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元勇者の復讐劇  作者: 麗月
3章:勇者と巫女と奴隷と
25/48

21話:奴隷オークション~その1~

今回から、新章が、スタートします!


これからも、楽しんで頂けると此方としては、非常に有難いです。

「ふああぁぁーー」


「蓮様、おはようございます。」


「おぅ、フィル。おはよー」


 蓮の寝室にて挨拶をする二人。


「本日は、奴隷オークションの日ですので、御早めに準備をされては、いかがでしょうか?」


「だな。みんな準備して王の間に集合な。」


「伝えておきます。」


 そう言って、フィルは、蓮の寝室を後にした。



――…――…――


 蓮達は、今エスティア王国のとある奴隷商会にいる。王の間に集合した4人は、アミンに迷宮内の監視を任せて次元跳躍を使ってエスティア王国付近までワープした。それから、エスティア王国内に入り、奴隷オークションが開催される商会にまでやって来た。そこには、見覚えのあるやつもいた。


「案外、参加者が多いな。」


「ですね。」


 蓮の独り言に、フィルが反応をする。会場には、貴族やら冒険者と思わしき人間、はたまた執事までいた。ほとんどが人間であるが、稀に獣人等も見られる。


「御集りの皆様、本日は、奴隷オークションに来ていただきありがとうございます。本日オークションに出される奴隷は、どれも自信を持ってお勧めできます。今回は、全部で23の商会が23名の奴隷を出す予定でしたが、急遽、1つの商会と奴隷が増えました。なので、今回の奴隷オークションは、24の商会による24名の奴隷のオークションとなります。皆様、有意義な御時間をお過し下さい。」


 そう言って、支配人と思われる男からの挨拶が終わった。


「それでは、皆様、右手の通路より会場へ移動します。」


 こうして、蓮達4人は、会場へと移動した。



――…――…――


「只今より、奴隷オークションを始めます。まずは、1人目の登場となります。」


 司会進行役がそう言うと、ステージには、1人の奴隷商人と1人の男性が立った。ステータスを確認すると、


名前:フレデリック

年齢:32歳

性別:男性

種族:人間

職業:魔術師 Lv74

スキル:魔法(火・水・風・土)・杖術(Slv5)・詠唱速度UP(Slv3)


「魔術師か。」


 蓮が、千里眼によって得た情報を独り言のようにつぶやいた。


「今回ご紹介するのは、魔術師の男です。この者は、なんと4属性の魔法を扱う事が可能です。さらに、詠唱速度も他の魔術師や魔法使いに比べて早くなる詠唱速度UPのスキルも所持しております。冒険者の方々、是非パーティーメンバーにいかがでしょうか?」


 商人の方が、奴隷の説明を行う。4属性の魔法が使えると分かった途端、会場から感嘆の声が上がった。


「そして、御値段ですが、まずは、金貨1枚から始めたいと思います。」


「金貨2枚」


「金貨3枚」


 商人が、金貨1枚と言うと、オークションが始まった。どうやら会場にいる人々の8割がこの男を落札しようと考えているようだ。もちろん自分たちには、必要のない人材なので、この奴隷は、スルーした。結果から言うと、この奴隷は、とある冒険者が、金貨27枚と銀貨50枚で落札した。


 それから3名ほどは、特に興味の引かれる奴隷ではなかったので、蓮達は、スルーをした。そして、次の5人目で、気になる人物が登場した。


「続きまして、5人目の登場となります。」


 司会進行役がそう言うと、商人とドワーフと思わしき男が入ってきた。


「アーシャ、もしかして、あれが商会で聞いた人かな?」


「多分そうだと思います。」


 そう言われて、蓮は、千里眼を使った。


名前:オリク

年齢:43歳

性別:男

種族:ドワーフ

職業:鍛冶師 Lv63

スキル:鍛冶(Slv14)・マスターウエポン槌/ハンマー・温度感知


 蓮は、千里眼を使ってステータスを見て思わず、感嘆の声を上げた。鍛冶のスキルレベルが、やたら高い。今まで見て来た町の鍛冶師とかと比べてもとんでもなく高い。


「此方のドワーフは、鍛冶師です。冒険者の皆様、貴族の皆様、武器や防具を自分で作れるので非常にお得となっております。冒険のサポート。軍備の増強にいかがでしょうか?お値段は、金貨1枚よりスタートです。」


「金貨3枚」


「金貨5枚」


 今までの奴隷よりも上がる速度が速い。そして、金貨20枚を超えたあたりからだんだん声が少なくなってきた。


「金貨27枚」


 蓮は、金貨22枚から、一気に5枚分釣り上げた。そして、誰かが、


「金貨27枚と銀貨50枚」


「金貨28枚」


「金貨30枚」


「金貨31枚」


 蓮は、現在貴族と思わしき男と一騎打ちで値段を言っていく。


「金貨35枚」


「金貨36枚」


「金貨40枚」


 蓮は、容赦なく金貨が、5の倍数になるように値段を釣り上げていく。そして、40枚と言った途端、周りから声がしなくなった。


「金貨40枚。金貨40枚以上出す方は、いませんか?」


『・・・。』


 会場は、静けさに包まれている。


「金貨40枚での落札となります。それでは、手続きを行いと思いますが、まだ参加されるでしょうか?」


「はい。参加するので、手続きは、後ほどでお願いします。」


 蓮は、司会者に対してそう答えた。


 幸先よく蓮は、必要な人材を確保できて心の中で安堵していた。しかし、この後予想外な奴隷が出てくるのは、この時は、誰も知らなかった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


今回は、人材確保の回でした。予想していたよりも、オークションの描写が、難しかったです。うーん・・・こういう時に文章力の無さが悔やまれます。


次回は、今回の話同様に人材確保の話です。


次回も楽しんで頂けると有難いです!

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