お正月記念話:人生ゲーム
皆様あけましておめでとうございます。
昨日12月31日は、忙しくて書く暇がありませんでした。
そして、御正月記念話も1話の予定が、書いていて面白く2話になってしまいました。設定上有り得ない個所がありますが、許して頂けると有難いです。
敵味方関係なく登場するので楽しんで頂けると有難いです。
蓮は、今周りの雰囲気にため息をついている。
そこには、エスティア国王レギンス、王妃エレノア、王女エイリーン、元パーティーメンバーのカインとベル、今の仲間のフィルとカアラと自分の計8人がいる。そして、8人でやっているのは、人生ゲームである。何故、このような状況になっているのか、話は、1時間ほど前の話である。
――…――…――
「新年かー」
蓮がふと呟く。
「新年とは、何のことでしょうか?」
エレノアが、言う。
「俺のいた世界では、今頃元旦と言う日で、新しい年の始まりとされているんだ。そして、その日は、両親や友達に「あけましておめでとう」とあいさつをするのが、風習になっている。」
「なるほどー・・・」
「と言うわけで、やるか!」
蓮のその一声の後、その場にいた蓮、フィル、カアラ、エレノア、エイリーンが、挨拶をする。
『あけましておめでとう』
そして、突如、エイリーンからとんでもない提案を受ける。
「お父様にもごあいさつしないと!」
「へ!?」
その言葉に蓮は、驚く。
「別に戦いに行くわけでは、無いのでよろしいのでは?こういうめでたい日ぐらい戦いを忘れましょう」
「そんなものなのかなー・・・んでもまぁ、行くか」
「私とカアラもお供します。」
こうしてその場にいた全員で往生の王の間へと次元跳躍を行った。
――…――…――
「父上~」
エイリーンが、レギンスの元へと駆け寄る。そして、挨拶をする。
「あけましておめでとうございます!」
「エイリーン、何故この場に・・・それに、先ほどのよくわからない言葉は?と言うか、貴様ら、よくわしの元へとのこのこやって来たものだなー。」
「あなた、今日は、蓮の故郷の地球では、新しい年の幕開けで両親や友人に挨拶をするらしいですの。それで、此方にお邪魔したというわけです。別に戦う意思は、無いのでご安心ください。」
「やはりエレノアまでも其方にいたか・・・とりあえず、戦うのは、やめにしよう。」
それを聞いた蓮は、緊張を解いた。そこで、何故か地球にあるあるゲームを思い浮かべた。
「レギンス様、よろしければ、ゲームで勝負をしませんか?人生ゲームと言うなかなか面白いゲームです」
「ふむ。ゲームであれば皆も楽しめるし勝負も出来るし悪くない考えだな。」
蓮と王様が話していると、扉がノックされて見知った顔が入って来た。
「カイル、ベル・・・」
「!なんで、お前がここに・・・」
「・・・。」
「よい。気にするでない。それでな、今蓮の国のゲームで遊びながら勝負をしようと言う話になってな。ついでだから、そなたたちもどうだ?」
「王様の命であれば、なんなりと」
「カイルに同じく」
「んじゃ、蓮よ。準備をしてくれ」
「はい。」
そう言って蓮は、創造魔法で人生ゲームを作成した。そして、みんなにルールを説明した。一部のマスの効果や職業、その他さまざまなイベントをメギド仕様にした人生ゲームでの戦いが始まった。
――…――…――
ゲームの順番は、レギンス、エレノア、エイリーン、蓮、カイル、フィル、ベル、カアラに決まった。スタート時、皆は銀貨5枚の持ち金からスタートする。そして、レギンスは、ルーレットを回した。ルーレットには、1から10までの数字が書いてある。そして、3が出た。そこに書いてあった文字を読んで王様は、落胆した。
奴隷になる。奴隷は、御給金の日に銅貨5枚を貰える。奴隷になったら8マス進む。
「わしは、奴隷などには、ならん!この場で待機じゃ!」
「でしたら、次は、私の番ですね。」
そう言って、エレノアが、ルーレットを回した。すると、4が出た。そこに書いてあった文字を読んでエレノアは、笑みをこぼした。
国王になる。国王は、御給金の日に金貨5枚を貰える。国王になったら7マス進む。
「私は、国王になります。」
こうしてエレノアの職業は、国王に決まり、7マス進んで御給金のマスなので金貨5枚を受け取る。そして、下に銀貨3枚で領地をゲットできると書いてあった。持ち金に余裕のあるエレノアは、領地をゲットした。
「次は、私ですね。」
エイリーンが、ルーレットを回すと1が出た。そこに書いてあった文字を読んで微笑した。
貴族になる。貴族は、御給金の日に金貨2枚を貰える。貴族になったら10マス進む。
もちろん貴族になったエイリーンは、10マス進み、金貨2枚と銀貨を払って領地を得た。
「次は、俺だな。」
蓮は、ルーレットを回す。すると、7が出た。そして、そのマスを読んだ。
冒険者になる。冒険者は、御給金の日に出た数字の2倍の銀貨が貰える。冒険者になったら4マス進む。
蓮は、御給金のマスに止まりルーレットを回した。出た数字は、6だったので、金貨1枚と銀貨2枚をゲットした。もちろん、領地も買った。
「次は、僕か・・・」
カイルは、ルーレットを回すと5が出た。そこに書いてあった文字は、
騎士団隊長になる。騎士団隊長は、御給金の日に金貨1枚を貰える。騎士団隊長になったら6マス進む。
もちろんカイルは、騎士団隊長になり6マス進んで金貨1枚を貰い銀貨を払って領地をゲットした。
「次は、私ですね。」
そう言ってフィルは、ルーレットを回した。すると、10が出た。そこに書いてあった文字を見てなんとも言えない気分になったフィルであった。
農民になる。農民は、御給金の日に銀貨1枚を貰える。農民になったら1マス進む。
職業が無いのは、不安だったのか、フィルは、農民になった。そして、御給金の銀貨1枚を貰うが、領地は、買わなかった。
「次は、私。」
ベルは、ルーレットを回した。そして、8が出た。そこに書いてあった文字を読んでも特に表情を変えなかった。
騎士になる。騎士は、御給金の日に、銀貨6枚を貰える。騎士になったら3マス進む。
ベルは、騎士になり3マス進む。御給金の銀貨6枚を貰ってそのうち2枚を払い領地をゲットした。
「最後は、私ね。」
カアラは、ルーレットを回した。すると、2が出た。そこに書いてあったのは、
商人になる。商人は、御給金の日、ルーレットを回して出た数の半分の金貨を貰える。商人になったら9マス進む。
カアラは、もちろん商人となり9マス進んだ。そして、ルーレットを回すと2が出たので、金貨1枚を御給金としてゲットした。そして、銀貨を払い領地をゲットした。
こうして、カオスな人生ゲームが、始まった・・・
最後まで読んで頂きありがとうございます。
もう1話あるので、其方も楽しんで頂けると有難いです。




