プロローグ
誤字脱字はコメントに下さい。
秋のG1戦線の最終週
今週はJCが行われる。
ジャパンカップはWRSの第11R目に登録されている
レースで当日の東京競馬場には約57万人が
詰めかける。
この話の主人公・松下鹿目は卒業した大学の
友達、中田恵と人生初めての競馬場に出かけた。
鹿目はダイスポ新聞と競馬ブックを手に、
ジャパンカップのパドックを見ていた。
鹿目 このヒラボクロイヤルって言う馬
いいよな〜
と独り言の様に呟く。
恵 エッ⁉ヒラボクロイヤルって最低人気
じゃないですか!
前走マイルCS18着で追い切りも、
1F18.9秒ですよ!
勝つわけないですよ!
僕は2番人気のウオッカが本命です!
牝馬でダービーを制した馬で
G16勝してますから、1万賭けますよ!
と自信満々に言う。
だが私は思う。
人は成績を重賞しか見ない。
そんな事では穴をつく事などできない。
ヒラボクロイヤルは東京2400で24戦しており21勝している。
しかもクラスはOPながら、いつも大差で
勝っている。
また、メンバーの中で出走数がダントツで抜けている。
恵はウオッカの馬券を握りしめ、発走を待っていた。
ゲート入りはスムーズに進み、鉄の壁が開いた。
レースは予想通りシルポートの逃げから始まった。
そして、内にじっとしているヒラボクロイヤル!殿で溜めているウオッカ、逃げるシルポート!そして、直線に向いてきた。
早くもシルポートが後退し、先行策をとっていた、メモリーアスクと凱旋門賞馬ストリートが前にでて激しい叩き合いを演じていると、内からスッ〜とヒラボクロイヤルが抜けて、ジリジリと前に迫ってきた。
一方、ウオッカは外に回す時、前のマイネルコントと馬体を接触し、伸びず、最後方で
走っていた。
ヒラボクロイヤルは前の2頭をゴール前鼻差で制し、見事に初G1のタイトルを奪還した。
恵は涙声で
恵 鹿目!お前ってヒラボクロイヤル単勝
500円買ってたよな!
と悔しそうに話しかけた。
鹿目 うん!
楽しそうに答える!
ヒラボクロイヤルの単勝は587.9倍
100円買えば、58790円
500円買えば、30万にもなる。
恵は 30万!ですよ!
万馬券ですよ!
私には喜びが身体の底から湧き上がった。
私は競馬と言うものに強く惚れ込んだのだった。
競走馬図鑑No,1サンデーサイレンス
1986〜2002父Halo母Wishing Well
母の父Understanding
これまで多くの名馬を輩出して来たサンデーサイレンス。
生まれた当初は見た目は貧相で最初のセリでは買取主が決まらなかった。
だが、ダービーなどを勝ち、種牡馬としては
大きな成功を収めた。