じ知り合い枠でかまわないので。ブラッドとは出来ないよいな女の子同士の楽しい話をいっぱいしましょう。」

アイリッシュもステファニーに笑顔を向けた。

「そして良かったら、目を見てお話ししましょ。私達は、瞳の色で人を判断したりしないですわ。」

メイリーンとアイリッシュの言葉にステファニーは涙ぐんだ。

ブラッドリーやエイミーを見ると、二人は深く頷いていた。

ステファニーは、前髪を分け耳にかけると、ためらいがちにメイリーンとアイリッシュをみた。


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