あやまらないで
辛そうに目を伏せたまま
君は何度も繰り返す
「ごめんね」
わかってる
同じ強さで引き合っていたベクトル
君の手からは
もうとっくにすり抜けてしまってたこと
あやまらないでよ
欲しいのはそんな言葉じゃない
たぎるほどに打ち寄せた愛が
ただ返ってきてほしかっただけ
わかってる
天秤にかけたキモチの重さは
どうやっても
埋め合わせなんかできやしないさ
だからもう
そんな風にあやまらないでよ
あやまられるほど
遠く離れた君との距離が
確かに刻まれてしまうから