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元勇者の復讐劇  作者: 麗月
第1章:迷宮作成準備編
2/48

2話:マリードの町

キャラクター紹介:


名前:暁蓮(あかつき れん)

年齢:18歳

性別:男

種族:人間

職業:ダンジョンクリエイター Lv1

スキル:ダンジョン作成・ダンジョン内整備作成・ダンジョン内設備移築・ダンジョン内監視・ダンジョンないモンスター召喚・心眼・マスターウエポン剣・闘気・魅了・快楽・モンスターテイム・大賢者の加護・不死鳥の加護・千里眼


 見た目は、しっかりと整っていて、肩までとはいかないが、少し長めの黒髪に黒色の瞳をしている。美青年という言葉が地味にしっくりくる本作の主人公。勇者召喚されたのは、中学に入ってすぐで戻って来た時には、高校1年生だった。高校卒業する前にまた異世界であるメギドにやって来た。

 目が覚めるとそこは、知らない土地であった。


(ここは、メギドじゃない?)


 そんな事を考えていた。とりあえず、周りの状況を探るべく魔法を使う。どうやら、勇者で会った時の魔法が使えるような感じだ。勇者の時に自分で編み出した独自のサーチ魔法である風の魔法を使う。自分を中心に風を飛ばして周囲の状況を知ることが出来る。ちなみに、範囲としては、約400m程度では、あるが、物体か生物か見分けれる点で、非常に便利である。ちなみに、魔物か動物か人間を見分けることが出来る。地味に使い勝手が良い魔法だ。


(んーっと、まっすぐ行ったところ300mぐらいに人が複数いるなー)


 なんとなくわかった先の状況から、風魔法を足に纏ってものすごいスピードで人のいる場所に向かった。


 そこには、2人の護衛と思われる冒険者と1人の死体、1人の商人と馬車、そして、8人の山賊がいた。どうやら、商人が山賊に襲われているようだ。


「さっさと、金とアイテムよこせよ。そうすれば、こいつみたいにならなくて済むぜ?」


「ひぃ、誰か助けて」


「くそ、こんなはずじゃなかったのに」


 上から、山賊・商人・冒険者の順で言った。


「んー、やっぱりどこの世界でもこんな典型的なアホがいるんだなー・・・」


「なんだお前?死にたいのか?」


「そこの旅人、我々が時間を稼ぐので、そこの商人を連れて逃げては、くれないか?」


「んー、大丈夫。ちょっと、そこの8人のおバカさんぐらいなら瞬殺できるからー」


 そう言うと、冒険者たちは、はて?と言った具合に首をかしげている。そして、山賊達は、どうやら頭に血が上っているようだ。


「てめぇ、ふざけんな」


(エアバインド)


 蓮がそう思うと、山賊達は、風による拘束を受けて動けなくなった。


「てめぇ、何しやがった。くそ、動けねぇ」


「何って言われても、魔法を使ったとしか言いようがないなー」


「バカな。呪文も魔方陣もなしに魔法を使っただと・・・」


「んま、そういう事だから、俺に出会った事後悔してねー!ばいばーい」


 そう言った蓮は、頭の中で風の刃を思い浮かべて山賊達の首を胴体と切り離した。


「冒険者さん、商人さん、大丈夫ですか?」


「あぁ、君のおかげで助かったよ。」


「助力かたじけない!」


「そう言えば、この中で懸賞金とか掛けられてる人いるかな?」


「確か、私の商会にあったリストの中でこの一味に賞金がかかってますね。」


「んじゃ、商人さんと冒険者さんの行く予定の町で換金するか。」


「あ、私は、メリッド商会の商人のヘルガと申します。」


「俺は、チーム"永久の冒険"のオルガだ。んで、そこにいるのが、シンだ。君の名前は?」


「あ、俺は、蓮です。暁蓮。暁でも、蓮でも好きな方で呼んでください。」


「蓮殿か、よろしければ、このまま都市マリードまで御一緒しませんか?助けて頂いた御礼もしたいので。」


「わかりました!行きましょう!」


(マリードか。ここは、確かにメギドのようだな。これで、復讐の道が見えてきた。)


 そんな事を考えながら、一行は、マリードを目指した。



――…――…――


 マリード。そこは、メギドの東側に位置するシュタイン王国内におけるトップ3に入る巨大な町だ。蓮は、ヘルガについて行って町を案内してもらっていた。オルガとシンは、ギルドに任務完了の報告をしに行ったようだ。メリッド商会に、着くと助けてくれた御礼と、山賊達の懸賞金の金貨16枚と銀貨20枚を受け取った。ちなみに、この世界では、白金貨・金貨・銀貨・銅貨が、存在していて、それぞれ、100万ルビ・1万ルビ・100ルビ・1ルビの価値である。つまり、お礼と懸賞金として16万2千ルビを貰ったことになる。蓮は、お金をもらった後にギルドに向かおうと思っていたが、非常に面白い物を見つけたため、立ち止まった。


 そこは、奴隷商人の店であった。興味本位で入ってみたが、そこには、この世の人とは思えないほどの絶世の美女がいた。水色の腰まで届くであろう長い髪をポニーテイルにしており、顔も整っている。胸には、大きな膨らみがあり、腰の辺りは、くびれている。文句なしの美女である。気になった蓮は、千里眼を使って彼女の事を見てみた。


名前:フィル・リ・ベリルク

年齢:18

性別:女

種族:エルフ

職業:魔法剣士 Lv93

スキル:魔法(火・水・風)・魔法剣


 ステータスを見てると不意に彼女と目が合った。しかし、その瞳からは、憎しみ・怒り・復讐と言った具合の、負の感情しか感じなかった。


「君は、どうしてそんなにも、世界を憎んでいるの?」


「!」


 エルフの顔が、驚きで包まれた。すると、店主であろう人がそれに気付いた。


「お、珍しいね。人に対してこんな反応を見せたのは、初めてだよ。」


「え?そうなんですか?瞳を見れば、すぐわかるのに。」


 蓮がそんな返答をしていると、店主が困っていたが、不意にフィルが声を掛けてきた。


「ねぇ、名前教えてくれない?」


「ん?俺か?俺は、蓮だよ。君は?」


「フィル」


 そんなよくある会話をしただけなのに、店主の人は、驚きに包まれていた。


「この子、1年前にここに売られてきたんだけど、全く誰とも口を利かない子だったのに、御客様に対して興味を持つなんて非常に珍しいです。良ければ、この子の主人になってくれませんか?蓮様であれば、この子もきっと満足するでしょう。」


「構わないけど、いくらするの?」


「100万です。」


「この辺で一番手っ取り早くお金を稼ぐならどんな方法がある?少し持ち合わせが足りないんだ。」


「迷宮に行っては、いかがでしょうか?町はずれにある迷宮では、しっかりとお金を稼ぐことが出来ますよ。しかも、数百年前に隠された財宝が未だに残ってるとかで、探し回ってる冒険者は、いっぱいいます。」


「ありがとう。出来るだけ早く戻ってくるよ。」


「また来るのをお待ちしております。」


 蓮にすることが出来た。しばらくは、町はずれの迷宮。マリードの迷宮を探索することにした。そんな事を蓮が思っていると、不意にフィルが話しかけてきた。


「早く戻ってきてね。」


「了解!」


 それから、蓮は、目にもとまらぬ速さでギルドに向かった。

最後まで読んでくれてありがとうございます。


本作品で主人公の次に重要な人物であるエルフのフィノが出てきました。


次回は、マリードの迷宮編です。


のんびりまったり待っていただけると有難いです。

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