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気弱令嬢と入れ替わった私、とりあえず不満を書き出してみることにしました。  作者: ちょこだいふく


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3.はじめまして

気づいたら、知らない場所に立っていた。


大きな窓から差し込むオレンジ色の光。

その中を、小さな埃がゆっくり漂っている。


図書館みたいな本棚。

丸いテーブルと椅子。


アンティークの喫茶店みたいな場所だった。


(……ここ、どこ?)


ぼんやりと辺りを見回しながら、

ふと自分の手を見る。


——あ。


細くもないし、白くもない。


いつもの、見慣れた手。


(……私の手だ)


その瞬間、胸の奥が小さくざわついた。


さっきまで見ていたのは、

もっと細くて白い手だったはずなのに。


ふと、視線を感じた。


顔を上げる。


本棚の向こう側に、

一人の少女が立っていた。


金色の髪。

少し戸惑ったような瞳。


そして——


その顔を見た瞬間、

なぜか胸がざわついた。


同時に、少女の口が小さく動く。


「……あ」


思わず私も声を漏らす。


「……あ」


しばらく、二人で黙って見つめ合う。


先に口を開いたのは、少女の方だった。


「えっと……その……」


少し迷うように言葉を探してから、


「もしかして……あなたが……」


そこで言葉が止まる。


私も、なんとなく察してしまった。


「……アマーリエちゃん?」


少女の目が大きく見開かれた。


そして小さく頷く。


「……はい」


少し間を置いて、

今度は少女が聞く。


「では……あなたが……」


「真理恵、です」

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