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第2話:青い空の下

空が青い。


私の心も蒼い。


「こ〜まッ!」

「あぁ…藪ちゃん…。」

「どした?」


この子は藪之谷 和湖。

(やぶのや わこ)

通称:藪ちゃん


「私と一緒のクラスで嬉しいんでしょぉ〜?」

「藪ちゃんと同じクラスは嬉しいよ。よろしくね。」


私はにっこり笑ってみせた。

藪ちゃんは中学1年の時

引っ越してきた。

その時からの大親友で

本当に気が合う良い子だ。


「ずるぅい!私はぁ〜?」

「嬉しいに決まってる。」

「えへへ〜」


この子は(たちばな) 穂波(ほなみ)


通称:ほな


おっとりした性格で

高校に入ってからの友達なんだ。


みんなでワイワイ盛り上がってたら、

何か悩んでるのバカバカしくなってきた!

良かったんだよね。


み〜んな同じクラスになれたんだし。


せっかくの昼休みなんだし!



「狛!」

「仁…。」


目の前に仁は立っている。

まさに仁王立ちで。

私は弁当片手に立ち止まった。


「何?」


「お前白に迷い丘の事伝えたのか?」


「……まだ!」


「早く伝えろよ、ノロマ。」


…………は?

こいつ今ノロマって言った?

ふ〜ん…。



「自分で伝えればいいでしょーが!このバーカ!!」


「あぁ?!喧嘩うってんのか?!」


「何よ!」


私は藪ちゃんとほなを引き連れて教室を後にした。


仁はいつもうるさいんだから!


ふだんは弁当を屋上で食べるんだけど

今日は気分的に中庭で食べることにした。

私たちは芝生の上に腰かけた。


「いいわよねぇ〜。あのかっこいい阿波来君と仲良いなんて!」


かっこいい…?

ふいに藪ちゃんが目を輝かせて言った。


「そうだよね〜!モテモテだしねぇ〜」


「ほなまで…。どこがカッコいいの!うるさい奴。」


「そぉ〜?」

「そう!仁は昔っから騒がしい奴!一直線で、一生懸命で、周りが見えてないこともあるし…。」


って、私何言ってるのよ!

あんな奴良いとこなんて

無いんだってば。


「幼なじみだもんねぇ。ホント羨ましい限りですわ!ねぇ〜、ほな!」


「ねぇ〜!」


あ、そう……。

周りから見たら、私たちの関係は羨ましいのか。

2人とも確かにモテてるしなぁ。


悔しいけど。


うん。

ホント悔しいけど、かっこいい!


「それに風真君!!クールで優しくて、人気絶大!」


藪ちゃんの目が再び輝いた。



クール…優しい…!?

あの腹黒い白が?



「藪ちゃん、それは違う!」


「何がよ!あんな紳士みた事ないわ。


って…、あれは風真君…?


と、一緒にいるのは


女ぁぁぁ???!」




え、白と女…?


うわぁ。

あれはまさしく、青春!


白が告白されてる。


良いなぁ〜!青春だなぁ〜!



あれ…。


女の子が走り去って…


え?



「白ッ!もったいない事を…!!」


私は思わず白の元にかけよった。

白は意味ありげにほほえんで、座った。



「どうかした?狛。」


「どうかした!」


「まぁ座りなよ。」


「え?あ、うん。」



私は白の横に腰掛けてうなだれた。

だいたいズルいんだよ?

私なんて告られたこと無いし…。

それなのにいつも2人はさ〜。

「ご用は何でしょう?」


「あのさ、何でふっちゃうの?」


「何で付き合わなきゃなんないの?」


「え?だって…憧れない?青春だなぁッて思わない?」


「好きな人とだったらね。狛は青春したいの?」


「したぁい!」



青春したい!

恋愛したい!

いっぱしの女になりたい!


「狛…、俺狛のこと好きだよ。ずっと昔から…。」


…………………え?

え、えぇ!!!?

白今なんて…


「嘘ッ?!」「そう、嘘。よく気付いたね。青春味わえた?」


「はーくーッ!!死ね!!殴り殺してやるわ!」



私は白に殴りかかった。

「ははは。ごめんごめん!」


「許さん!…と、言いたいところですが、思い出した。」



また忘れてた。

仁に今度ばかりは殴られるとこだったよ。


「放課後迷い丘に集合ね。」


「ん。わかった。」


「じゃ、私友達待たせてるから!」


「おう。」


あぁ感じる。

藪ちゃんとほなの輝いた視線が。


「ただいま。」


「風真君なんて?」


「好きな人となら青春したいって。」


「と言うことは、好きな人いるのかしら?」



ーズキッ


好きな人いるの?

私には教えてくれないの?

仁も知ってるのかな。


私たちの仲は隠し事無しなのに。



「こ〜まッ!チャイム鳴っちゃうよ。行こ!」


「う、うん。」


白の方をチラッと見てみた。



もう白はいなかった。



なんだか今日は悩み事が多い日だわ。



放課後も嫌な事が起こるような



予感がするんだ。



第2話 完。


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