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ステファニーは両親に話す前に、セドリックに自分の気持ちを話す事にした。

「お兄様、私ブラッドリー様とは友達ではなく、知り合いの関係から仲良くしていただこうと思います。」

ステファニーの発言に、セドリックはよく分からないという顔をした。

「えっ。知り合い?それはブラッドリー殿と友人となることとは違うの?」

ステファニーはメアリーと話した事、本当にブラッドリー様と友達になれるのか不安であることを伝えた。

「なるほどね。確かに友人初心者のステファニーには友達とは未知の世界過ぎるのかもしれないね。すごく難しく考えているようだけど。普通は知り合って何回か話したりしてるうちに気が合うもの同士が気がつけば友達になってるんだし。いいんじゃないかな。前向きに考えてくれてるんだし、俺は嬉しいよ。」


次の日、ステファニーは朝食後に、両親に伺いをたてた。

「ブラッドリー様との事でお話したいことがあります。よろしいでしょうか。」

「先日の話だね。気持ちは固まったのか。」

アルフレッドは、ステファニーを笑顔でみつめた。

「ブラッドリー様は、とてもいい方なのだと思います。しかし、すぐ友達としてお受けするのは難しく思います。」

「それは、お断りするということかしら。」

マリアンヌは、心配そうな視線をステファニーに送った。

「いえ、そうではありません。私は友達と呼べる方がいままでおりませんでした。それなので、まだよく存じないブラッドリー様と私が友達となれるのか分かりません。ワガママだとはわかっているのですが、まずは友達としてではなく、少しずつお話をさせていただきながらいろいろ慣れていきたいのです。」

ステファニーは、おそるおそる両親に気持ちを話した。

「父上、ステファニーはまだ、友人という関係がどんなものか分からず不安なのだと思います。その中、前向きに考えてくれて俺はうれしく思います。どうかステファニーの気持ちを汲んで頂けないでしょうか。」

セドリックは、ステファニーの気持ちをフォローするように両親に説明した。

アルフレッドとマリアンヌは、ステファニーが外の世界へと一歩進もうとしているのがわかり嬉しかった。

「わかった。では、ブラッドリー殿には今は友達ではなく、少しずつ仲良くして頂きたいと言っていると伝えるぞ。それから、困った事があればいつでも私達に相談しなさい。」

「何も、遠慮することはないのよ。」


「ありがとうございます。そして、よろしくお願いいたします。」

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