38話:最後の勇者と真実と
修正>
37話:
ふふふ、人を痛みつけるのって楽しいです。でも、そろそろ終わらせますね。→ふふふ、人を痛めつけるのって楽しいです。でも、さっさと終わらせろとの命令でしたので、そろそろ終わらせますね。
それと、複数の方から、ベルやカイルがすぐやられ過ぎや、ベルと過去であんなことがあったのにベルがリリーナにすぐやられて退場するのはどうかと思うと言った意見が来たので、全ての話が終わったら外伝として、蓮VSカイル&ベルの話を書こうかと思います。
※今回もきりをよくするために本来の2倍近くの量があります。
フィルやセリーナが奴隷たちと交渉を、カアラとカイル、リリーナとベルの戦闘が始まる頃に時が遡ります。
――…――…――
蓮は、勇者キリエルと対峙していた。
「君が最後の一人か。もう少しで俺の野望は、達成する。」
蓮は、そう言いながら不気味な笑みを浮かべた。
「その言いぐさ、まるで僕が君に負けるって言われてるようなんだけど、勇者に勝てるの?」
「たかが勇者だろ?」
「勇者をバカにしないでくれるかな?」
「じゃあ、君は、俺に勝てるの?」
「もちろん。僕は、勇者だからね!」
キリエルと会話して蓮は、感じた。
(こいつ、絶対アホだ・・・。)
蓮にアホ呼ばわりされているとは、全く知る由もないキリエルであるが、頭の中で以下のように思っていた。
(勇者の僕がまける?この世界がひっくり返っても有り得ないなー。なんたって僕は、勇者だからね!)
「最後ぐらいましなやつが出てきても・・・」
「ねぇ、それは、どういう意味だい?」
蓮が不意に呟いた一言であったが、それをしっかりとキリエルは、聞いていたらしい。
「はぁ、なんかめんどくさいからはじめるぞ。なんか、お前と関わっていると調子が狂う。」
「勇者に向かってその言いぐさは、なんだ!?覚悟しろ!」
そう言ったキリエルは、聖剣エクスカリバーを構えて此方に向かってきた。
――…――…――
「君、なかなかやるねー!」
「そりゃ、どうも。」
キリエルと蓮は、切り合いをしている。しかし、双方の剣技が互角なのか。はたまた蓮が手加減をしているのかは、傍から見てもわからないが2人は、良い勝負をしていた。
「そろそろ、ギア上げていくよー!」
「お好きにどうぞー。」
そう言ってキリエルの速度と剣を振る速度が少し上昇した。それに合わせて蓮も少し速度を上昇した。
「本当に、君すごいね!ここまでついてこれた人なんていなかったよ!」
「・・・。」
「じゃあ、そろそろ本気で行くよー!」
そう言ったキリエルは、姿が消えた。そして、突如蓮の後ろに現れて蓮の背中を切り裂いた・・・はずであったが、目の前の蓮は、いつの間にかキリエルの後ろに立っていた。
「勝ったと思ったのか?」
「ぼ、僕が見切れないなんて・・・有り得ない・・・」
「じゃあな」
そう言って、蓮は、キリエルを真っ二つに切断した。すると、切り裂かれたキリエルの体が突如水となった。そして、蓮の後ろからキリエルが現れて
「僕の勝ちだあああぁぁ」
そして、キリエルは、蓮を真っ二つに切断した。すると、キリエルと同じように蓮も体が水となった。
「バカな!?」
「自分の手と同じ手に引っかかった気分はどうだ?と言っても、もう聞こえていないか。」
キリエルがしゃべた後すぐにキリエルの首から上は、胴体と離れていた。
「蓮様、奴隷の解放をお願いします。」
終わったのを見計らってフィルが話しかけてきた。
「了解。」
そして、蓮は、フィルに言われたとおりに奴隷を解放したのであった。
――…――…――
「さてと、貴様は、もう終わってるがどうする?」
蓮の問いかけにレギンスは答える。
「貴様ら化け物か・・・」
「あはは、確かに私やリリーナは、魔族でそこのゴブリン達は、魔獣だけど蓮は、れっきとした人間だよー?」
「蓮様、こんなやつが、エスティア王国の国王なのですか?」
「そうだな。一応国王だ。ただ頭の中は、からっぽだけどな。」
蓮のそんな発言にレンガやカアラやフィルたち皆が笑っている。レンガやリーダーを除くほとんどのゴブリンやオーク達は、せっせと気絶した者達を縄で縛っている。そして、今回の戦争の首謀の国王レギンスの前に蓮、フィル、カアラ、ユリ、アミン、セリーナ、リリーナ、レンガ、フェン、ゲイル、マルタがいる。
「蓮よ。過去の事は、しっかりと謝る。だから許してくれぬか?」
「レギンス。貴様は、何故俺が復讐を決めたか知っているか?」
「過去、わしが蓮を有無を言わずに地球に強制帰還させたからか?」
「確かにそれもあるな。だが、違う。」
「俺は、魔王を討伐した3年前に魔王に2つのことを言われたんだ。1つ目は、俺が倒した魔王の娘であるカアラの保護だ。2つ目は、魔界の安定だ。まぁ、魔界自体は、魔王が倒されても安定は、していた。魔王の娘であるカアラが殺されていないからな。俺は、魔族の者達にカアラは、しばらく安全な地に隔離して100%の安全を保障する。その代り、魔界にて争いを起こさないでくれっと頼んだんだ。魔族からしてみれば何故勇者の俺がそんな事を言うのだろうかと思ったに違いない。しかし、なんとか彼らに信頼してもらい魔界にて争いを起こさないからほとぼりが冷めたらすぐにカアラを解放して自由にしてやってほしいと言われた。そんな中で貴様の強制帰還だ。つまり、貴様は、自分の身勝手な判断でせっかく安定したこの世界を破滅に陥れようとしていたんだ。」
「・・・。」
蓮の明かした事実をレギンスは、黙って聞いている。
「さて、続いて私が詳しい事を説明します。」
そしてそれに続いたのが、リリーナであった。
「まず、私が何故此方の世界にやって来たのかを説明しなければなりませんね。私は、蓮様がカアラさんを解放する約束を中々果たしに来ないから魔族の間では、蓮様が嘘をついたのでは?と噂され私が直接此方の世界に赴きこの世界にて蓮様がどこにいるか調査をしました。ちなみに、調査の仕方は、鳥や魔獣等の人間以外の生き物たちに聞いていました。すると1匹のフクロウがとある情報をもたらしてくれました。そのフクロウは、蓮様がこの国の兵士によって消えたという情報でした。私は、それから目撃情報がない事からこの世界のどこかに転移させられたものかと思っておりました。それを調べてる際中鳥が、蓮に似た人物を隣の国で見かけたという情報を得ました。そして、私は、隣の国へ移動をしていました。報告が終わった際に私は、人間につかまり奴隷にされました。つまり、貴方の身勝手な行動で魔界は再び此方の世界に戦争を仕掛けるところだったのです。まぁ、その前に蓮様がこちらに戻ってきてカアラさんを解放したので戦争の脅威はなくなりましたが。」
リリーナの話を聞いたレギンスは、顔色が変わっている。
「さて、これが、復讐の理由のうちの強制帰還以外の中の1つだ」
「まだあるのか?」
「2つ目は、貴様も知っての通り、ベルやカイルを半強制的にしたくない事をさせた事だ。3つ目は、俺の婚約者の予定だったユリに関してだな。」
「な!?」
「まさか、俺が地球からこっちに帰ってきたらエリンシア王国が貴様のわけのわからない行動で潰されているとは、思わなかったよ。ユリとは、魔王の討伐が終わった後に婚約を申し込まれていたからな。そりゃー婚約者と引き離されるわ婚約者の国を潰した貴様を俺は、許すことは、出来ないな。」
「・・・。」
蓮とユリが婚約していたことを知ったレギンスは、驚愕の表情になっていた。
「ちなみに、3つめは、エルフ族に関する事だ。貴様は、覚えていないと思うがエイリーンは、エルフ族と話すことが小さなころからの夢だ。」
「そうじゃった・・・」
蓮の明かした事実にレギンスは、落ち込む。
「そりゃーいつも貴様は、夜と朝にしかエイリーンやエルフィナに会わないらしいな。そんなお前が娘の夢なんて知るわけがないな。エイリーンは、小さい時からエルフ族と話したがってた。それにエルフ族も不当な理由で滅亡させられていた。何?魔王がいなくなった今エルフ族の持ってる力が驚異だから滅ぼした?貴様ふざけるのもいい加減にしろよ。」
蓮の最後の方の発言は、威圧交じりにレギンスに向けられた。
「さて、細かい事を含めれば、他にもいっぱいあるが異常が俺の主な貴様に対して復讐をしようとした理由だ。」
「・・・けるな」
レギンスは、何かを呟いている。
「なんて言った?」
「ふざけるな!貴様さえいなければ、わしの全世界の支配が叶ったのに・・・貴様のせいだ!」
レギンスが、ついに本音を明かした。
「貴様の目的は、全世界の支配か?」
「あぁ、そうだ。全ての世界を手に入れて支配するのが俺の野望だ。ふはははは」
「狂ってるな。」
「みんな死んでしまえええええええぇえぇぇぇ」
そう言ってレギンスは、右手の袖をまくった。そこには、複雑な術式と魔方陣がびっしりと書かれていた。そこにレギンスは、血を1滴ぽたりと垂らす。すると、魔方陣や術式が黒い禍々しい光を放つ。
「出てこい、邪神よ!」
『な、邪神!?』
レギンスの発言に蓮達は、驚愕を表情に浮かべた。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
今回蓮の復讐に関するすべての事実を書きだしたつもりです。と言っても、文章力の無さで自分の中では、若干もやもやするところがあります。後程良い案が思いつけば、随時書き直して行こうかなーと思います。
次回は、邪神VS蓮です。次々回が、最終話になる予定です。
次回も楽しみにしていただけると有難いです!




