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私には、前世の記憶がある。


前世の私、細山みかは、人と交流をもつのが苦手だった。

暗い。何を考えているかわからない。

他の人からみた私の印象はそんなもんだろう。

しかし、家族や私を理解しようとしてくれた数少ない友人に囲まれてそれなりに幸せだったと思う。


社会人になった私は、案の定職場では浮いていた。

必要最低限の会話で仕事をしていた私に、仲良くなろうとしてくる人は、いなかった。それでも、いいと思っていた。

しかし、同じ職場にひとりだけ熱心に話かけてくれる人がいた。それが夏川まりかだった。

まりかは、ひとあたりも良く、職場を明るくすることが出来る人だった。最初は、話しかけられても会話はもちろん続かなかった。

でも、まりかの明るさに私もだんだん心を開けるようになった。

友達と呼べるようになった頃、私はまりかに幼なじみのまことを紹介した。まことは小さい頃からこんな私をいじめっ子から守ってくれる兄のような存在であった。そして、ずっとそばで守ってやるからと、兄から彼氏になった。


「みかは、職場でちゃんとやってますか。こいつ愛想ないから。」

「ちょっと。まこと、やめてよ。」

「大丈夫ですよ。みかちゃんは真面目で仕事は丁寧だし。ちょっと恥ずかしがりやなだけだよね。」

そんな会話をしながら、私達は楽しく過ごした。帰りにまた三人で食事しようということなり、まこととまりかも連絡先を交換した。大切だと思える人達が繋がることが嬉しかった。

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