煉獄のアルケミスト
「お前も小さな星なんだ
いつかきっとまた俺と会える。」
兄はそう言い残して私の元を去った。
あるものは言う。
雷に打たれても刀を打ち続ける刀鍛冶がいると、
またあるものは言う。
この現代におとぎ話の中でしか耳にしない魔法、それを使いこなし光り輝く者を見たと。
そして…
この世から離れ煉獄に迷い込みそして帰ってきた男がいると、
その者を人々は《煉獄のアルケミスト》と呼んだ。
ーーーある街ーーー
「私が必ず煉獄の者を見つけてまいります!それまでしばしの辛抱を王よ。」
「頼むぞリュカ、そなたにかかっておる。
この国の息は長くないそれまでに必ず見つけ出し大いなる助力を授かるしか助かる道はない!」
「はい!王よ!」
そして少年は旅立った。
この世界に散らばる運命を変える力を持つと呼ばれる《星》と呼ばれる者達を探す旅へ。
「必ずお救い致します王よ、
街のみなよ必ず戻るぞ。
私が、私が‼︎必ず見つけ出してみせる。」
かくして齢17歳の少年の旅が始まった、少年の目的地は隣の地方の大国アド。街の命運がかかったこの旅に少年は少し不謹慎ながら高揚していた。
冒険は今始まる。
◆リュカ
主人公であり17歳の剣闘士。ある街で王の近衛兵として働いている。
◆王
ある街の王。大いなる危険を察知し近衛兵であるリュカを伝説の存在である《星》の中でも、最も有名である《煉獄のアルケミスト》探しに出向かせる。
◆煉獄のアルケミスト
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