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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

超お手軽短編:人生終わったったwww

「全く、君は何を考えているのかね」


 頭を地面と平行にしながら、ハゲヅラに対して謝罪の言葉を紡ぐスピーカーと化した俺は一体、どれほどの価値があるのだろうか。


「学歴もない、仕事もできない。そんな人間に用はないんだがねぇ」


 クソが。無理難題を押し付けてきたのは貴様らだろうが。吐き捨てる言葉は心の中。喉から空気が漏れるだけ。


「何のために君にこの仕事を任せたと思ってるんだ!」


 横から飛んでくる罵声。部長であろうその声に一切の戸惑いはなかった。


「全く、これだから低学歴は。もうちょっと考えるということをしたらどうかね」


 呆れるようにため息をつくのは社長だろうか?耳が遠くなってよく聞こえない。


 歯ぎしりする音が聞こえる。何処から?無論自分の口からだ。

 勝手にプロジェクトリーダーに担ぎ上げた挙句に失敗すればこの始末である。部下も全てリーダーの責任といい、いつも励ましてくれた部長もそちら側。


(生贄じゃないか……)


 大規模プロジェクトとか言いながら、ロクに予算も寄越さず、渡されたのは地に足の着かないプランばかり。それを実現しようと部下に残業を強制させ、俺もサビ残を繰り返して出たのはこの現状。さらにあれよこれよと降って湧いた不祥事の責任を被せられ祭り上げられた台座はギロチン台。


 これも生活のタメだ。仕方がない。


「もう君クビだクビ。もう明日から来なくていいよ」


 その一言が、俺の最後のストッパーを破壊した。


「ふぅぅ」


 頭が水平から垂直に戻ると同時に頭が熱くなる。血管の一つや二つ逝ったかもしれない。


 右足から踏み込んで、左手でハゲヅラの頭を殴りつける。

 他の奴らはあっけらかんとしている。ハゲヅラからは血が流れている。自慢していたメガネも粉々だ。


「な、なにをする!」


 デスクを蹴り飛ばす。どうやらデスクは運悪くハゲヅラの下半身を潰してしまったようだ。しかし罪悪感は全く沸いてこない。悲鳴が響く。耳障りだ。消してしまいたい。


 喉を踏み潰す。肉を咀嚼するように何度も、何度も、念入りに、二度と声が出ないように。次第に耳障りな音が消えていく。しかし、それでも空気が漏れる音が耳障りだ。


 頭を蹴り飛ばす。その時聞こえた音は、何故かとても心地がよかった。





 ――それでは、ニュースをお伝えします。連続殺人犯の──容疑者が逮捕されました。彼に殺された被害者達は全員、喉を踏み潰され、首が完全に折れた状態で発見されています。

よい読者の皆さんはこうなっちゃ駄目だゾ☆

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