6回目 お姉ちゃん
僕の家は少し変わってる
お母さんもお父さんも何を考えてるのか
分からない
いつも意味がわからないことばかり言っている
特にやばいのはお姉ちゃんだ
いつも気持ち悪い動画や映画を見ている
それに藁人形を作っている
でもそれは昔のこと
今はもっとやばくなっている
いつも気づいたらいないし
人を殺したいとか言っている
僕はそんな家族が嫌い
友達の前で家族と一緒にいるところを
見られたくないから外には出ない
だってお母さんもお父さんもお姉ちゃんも
いつもどこを見ているのか分からない
だから授業参観も誘ったことないし
家族に遊びに行きたいと言ったこともない
ある日突然大きな物音がして
僕は急いで下に降りると
お母さんとお父さんが喧嘩していた
理由が分からない僕は
止めることも出来なかった
いや止めようとしなかった
だっていつもの事だから
もう慣れた気にしないそう思うようになった
お姉ちゃんは今日も家に居なかった
いつも家に居ない
お昼にいるところを見たことがない
学校に行っているのか
どこに行って何しているのか
僕もお母さんもお父さんも分からない
こんな家族の中で過ごしていると
僕だけは普通にならないとと思うようになった
だから学校にちゃんと行って
友どちも沢山作って普通になった
家族を隠すように振舞っていた
こんな生活が毎日だったある日
僕は限界を超えそうになっていた
でも耐えないとそう思って頑張った
だけど先に限界を超えたのはお母さんだった
お母さんはまたお父さんと喧嘩をしていた
その時にお父さんを包丁で刺した
僕はその場にいなかった
お父さんの死体を見て初めて知った
その時お母さんとお姉ちゃんは話してた
その内容を聞いて僕はもう無理だと思った
だってお父さんを家族を殺してしまったのに
笑ってどこに隠そうかと話していた
僕は今すぐに出ていきたかったけど
物音を立ててバレた
それから逃げられないまま数日がたった
僕が部屋にいると下からまた物音がした
下に降りるとまた喧嘩していた
僕が2人に近づいて止めようとした時
いきなりお母さんが悲鳴をあげた
ゆっくり下を見ると
僕の足元でお母さんが血を流して倒れていた
横を見るとお姉ちゃんがいた
手に包丁を持っている
僕は怖くなって玄関の方に走った
でもすぐにお姉ちゃんに追い抜かされた
僕は方向を変えて2階に上がった
廊下を走っていると
目の前にある物置が気になった
ドアを開けてみるとそこには
何故かお姉ちゃんがいた
しかも死んでいる
でもなんでここにお姉ちゃんがいるの?
さっきまで僕を追いかけてたのに
そう思った時僕は追いかけられていたことを
思い出して後ろを見ると
そこには誰もいなかった
訳が分からなくてパニックになった僕は
急いで階段をおりて洗面所に入った
僕は鏡の前を通った時鏡に映った
僕が目に入った
そこにはお姉ちゃんと同じ姿をした僕がいた
そしてやっと全部わかった
「そうだ今は僕がお姉ちゃんだ」
こんな家族嫌ですね
毎日が怖くて仕方ないです
でも今回のお話は本当に家族が
変だったのでしょうか
最後の主人公のセリフからすると
主人公は二重人か
精神を病んでしまったのでしょう
主人公だけがおかしかったのか
それとも家族全員がおかしかったのか
あなたはどっちだと思いますか?