3 . 僕 の まま
その後、僕と花ちゃんは何も話さずにカフェを出た。
あの時見た花ちゃんの顔はとても苦しそうだった。
僕は、花ちゃんが傷つくことを言ってしまった。
もう、憧れのあの子とは話せない。
僕はその日、悶々と花ちゃんのことを考えながら寝た。
「すい!!こっちこっち!!」
「まって、蒼真くん、!!」
私は足を引っ掛けて転んでしまった。
「あ、!!すい、大丈夫か!?」
「う、うぅ…」
私は痛さのあまり、泣き出してしまった。
「すい、痛いの痛いの飛んでいけ!!」
「んぅ、いたく、なくなった」
「だろ!ほら、行こうぜ!!」
「あ、いた...」
「あ、ごめん、!!おんぶしてあげる!!」
「ぅ、あ、ありがとう...??」
「ほら!見ろ!!桜!!」
連れられてきた桜の幹には花が沢山咲いていた。
「わ〜、!!綺麗...」
「ふふん、そうだろ!!」
「この桜、まるで×××××××!!」
「え、?蒼真くんなんて、??」
その後、風が吹いて桜の花びらが散った。そうして、私は目を覚ました。
「っ、ぁ、」
僕は寝ている間に泣いてみたいで頬が濡れていた。
「...学校、いかなくちゃ」
僕はフラフラな足取りで立ち上がって、準備を進めた。
「すい〜!!おはよう!」
「真帆ちゃん、おはよう」
真帆は僕を見た途端、笑顔に挨拶をしてきて、昨日見たドラマやアニメなどの話をしてきた。その時、真帆ちゃんの肩を意外な人が叩いた。
「ね、ごめん、翠ちゃん借りてもいい?」
「あ!花さん!いいよ!」
「え、あ、え?」
僕は状況がつかめなくて、あわあわしていた。
そうしたら、花ちゃんが僕を引っ張って空き教室に連れてきた。
「あの、翠...ちゃん、」
「...えっと、?」
「ごめんなさい!」
花ちゃんは急に思いっきり頭を下げて謝ってきた。
「え、?なに、!?どうしたの、???」
「昨日、あの後何も話さなずに帰ってしまったから...本当にごめんなさい、」
「いや、こちらこそ...花ちゃん怒ってるのかと...」
「ぜ、全然違うよー!」
「ふふ、そうだったの?」
「...ちょっと話してもいい、?」
花ちゃんが急に神妙な顔持ちになって話し始めた。
入学式の時、可愛い僕に憧れた。ずっと話してみたかった。体育の時話せてよかった。
「ふは、そうだったの、?」
「う、うん、...引いた、?」
「うぅん?可愛いなぁ...って」
「...ちなみに、翠ちゃんが思ってたことも話してよ、?私、翠ちゃんともっと仲良くなりたいし...あと、もっとお話してみたいし...だめ、?」
「...僕もそう思ってた、いいよ、話す」
僕は花ちゃんみたいにかっこよくて身長高くて人に物を堂々と言える人に憧れてたこと。ずっと話してみたかったこと。
「ふふ、ほとんど一緒だね」
「...そうだね、」
「...これは、結構さ、言っちゃダメかもだけど...翠ちゃん、多分性同一性障害...なんだと思う、前授業で習ったやつ、!」
「僕が、それ?」
認めたくなかった、けど、人に認められるとなんだかスッと飲み込めた。
「そうじゃないかも...しれない、けど1回病院に行ってみるのもありだと思う。適切な診断をして貰えると思うから...」
「...ぅん、ありがとう」
「...私はね、そういうのじゃないんだ。ただ、入学当初にかっこいいキャラが板に付いちゃって...それで、翠ちゃんに憧れてたんだ、」
「...うん、分かってたよ」
「これからもさ、仲良くしてくれる?」
「もちろん!!花ちゃんと仲良くしたい!」
「やったぁ!ありがとう!」
その時、はなちゃんがみせた笑顔に私は心を撃ち抜かれてしまった。
「っ...ぁ、///」
“これからも仲良く”は無理かもしれない。
そんな心臓のときめきだった。




