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元勇者の復讐劇  作者: 麗月
第2章:ビア迷宮誕生
20/48

18話:ボルボ賊~その2~

修正>


17話:


前編→その1

――…―Sight of PARTISAN―…――


「レンガさん、どうします?」


「カレルは、どうすべきだと思う?」


「とりあえず、前衛部分が、怪しいですね。このままいけば確かに問題は、無いですけど、犠牲が少し多すぎると思います。メイやバルトさんのところは、問題ないと思われます。」


「とりあえず、メイに連絡を取ってみるよ。」


 そう言って、レンガは、スキル『通信』を使用してメイに連絡を取った。


「メイ、そっちは、どうだ?」


『あ、レンガさんやっほー。こっちは、問題ないよー。近づいてくる奴は、バルトさんが、やってくれるからねー。でも、前衛の部分は、上から見ているけど、このままだと、ゴブリンやオークの犠牲が、多くなると思う。』


「カレルと、同じ意見だな。」


『ほへ!?カ・・・カレルさんと同じ意見?』


「あぁ、と言うわけで、俺とカレルは、前衛部分に行ってくるな。」


『りょーかい!援護は、任せてくださーい』


 そう言って、レンガは、スキルを終わらせた。


「蓮様、前衛部分は、このままだと、犠牲が多く出てしまうので、イルさんを連れて前衛部分に行っても大丈夫でしょうか?」


「あぁ、構わない。イルは、レンガ達についていけ。んで、俺とニルとセフィアで、ボルボを潰してくる。」


「承知しました。」


 そう言って、レンガとカレルは、イルを連れて前衛部分に向かった。途中、賊が2人立ちふさがったが、1人は、メイの弓矢によって頭を抜かれて、もう一人は、カレルが、心臓を一突きして、絶命した。


 こうして、レンガ達が加わった前衛は、一気に賊を畳み込み始めた。



――…―Sight of FRONT―…――


「ゲイルさん、流石にこのままじゃ部下が危ういです。」


「みたいだな。マルタさん、指示を頼みます。」


「りょう・・・」


「マルタさん、手こずっているみたいだな。」


「レンガ様!」


「俺とカレルが、しばらく前衛してるから、怪我したやつは、イルさんに回復して貰って、疲れたやつは、しばらく休ませときな」


「了解です!」


 そう言って、レンガ達が前に出ると残り少ない賊が集まりだした。そして、マルタやゲイルやレイルや傷ついたゴブリンやオークは、イルの治癒魔法によって怪我が治されていった。


「さてと、カレル。敵は、約20人ってとこだぜ」


「案外減りましたね。」


「おいおい、ゴブリンが、たかが2匹出て来たところで、どうにかなるとでも思ってるのか?」


 賊の中の一人が、威嚇がてら話しかけてくるが、カレルたちは、特に返事もせずにおしゃべりを続けた。


「なぁ、カレル。これが、蓮様の言ってた俗にいう『テンプレ』ってやつなのかな?」


「蓮様が言ってたTHE賊って感じのセリフですね!」


「おぃ、おめぇら無視すんじゃねぇ。たかがゴブリン如きに俺たちが負けるわけねぇだろ。」


「へぇ、下手したらカレルだけでどうにかなるんじゃねぇの?」


「さすがにきついですって!」


「んじゃ、やるか。」


「えぇ、そうですね。」


 そう言って、レンガとカレルは、剣を構えた。それを見ていた賊たちも自分の武器を構えてレンガ達に突撃してきた。


「甘いですね。」


 そう言って、カレルは、連中の懐に素早く潜り込み、目にも止まらぬ剣さばきであっという間に賊を5人ほど絶命させた。


 その頃、レンガに向かってきた賊3人の武器は、盾と剣によって阻まれ、レンガの剣によって武器が、はじかれ体制が崩れたところを心臓を一突きにされたり、首を落とされたりですぐに3人が絶命した。


「おぃ・・・こいつら、本当にゴブリンなのか・・・?」


「ひぃ、化け物だ・・」


「に、にげてぇ・・・」


 賊の中に明らかに動揺が生まれた。それを好機にレンガとカレルは、残りの賊をあっという間に殲滅した。


「案外手ごたえが無かったな。」


「ですね。なんというか、物足りないです。」


「だな。」


 こうして、前衛部分の戦闘は、終わりを告げた。前衛部分、人数にして250人程度の賊が、命を落とした。



――…―Sight of SIDE―…――


「前衛、レンガ様たちが行ったら終わっちゃったよ。バルトさん、そっちは、どんな感じー?」


「もう、敵の姿は、みえねぇや」


「んじゃ、休憩しますか。そう言えば、フェンさん達は、どうしたんだろう?」


「あー、フェンさん達は、退路を断ってくるとか言ってたな。」


「んじゃー逃げる賊の後始末にでも行ったのかな?」


「多分な。」


「なかなか、おいしいとこを持って行きますなー」


「だな。」


 こうして、横側の、メイやバルト達の戦いも終えた。メイの弓によって、70名が、バルトの手によって30名が、この場で命を落とした。



――…―Sight of REN―…――


「さーって、ボルボは、どこだー?」


「どこでしょうねー」


 蓮とニルとセフィアは、アジトの建物の中を散策していた。


「お、あの扉怪しいな!開けれるか?」


「お任せください!」


 そう言ってセフィアは、スキルを使って扉の鍵を開けた。


「ほほー、ここは、宝物庫だったのか。ニル、ゴブリンを召喚して運ぶぞ。」


「了解です。我が契約に従い、我が命を聞き給え」


 そう言って、ニルの目の前に魔方陣が出来てそこからゴブリンが、10体ほど現れた。


「んじゃ、ニルとセフィアとゴブリン達でこの中の者を運び出してくれ!」


『了解です!』


 ニルやセフィアやゴブリン達は、返事をしてから宝物庫の中の物の運搬を開始した。


 そして、蓮は、宝物庫とは、別の扉を発見し中に入った。すると、そこには、ボルボと思われる賊と何も着ていない裸の女が、1人いて、行為の真っ最中だった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


予想より、長くなってしまい、2部構成で終わる予定が、3部構成になってしまいました・・・。


うーん、もう少しすっきりした文章にしたかった・・・。


次回こそ、ボルボ賊編完結です。


次回も楽しみにしていただけると有難いです!

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