29話:勇者クロード~その1~
投降が遅くなってすいません。
蓮VS勇者PTの戦いを楽しんで頂けると有難いです。
勇者クロードは、迷宮の4層にいた。迷宮内の魔物は、えげつない能力の魔物が多かった。それでも、なんとかクロード達は、巨大な扉の前に辿り着いた。
「ここが、守護者の部屋かな」
「えぇ、多分そうだね」
クロードのつぶやきにパーティーメンバーの女性が答える。ちなみに、勇者クロードのパーティーと能力は、以下のようになっている。
名前:クロード・スレイブ
年齢:22歳
性別:男
種族:人間
職業:勇者 Lv158
スキル:マスターウェポン剣・魔法剣・勇将・統括・身体強化(Slv8)・魔法(雷・光・治癒)・詠唱省略(Slv14)・盾術(Slv12)・鉄壁・ガードクラッシュ・大盾
名前:ミニル
年齢:20歳
性別:女
種族:人間
職業:賢者 Lv148
スキル:マスターウェポン杖・魔法(火・水・土・風・雷・氷・光)・詠唱省略(Slv10)・消費魔力軽減
名前:ミリア
年齢:21歳
性別:女
種族:獣人(兎)
職業:暗殺者 Lv150
スキル:マスターウェポン短剣・二刀流・必殺・隠密・瞬歩・探索・敏感・魅了・快楽・魔法(闇・操物)
主人:モルガン
名前:ゼフィール
年齢:22歳
性別:男
種族:獣人(狼)
職業:狂戦士 Lv149
スキル:マスターウェポン斧/ハンマー・剛力・狂乱・戦気・身体強化(Slv9)・剛腕
主人:モルガン
名前:ナターシャ
年齢:21歳
性別:女
種族:人間
職業:巫女 Lv147
スキル:マスターウェポン杖・魔力解放・魔法(雷・光・治癒)・治癒魔法強化
全体的にバランスのとれた5人パーティーとなっている。そんな5人が扉に手を掛けて王の間へと足を進めた。
――…――…――
蓮は、王の間へと入ってくる5人を確認した。
「勇者クロードとその御一行で間違えないですか?」
「あぁ、そうだ。貴様は、何者だ?」
蓮の問いかけにクロードは、答えて疑問を投げつける。
「俺は、暁蓮。このダンジョンの主だ。」
「じゃあ貴様を倒せばこのダンジョンはなくなるのか?」
「なくなりはしないが、機能は、停止するな。」
「なるほど。国王の依頼により貴様を倒す。」
「そうか。フィル、カアラ、セリーナ、リリーナ下がってくれ。俺1人で十分そうだ。」
『はい。』
そう言って4人は、下がる。
「貴様舐めてるのか?5対1で本気で勝てると思ってるのか?」
「あぁ、もちろん。余裕勝ちだろうな。」
「ふざけるな。行くぞ」
こうして、戦いの火ぶたは、切られた。
――…――…――
「トルネード」
ミニルが、蓮に対して魔法を放つが、蓮が持つ竜王剣によってかき消された。それにめげず魔法を放つ。
「迅雷」
ミニルの手から稲妻が走るが、蓮は、それを難なく躱す。その躱した先にゼフィールは、斧を振り下ろしてきた。それを剣で受け止めると、いつの間にか背後から気配がしたので、転移を使って移動をする。先ほどいた場所の後ろにミリアがいて持っている2本の短剣を突き刺そうとしていた。
「さて、この辺で1つ提案があるのだが?」
蓮は、突然勇者パーティーに疑問を投げかける。しかし、そんな事お構いなしに勇者パーティーは、攻撃を続ける。それを躱しながら、用件を言った。
「エスティア王国を滅亡させることに手を貸してくれるならこの場で奴隷としての身分を解放してあげるぞ?」
蓮が、そう言うとミリアとゼフィールの動きが止まった。それを見たクロードは、状況がよくないと思い一旦攻撃を中止する。
「どういう事だ?」
「俺は、エスティア王国の王族や貴族に恨みがある。それを果たすために復讐をする。それに手を貸してくれるなら奴隷としての身分を解放してあげるって言ってるんだよ。」
「奴隷の解放なんて奴隷商人しかできないはず・・・」
「俺には、出来る。現に控えているエルフの2人と魔族の1人は、元奴隷だ。先日あった奴隷オークションで、エルフ1人と魔族を買った。そして、奴隷解放を行った。」
「そう言えば、魔族の奴隷とエルフの奴隷が商品にあったな。でも、証拠がない。」
「ふーん。」
蓮がそう言うと、目視できないほどの速さでゼフィールの後ろを取って首輪に手を掛け闇と光と次元魔法の魔力を流す。すると、ゼフィールの首輪が外れた。
「ど、どういう事だ」
ゼフィールは、自分の奴隷の首輪が取れたことに驚いている。それを見ていたミリアは、予想外の一言を発した。
「私は、投降します。蓮様に従います。」
それを見ていたクロードは、驚いたが、すぐに冷静になって味方に指示を出す。
「ミリアは、敵に寝返った。やっつけるぞ。」
「テリトリー多層展開」
蓮がそう言うと、ミリアの周りに10個の結界が生じた。
「すぐ終わらせるから待っててね」
蓮は、ミリアにしか聞こえない声で言った。ゼフィールは、自由になってもクロードの味方をするようだ。その様子を見ながら蓮は、思った。
(くそー。3対1なら楽勝だったのに・・・まぁ、しょうがないか。)
そんな事を思っていると、クロードが、此方にやってきながら、ミニルは、ミリアに向かって魔法を放った。しかし、魔法は、蓮の作った多層結界を傷1つつけれなかった。
それを見て判断したミニルは、再び蓮に攻撃を仕掛けた。
「アイスアロー」
そう言って蓮に向けて氷の矢を飛ばしてくる。それを難なく躱すと今度は、クロードとゼフィールが挟み撃ちにしてくる。蓮は、ゼフィールの足を切断してその場を離れる。
「リカバリー」
ナターシャが、そう言うと杖から淡い光が出てきてゼフィールを包み込んだ。すると、切り離されたはずの足がくっついた。
(また仕切り直しか・・・。)
蓮は、そう思いながらある魔法を発動させた。
「天叢雲剣」
すると、蓮の手に光が集まり1振の剣が形成された。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
1度で良いから敵から味方に寝返るという描写を以前から書いてみたかったので、今回書けて嬉しかったです。文章力の無い俺が書いたせいでなんとも言えない感じになってしまいました。なんか、ごめんなさい。
次回は、今回の続きです。次回も楽しみにしていただけると有難いです!




