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ステファニーとブラッドリーが一緒にお茶を飲むようになって一年がたった。
「実は、ステフに会いたいっていう人がいるんだ。」
「えっ。私に…。」
「うん。実は、母上と僕のいとこのアイリッシュなんだ。」
「ミルハント侯爵婦人のメイリーン様には、月下美人のお礼を直接ちゃんとお伝えしないといけないとは思っていましたが。えっと、アイリッシュ様はどうして私に会いたいのかしら。」
ステファニーは、アイリッシュと面識がないどころか数年屋敷から出ていないのだ。
「実は、アイリッシュにこの一年ステフのところによく行ってるのを見つかってしまったんだ。ステフの事をしつこく聞かれてつい話してしまって。そうしてら、自分も会って仲良くなりたいっていいだして。」
「でも、アイリッシュ様は私の瞳の事はご存知なのかしら…。」
ステファニーは、心配になり下を向いた。
「それは、大丈夫だよ。でも、母上もアイリッシュもちょっと元気だからステフが驚かないかが心配なんだ。もちろんちゃんとフォローする。ステフが辛くなったらすぐ逃げよう。いや、ステフの前に僕が先に逃げ出したくなるかもしれないけど。」
ブラッドリーの慌てぶりにビックリしたと同時におかしくなった。
「お二人が私の瞳の事で嫌な思いにならないならお会いします。大丈夫ですよ。」
ステファニーは、ブラッドリーに笑顔で答えた。
「メアリー、メイリーン様とアイリッシュ様にお花をプレゼントししようと思うのだけどどうかしら。」
「それならば、今はガーベラが綺麗に咲いておりますしそれで花束を作ってはどうでしょうか。」
「ガーベラでは、華やかさにかけないかしら。」
「それならば、先日作りましたポプリもご一緒にお渡ししたらいかがでしょうか。」
「それは、いいわね。ありがとう、メアリー。」
プレゼントを考えるステファニーに以前のようなどこか悲しげな雰囲気は感じられなかった。メアリーは、そんなステファニーを見られて本当に嬉しかった。
(ステファニー様の笑顔を見るためには私はいつでも力になりますのでご安心下さい。)
ステファニーは、メイリーンとアイリッシュの為に綺麗な花束とポプリを用意した。
「喜んでくださるかしら。」
馬車の中でステファニーは心配になった。ブラッドリーは、瞳の事は気にしなくていいと言っていたが、実際お会いするまで分からないからだ。その為、メアリーに髪を斜めに流し、控えめに目を隠す髪型にしてもらった。
屋敷では、ミルハント侯爵婦人メイリーンとブラッドリーが出迎えた。
「ステファニー様、ようこそいらっしゃいました。」
メイリーンは笑顔でステファニーを迎えた。




