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長くなりそうなので2話更新します。
ステファニーは、部屋でセドリックとメアリーに相談をしていた。
「お兄様、メアリー。どうしたらいいのかしら。このまま会話が弾まないままでは、ブラッドリー様に申し訳ないわ。」
ステファニーは、二人に相談した。
「それなら、聞きたい事をたくさんメモしておけばいいんじゃないかな。メモを見ながらでも話せれば、少しは違うんじゃないかな。」
セドリックはメモを見ながらでも話すことを提案した。
それに対して、メアリーは別の意見を言った。
「セドリック様。私は、今はこのままで良いのではないかと思います。ステファニー様には、ありのままの姿を受け入れてくれるかたが必要だと思います。最初からいろいろ考えて頑張り過ぎると、ステファニー様は無理をなさり辛くなってしまうのではないでしょうか。そばで見ておりまして、ブラッドリー様もそんなステファニー様を受け入れてくれるように感じます。」
「でも、メアリー。ステファニーはもっと話さないいけないと考えているんだよ。だったら、話せるよう努力するのは大切じゃないか。」
セドリックはメアリーの意見を真っ向から否定した。
「努力をするべきではないとは申しません。ただ、聞きたい事をたくさん考え、その事を話すのを第一に考えては違うのではないでしょうか。いつか質問することはなくなります。その時、どうするのでしょうか。ならば今は、緊張を無くすのを第一に考え、ゆったりと会話をすることを大切にしてはいかがでしょうか。緊張が無くなってくれば、相手に聞きたいことや話したいことがみつかってくるのではないでしょうか。」
セドリックに対し、メアリーも一歩も引かなかった。
「でも、いつ緊張がなくなるか分からないだろう。第一に、話せないってことがプレッシャーになって余計緊張するじゃないか。」
「ステファニー様はもともと口数が少なく優しいかたです。そのありのままのステファニー様を受け入れられなければ、ブラッドリー様はステファニー様のご友人にふさわしいとは言えないのではないでしょうか。」
セドリックとメアリーは互いに意見をぶつけ合った。当のステファニーは二人の舌戦に圧倒されあたふたして何も言えなかった。
しかし、二人はどちらも譲ることは、無かった。二人は自分の考えが絶対に、ステファニーを幸せにする為だと譲るつもりはないようだ。
(どうしましょう。メアリーがお兄様にこんなに意見を言うなんて。後でメアリーが怒られたりしたらどうしましょう。大変だわ。)
前書きに書きましたが、2話更新します。




