3話:マリードの迷宮
キャラクター紹介:
名前:フィル・リ・ベリルク
年齢:18
性別:女
職業:魔法剣士 Lv93
スキル:魔法(火・水・風)・魔法剣
※魔法剣:魔法を剣に纏わせて攻撃するスキル。炎なら炎剣のように纏わせる魔法によって使い勝手も変わってくる。
奴隷商のお店で出会ったエルフ。どうやら過去に何かあった模様?蓮に対して何かを感じているようで、詳細は、現在一切不明。
蓮は、ギルドに着いた。そして、受付にいる人に話しかける。
「すいません。マリードの迷宮に行きたいんですが、どうやって行けばいいでしょうか?」
「見ない顔ですね。冒険者登録は、してますか?」
「いえ。しないと入れなかったりドロップアイテムを買い取ってくれなかったりするんですか?」
「そうなりますね。登録自体は、すぐ終わるのでされてみては、いかがですか?」
「わかりました。」
「では、この書類に、必要事項を記入してください。」
受付の人から預かった書類に目を通して、書ける範囲で記入を終えた。
「これで良いですか?」
「はい。最後に登録料の1万ルビになります。ちなみに、知り合いに冒険者さんは、いますか?」
「んじゃ、これが登録料の1万ルビです。知り合いには、チーム"永久の冒険"のオルガさんとシンさんなら、知ってますね。」
「左様ですか。でしたら、登録料を支払うのは、今でなくて大丈夫です。」
「え?そうなんですか?」
「知り合いに冒険者がいる場合、相手の冒険者に確認をして了承が得られると登録料が無料になるんです。」
「なるほど。では、俺は、これからマリードの迷宮に行ってお金を稼いできます。多分1週間程度で戻るかと思います。」
「わかりました。戻って来た際は、必ずこちらにお越しください。あ、私は、受付嬢をしてますメイルと申します。」
「蓮だ。1週間後ここに素材の換金と道具や鉱石の売却に来るから、1週間後出来ればここにいてくれ。」
「わかりました。でも、何故そんなにお金が必要なんですか?」
「大切な物を買うためです。」
「気をつけて下さいね。」
「ありがとうございます。あ、それとお勧めの武器屋さんは、ありますか?」
「町の出入り口にある武器防具を売っているリールの店が、お勧めですね。道具は、このギルドである程度販売できますが、何かお探しの者は、ありますか?」
「HP回復用の傷薬10個・野営セット・砥石・アイテムボックスタグあたりが、欲しいんですが、ありますか?」
「全部ご用意できます。全部で5万2500ルビになります」
「んじゃ、6万ルビから」
「7500ルビのお釣りです。少しお待ちください。」
奥に行ったメイルは、10分ほどして戻ってきて商品を渡す。
「商品とこれが、ギルドカードです。アイテムボックスタグの使い方は、大丈夫ですか?」
「あぁ、この通りだ。」
蓮は、アイテムボックスタグを手首につけて頭の中でアイテムボックスと念じた。すると、目の前に箱のようなものが出現した。
「んじゃ、色々とありがとう。また1週間後。」
「はい。御気をつけて下さい。」
蓮は、そう言うと武器屋に急いだ。
そして、数分走ると武器屋兼防具屋に着いた。
「いらっしゃい。何が欲しいんだい?」
「片手剣2本と、ローブ・籠手・グリーブだ。予算は、約10万ルビだ。あと剥ぎ取りナイフもあると助かる。」
「10万か。結構買ってくれるから剥ぎ取りナイフは、まけてあげるよ。そこにあるA級剥ぎ取りナイフを持って行きな。んじゃ、俺は、色々調べてくる。5分ほど待ってくれ。」
「わかった。」
そう言って店主は、数ある武器防具から蓮に合いそうな物を5分ほど見繕った。
「これでどうだ?剣は、鋼鉄の剣。ローブは、常闇のローブ。籠手は、黒金の籠手。グリーブは、黒金のグリーブだ。大体値段にすると少しオーバーするが、まとめ買いって事で10万ルビで良いよ。」
「ありがとう。んじゃ、お金は、これで足りるかな?それと、ナイフは、これを貰った。」
「おう。足りてるな。それと、お前なかなかいい目利きしてるな。んじゃ、頑張ってこいよ。」
「うぬ。また来るね。」
そう言って蓮は、マリードの迷宮に向かった。
――…――…――
町を走り出して約5分。本来なら馬車で3時間かかるところを蓮は、5分で走破した。そして、御目当ての迷宮を見つけた。
「迷宮の入り口は、ここで良いのか?」
「あぁ。ギルドカードは、持ってるか?」
「この通りだ。」
「確かに。冒険者だな。精々気をつけろよ。」
「そうするよ。」
そう言って、蓮は、迷宮の中に入っていた。
――…――…――
「なかなか溜まって来たなー」
蓮が迷宮に入って早3日が経過した。現在蓮がいるのは、マリードの迷宮23階層である。全25階層あるうちの23階層なので、ほぼ深層部である。並大抵の冒険者では、手が出せないような魔物がうじゃうじゃいるが、その分素材も高く売れる。(ちなみに蓮は、普通にソロで狩りまくっている。)
ちなみに、25階層には、未だかつて誰もあけた事のない開かずの間と言う場所がある。その場所は、竜王ヴリトラが、扉を守護しているため誰もがヴリトラに倒されることからの所以である。
そんなヴリトラを倒すことを目標に蓮は、迷宮を駆け回っている。
読んで頂きありがとうございます。
今日は、暇だったので一気に3話投稿してみました。さすがに疲れますね!誤字が無いか地味に心配です。
次の話からは、のんびり更新ですが、楽しんで頂けると有難いです。
ちなみに、次回は、迷宮攻略して換金して奴隷商の店に行きます。
では、次回作ものんびりと待っていただけると助かります。