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元勇者の復讐劇  作者: 麗月
第2章:ビア迷宮誕生
15/48

13話:衝突~前編~

SPIの勉強が、大変です。難しいです。


小説の執筆と言う名の現実逃避を行っている今日この頃です・・・。



装備解説>


竜王剣:ヴリトラとオリハルコンを元に作られた剣。岩をいとも簡単に両断するほどの切れ味を備えながらとんでもない軽さを実現したビックリな武器。魔法剣としての性能もぴか一で、蓮とフィルは、非常に満足した出来になっている。


竜王鎌:フィルのために作られた鎌。剣と同じくありえない軽さととんでもない切れ味、魔法との親和性を秘めたとんでもない武器。もちろん大満足の出来であった。


竜王のローブ:物理攻撃5割軽減 魔法攻撃7割軽減を備えたとんでも装備。これを使うカアラは、もちろん満足した。


聖者のローブ:物理攻撃5割減 魔法攻撃無効 魔力回復速度アップ 魔法攻撃力5割増を備えた世界の遺物。


竜王のプレートメイル:物理攻撃8割減 魔法攻撃4割減を備えたとんでも装備。フィルとアーシャが使う。


竜王の籠手:斬撃をガードしても全く問題ない程の硬度を持つのに、まるで素手で武器を持っていると錯覚するほどの操作性を備えた装備。


竜王のグリーブ:あらゆる状況から足を守ることが出来る武具。見た目の割に非常に軽い。


命の指輪:自動再生の効果をつけている者に与える指輪


聖炎のネックレス:炎魔法無効 炎魔法攻撃力倍加の効果をつけている者に与えるネックレス。


魔呪のネックレス:闇魔法無効 闇魔法攻撃力倍加の効果をつけている者に与えるネックレス。



ワード解説>


世界の遺物:昔々の英雄伝に出てくるような勇者が装備していたとんでもない効果を秘めた装備。

 薄暗い洞窟の中を進む騎士団。彼らは、魔物達と遭遇しては、戦闘を繰り返している。しかし、その戦闘は、危険性はなく滞りなく進んでいる。しかしながら、何かがおかしい。この小さな違和感を気付く者は、いなかった。


「この程度の魔物ならどうにかなりそうですね!」


「だな。とりあえず、金になりそうなものを集めてくれ。」


「了解しました!団長」


 そう言って、部下の男は、団長の命令を全体に伝えていった。



――…――…――


「やはり、気づかずに進んでいるか」


「ですね。このままいけば、この場所に一直線ですね!」


「そうだね。準備をしておいて?」


「「了解です。」」


 そう言って、蓮とカアラとフィルは、準備を始めた。蓮達のいる部屋は、今日だけのために作った巨大な正方形の部屋だ。1辺が600m、天井高が、50mと戦闘をすることに関しては、何の問題もない巨大な空間だ。この部屋に来るまでのダンジョンの中は、一本道になっている。普段は、もっと複雑な構造なのだが、騎士団が来るとの事だったので、急遽迷宮の中を一本道に改造したのだ。これで、騎士団は、蓮達が待つ部屋までやってくるはずだ。しばらくすると思惑通りに蓮達の前に現れた。


「侵入者の皆さん、初めまして。このダンジョンの主の暁蓮と申します。以後お見知りおきを・・・と申しても、今からこの場で皆さん死ぬんですが・・・」


「ふざけるな!たかが3人でこの場を なんとかできると思うのか?おとなしくこのダンジョン内にある金銀財宝を渡してくれれば、見逃してやるぞ?」


「まるで、盗賊や山賊のような発言ですね。本当に騎士団の方々なんですか?」


「うるさい。黙れや」


 蓮と騎士団の部下が言い争う。この時、騎士団隊長は、『暁蓮』と言う名前に対して違和感を感じていた。


(暁蓮・・・どこかで聞いたことがある名前の様な・・・)


「あーもう我慢ならねぇ、団長!早く指示を!」


「少し待ってもらいたい!」


「ちょ!?団長・・・」


 困惑している部下を無視して蓮は、団長と言われた人に質問を返す。


「貴方が、この騎士団の団長さんですか?」


「あぁ、この騎士団の団長をしているデュランと申す。」


「んで、その団長さんがどうかしたの?」


「そなたは、ダンジョンマスターか?」


「そうだよー」


「左様か・・・。皆の衆、戦闘開始!」


 団長がそう言うと雄たけびと共に騎士団の中の50人ぐらいずつが蓮・フィル・カアラに対して突撃して行った。



――…―Sight of REN―…――


 蓮の目前には、50人程度の騎士団がやって来た。


(うーん・・・めんどくさいなー。)


「んじゃ、きつくないように1撃で終わらせるねー」


「ふざけるな!気にくわねぇな」


 先ほど口論をしていた部下まで都合よくいったことに蓮は、心の中で少し喜んでいた。蓮は、右手を掲げて、魔法の名前を口にした。


「摩天楼」


 すると、騎士団のいる地面に巨大な魔方陣が出来上がった。もちろん50人すべてが、魔方陣の上にいる。すると、魔方陣の中心に光の球が出来て、それに向かって光が集まって行く。みるみる巨大化していく光の球だが、騎士団は、魔方陣の中から抜け出せないでいる。魔方陣が結界の代わりをしているからである。ある程度巨大化した光の球は、急に小さな球に縮小した。その後すぐに、巨大な爆発が起きた。辺りには、轟音が響いたが、魔方陣の中の地面が深さ30m程抉られているが、周りには、轟音以外の一切の被害が無い。騎士団50人は、蓮の1つの魔法によって全滅してしまった。


――…―Sight of PHIL―…――


 フィルは、目の前を見た。そこには、適正な距離を保った50人の騎士団がいる。


「投降するなら、悪いようには、しないぞ」


 騎士団の中の一人が言う。


「投降する気はないので、遠慮なく来てください。人間如きに負けていたら、エルフとしての生き恥です。」


「エルフだと?貴様は、エルフ討伐戦の生き残りか?」


「えぇ、あの時は、絶望的でした。しかし今は、素晴らしい御主人様に出会えました。あの時の事は、今となっては、ある意味感謝しているのかもしれません。人間に対して復讐の機会を与えてくれた蓮様の期待を裏切れません。」


「そうか。」


 そう言うと、騎士団の連中の一部から火の玉が飛んできた。俗にいう"ファイアーボール"と言うやつだ。


「ヘルブラスト」


 フィルが、右手を騎士団に向けて魔法の名前を言うと、騎士団に向かって巨大な炎の塊が飛んで行った。もちろん飛んでいたファイアーボールは、消滅している。飛んで行った炎の塊は、騎士団のいる辺りで巨大な爆発を引き起こした。蓮の摩天楼程では、ないにしても十分凶な殺傷能力を秘めた魔法であった。



――…―Sight of KARA―…――


「貴様、魔族だな!」


「そうだよー。カアラ・エル・リスティン。3年前に討伐された魔王の娘だよ!」


「なんだと!そんな邪悪な存在は、生かしておけないな!皆、やってしまえー」


 そう言って騎士団の連中は、カアラに向かって突撃して行った。


「ダークウォール」


 そう言うと、カアラの目の前に巨大な闇の壁が、出現した。それを見た騎士団は、突撃を躊躇した。


「ダークゾーン」


 今度は、壁となっていた闇が騎士団の足元に移動していく。困惑する騎士団だが、動けない。騎士団の中には、ファイアーボールやフレイムスピアを使う者もいたが、カアラに対して全くダメージが通っていない。すると、カアラが、とどめと言わないばかりに左手を掲げた。


「魔喰い」


 そういうと、騎士団の足元にあった闇がだんだんと体を伝って登ってくる。騎士団は、混乱する者もいれば、発狂する者もいるが、一切の抵抗が出来ない。しばらくすると、50人の騎士団は、闇の中に消えていった。カアラが、指をパチンと鳴らすと闇が消えたが、そこには、騎士団の姿は、見当たらなかった。

最後まで読んで頂きありがとうございます!


今回は、騎士団との衝突の前編です。1話に収めようか2話にしようか悩んだ結果、2話にすることにしました。


次回は、今回同様騎士団との衝突のお話です。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。



※評価人数が、いつの間にやら100人を超えていました。この物語を評価して頂いた皆様、誠にありがとうございます。これからも不定期亀更新ですが、読んで頂けると有難いです。


※感想の御返事は、遅くなります。せっかく書いていただいたのに申し訳ないです。これからも、感想等頂けたら非常に有難いです。

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