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君の幸せで、他人を幸せにさせてあげてください

作者: 泥沼人間

君の幸せで、他人を幸せにさせてあげてください


 僕はいつも不幸だ。不幸は巡り巡って、幸運となって返って来るらしい。

哲学的に言うと、それは的確なものなのだろう。

だが、現実は全く違う。

-65534が、65535になることはない。

そのまま、-65535となる。

「君は人生の幸福値を何で決める?何で仮定する?」

「な、何を言って……?」

目の前にいる男の子は、電車に挽かれる。

レールに電気が流れているため、そのまま体内の水分が蒸発しミイラになるが、燃える。

「君は、char型か。幸福値はたったの1bitか。つまらない」

〈この鬱な世界から出るには、君の幸運でひとを幸せにしろ〉

一体何人だよ。

〈さあな〉

角を曲がると、回避しようとした車が対向車線の車・歩行者・自転車に突っ込む。

強風が吹き荒れ、凧が電線に引っかかり感電する子供。

スカートを抑える女子生徒は、下り坂による加速のついた自転車が舵を取れずに突っ込む。

自転車に乗っている者は、田んぼの中に落ちる。

自動車は、絶えず池の中へ。

中学校から下校する生徒を回避する自動車は、大きく出てきた餓鬼を回避できずに連続で引き倒す。

鼻歌を歌いながら、歩く。地面には、絶えず赤いペンキがねっとりとある。

「あ、この人鉄分が不足しているのかな?この人は、骨粗鬆症かな?中が空っぽだ」

「あ、脳が縮んでる。有機シンナーでもすってんのかな?」

後ろを通った人間は、瓦礫や突然の飛び出しに巻き込まれる。


 不幸な人を探すことにした。関係なさそうな人間しかいない。

だから、この世に興味のない人間を探し始める。

ああ、なんだ。いるじゃないか。

身内に穢された人間、他人に壊された人間、学び舎での人格破壊者に、ニート。

二次元?阿呆か?

今、4次元に送ってやる。いや、5次元かな?

縦(Y)・横(X)・奥(Z)・時間……、ああ、4次元か。


僕は、終わった人間に化けて、学校の生徒に化けていく。

授業に出なくても、制服があればだれかわからなくても、生徒としてふるまえる。

だから、携帯をも奪う。

この奪った少年の学校を主に考えてやる。

―この世が嫌になったやつは、明日の昼休みグラウンドまたはトイレの中にいろ―

この言葉は、釣り乙ということで相手にはされていなかった。

が、案の定連れた奴がいた。

誰も、救済するとは言っていないのにな。

しかも、生かすとは一言も言っていない。

昼休み、ありとあらゆるトイレに行き、事故を発生させる。

ああ、なんだか、心が満たされるようだ。

気分がいいだろう?気持ちがいいだろう?それが『死』だ。

二次元にも行けず、三次元で絶望するのならば、君たちは死んだ方がいいよ?

日本人の後継者?そんなもの、移民が勝手に増殖させてくれるさ。

世界で最も安全な国日本(笑)


 人が巻き込まれ続けて、どれくらいの幸福値なのだろうか。

ああ、intくらいか。まだまだかな?doubleやlongにならないと。

long long int くらいいかないものかな?

あ、今日も集まってる。ガセで夢物語を語るだけで集まる馬鹿共が。

誰も幸せになっていないのにね。いやこの発言はおかしいか。

誰も幸せに立ち会えるなんて言っていないのにね。


 僕は、そろそろ人間に、『死神』と呼称されていっているようだ。

香川県の人口は一万人に低下。

全国規模で、『日本』国内にすむ『人』間は果てて行っている。

いいじゃないか、三流でも、別に植民地でも。結果はかわらないんだからさ。

たった90年短くなっただけじゃないか。

何をそんなに、「死神が今日も出現、身の回りを注意し逃げましょう」だ。

笑わせるな。君たちの人生なんて、何通りもあるんだ。

数では表せない無限の可能性だ。

そう、僕にあったのは、その無限の通りの中での一つの出来事だ。

『たまたま会って死んだ』

という事だけじゃないか。そんなに、恐ろしい物なのかい?

 単純に言えば、受かるはずだったのに、落ちてしまった高校の受験だ。

誰でも受かるわけでもないのに、何を悲しがっているんだい?

その怨みや嫉妬をどこにぶつける気かい?

そして、今からどうするの?その通りは、無限だ。

有限は、その世界に縛られているからさ。

法は、ヒトを根本から『法る』ためのものなのに、ね。

それに気づかず、幾重もの鎖(法)に縛られ、乗っ取られているから、そんな馬鹿みたいな思考をするんだ。

仕方ない。次をどうするのか、だろう?

だから、頑張ってくれたまえ、来世で。

来世があればだが。


 世界一安全な国日本(笑)は、名前がなくなった。

土は荒らされ、他の国の死のコネクトとなっただけだ。

貴重なメタルや土があることが、主な抗争の理由。

そして、僕の排除だそうだ。

そうだそうだ。殺してくれたまえ。ま、殺せないけど。

「ほら、絶望しろよ」

「う……УΡаааа!!!」

僕はほほ笑む。本当に、バカだね。

目の前に、溶岩の壁。

この時、日本の有名な活火山が噴火。

これにより、日本人が居なくなったのに、これのおかげでとある国の兵士が全滅した。

日本の国は、全ての人の侵入を拒んでいると面白おかしく解釈され、だれも……いや

『ヒト』は立ち入らなくなった。

日本は、神聖となり自然が淘汰され、今までの聖なる雰囲気がなくなった。

こういうことだ。

未来的に、過労死・不老不死による人体実験になるまえに日本人全てを楽にさせろ。

ということだったのだ。

勝手に解釈しているが、足元にある資料が物語っている。

『とある有名なパンに、例の物質を入れた。死者4000人。死ななかったものは、

病気ということで看病を名目として研究することに決定』

本格的な資本主義が始まる前に、つぶせてよかったよ。

その前に、特定アジアにつぶされていただろうが。いや、それでもだめか。

大戦の事を吹聴され、現実逃避したかった日本が世界からフルボッコにされていただろう。


これで、終わりだろう。

〈ああ、終わりだ〉

速かったな。次に行こうか。

〈やけに乗り気だな〉

どうせ、終わりはないんだ。

〈次も楽しませろ〉

……


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