絆の死をいつか受け入れられるようになるまで
*この文章には過激な部分や残酷な文章が含まれています。嫌なところはスルーして下さい
私は5人目の娘は
平成19年5月10日にポッター症候群と水頭症で生まれて40分後に他界しました。
ポッター症候群とは、我が子の場合 多嚢胞性異形成腎、膀胱が無い、羊水過少、通常の子供よりも体重が半分しかない
そして水頭症でした。妊娠6か月の妊婦検診で突然一週間後にまた来てください。
↑の症状を紙に書かれこの症状が出ていると言われました。
私には何が起きてるのかお腹の子が心配になり一週間後の妊婦検診までにネットなどで調べまくりました。
そしたら、ポッター症候群と言う病気が分かりましたが、信じられない状態で、検診に再度行った所
主治医『すいませんが、こちらの病院で分娩を行うのは難しいため大きな病院を紹介致しますので、転院して下さい』
そう言われそのまた二週間後に府内の一番大きな病院に行きました。その時には妊娠7か月になっていました。
やはり結果は、ポッター症候群で治療法も無く、生存率も0に近いことを聞かされました。
5か月の妊婦検診で
主治医『順調で問題ありません』と言われて
翌月6か月検診で『分娩不可、転院して下さい』
結局、母体には問題が無いため通っていた病院で出産が可能になりました。
私は大きな病院でお腹の子の余命宣告を受け、この子が苦しむならと中絶を
お願いしましが法律により中絶の期限が1週間過ぎており、このまま出産して他界するのを待つしか方法が無いと言われました。中絶はおろか子供の死を見送るなんてそんなの出来るわけない。普通に『はい』て言えない。
私の頭の中は動転して父親は何も言わない『悪いな 悪いな』
こんなん慰めじゃないし他人事みたいに言われてる様な気がしてムカつきました。上の子達は弟か妹が出来ると喜んでいる。『赤ちゃん病気で死んじゃうねん』なんてとても言えない。
だけどお腹の中の子はちゃんと動いているし生きたいって言うてるみたいで
気持ちがすごく分かり、まさか子供が死ぬなんて今まで考えたこと無いし
複雑な気持ちだった。
上の子の保育所の送り迎えに行くも先生たちは妊娠に気づいていない。
恐らくお腹が小さいのもあるかもしれない。
いつしか子供が弟か妹が生まれてお姉ちゃんになると嬉しそうな顔で
自慢したようで、お腹の子の余命宣告を受けたあと、保育所の先生たちに
『おめでたなんですね!男の子?女の子?楽しみですね!』と
言われるようになり、さすがに子供たちにお腹の中の子供の事を話すべきだと
思い子供たち全員集め、
『ママのお腹にいる赤ちゃんは病気で生まれても助からない。ごめんね。』
子供たちは泣き叫んだ。『なんでー赤ちゃん何の病気なの?お医者さんは
治してくれないの?』
『ごめんね、お医者さんにも治せない大きな病気でママのお腹にいる間しか生きられないと言われたの』
私は涙をこらえ子供に話しました。まだ現実を受け入れられない部分もあり私自身が混乱しているのもあり、お腹の子が死ぬことを受け入れたくない自分もあり。だけど上の子供達は 悔しい嫌だよ死んじゃうの嫌だよーて泣いていました。保育所でも子供たちが先生にお腹の赤ちゃんは病気なんだと話したみたいで、送り迎えで先生たちは
『お母さん赤ちゃん助からないって本当ですか?
どこが悪いのですか?どんな病気ですか?原因は?いつ死んじゃうんですか?
どんな気持ちですか?』と言われた。
恐らく興味本位な気持ちが高いのだと思いましたが、私の心の中が
悲しみ、辛さ、怒りが込み上げてきた。
先日まで『楽しみですねっ』とか言うてたのに態度が急変されその時は
人が怖いと思いました。
私の中で この子はお腹の中でまだ生きてる。死ぬとか口に出さないで欲しい。いくら病気でもちゃんとお腹の子は声を聞いているはず。
生きようと今は頑張ってるんだから、簡単に死ぬとか興味本位や
心無い言い方をしないでほしいと思った。
保育所の先生の中でも病気の事を知らず『頑張って元気な赤ちゃん産んで下さいね!生まれたら見たいです』と言う先生もいて。
元々の病院で出産することにはなりましたが、担当医は最低でした。
妊娠8か月の検診でお腹の子が羊水過少により回転が出来ずずっと逆子のままでいて水頭症により頭が膨らみ窮屈な状態にいることが分かりました。
もちろん逆子と聞けば 帝王切開だろうと先生に聞いたのですが
主治医『お腹の赤ちゃんは病気ですが、臍帯が切れたら自力呼吸が
出来なくなり生きるのは難しい。それに母体には何の以上もないのに、
何故わざわざお腹にメスを入れ切り気づ付ける必要がありますか?
死んでしまう赤ちゃんの為にお母さんが手術する必要ありませんよね?』
私は医者の言葉を聞き私は正直 死にたいと思いました。この医者に殴りたい気持ちで一杯でした。何故、皆命をそんな風に扱うのか?
お腹の中で元気に動き出来る事ならお腹の子に聞かせたくない言葉。
私は何もかもが分からなくなり嫌になりました。