4回目 夢サイト
私がパソコンで作業をしていると
広告のところにひとつ気になった
サイトが出てきた
そこには「ドリーム」と書かれていた
そしてその下に
「あなたの嫌な夢を食べましょう
そして楽しい夢を見せます。」
と書かれていた
変なサイトだなと思ったけど
私は気になりすぎてクリックしてしまった
サイトのホームページは
ピンクでキラキラしていた
目が痛くなるほど色んなものが
ごちゃごちゃだった
とりあえず適当なところをクリックしてみた
するとサイトの説明文が出てきた
説明文を読んでみると
このサイトはドリームと言います。
ここにどんな夢を食べて欲しいか
どんな夢を見たいか
いつがいいかを書き込むと
私が食べに行きます。
そして楽しい夢も同じ日にみせます。
夢を見たいだけでも構いません。
どんな夢でも構いません
嫌な夢をどんどんください
この文を読んでいるあなたも
是非ドリームを1度使ってみてはいかがですか?
その文を読み終わるとページが変わっていた
いつの間にか食べて欲しい夢を書き込む
ページに飛んでいて私は怖くなり
パソコンを閉じた
次の日から謎の通知が来るようになった
怖いけどその通知を見てみると
ドリームからの通知だった
「夢を食べて欲しくは無いですか?」
「1度使ってみませんか?」
「楽しい夢みたくないですか?」
そんな通知が何件も来ていた
私は怖かったけど次第に鬱陶しくなり
1回使えば来なくなるかなと
思いサイトを開いた
でもいざ使うとなると怖くなり
1度使用した人達のコメントを見ました
そこには良かったというコメントや
お礼のコメントばかりでした
それを見た私は大丈夫かなと思って
また夢を打ち込むページに飛び
たまに見る昔のトラウマの夢を打った
そして見たい夢はおまかせで送信した
本気にはしていなかったけど
少し期待していました。
私はまた昔の夢を見ていた。
その時ふと誰かが部屋に
入ってくる気配を感じた。
でも目を開けることも動くことも出来ず
そのまま気配は消え
私はまた深い眠りについた。
朝起きると眠り始めは
嫌な夢だった気がするのに
なんだか楽しい夢をずっと見ていたと思った。
これがサイトの力?
でも誰がそんなことを?
考えても分からないので私は考えるのを
やめてしまいました。
次の日も私はドリームのことが気になり
また夢を打ち込みました。
そして楽しい夢を見ました。
次の日もそのまた次の日も
私はどんどん夢を見たいと
思うようになりました
ある日私は部屋の中で
夢で見た生物を見ました。
最初は夢なのかなと思いました。
でもその生物が私に問いかけてきたのです。
「君の運命を変えるチャンスだよ
さぁ今すぐ嫌なやつの家に
火をつけるんだ」
私は生物の言う通りにして
ガソリンとマッチを持って家を出ました。
そして昔私をいじめたやつと
見て見ぬふりをした先生の家を燃やしました。
確かに燃やした家の前にいたはずなのに
ここはどこですか?
なぜ私はベットに縛り付けられてるのですか?
早く外してください。
今でも生物が問いかけてくるのです。
燃やせ燃やせと
今がチャンスだと
ある時また生物に問いかけられました。
「今から君はヒーローだよ
ここから抜け出して悪い奴らを倒そ
そして自分の家を燃やすんだよ」
ここから出る…倒す燃やす
私は近くにあったもので鎖を壊し部屋から
抜け出し襲ってくる悪い奴らを倒しました。
そして敵の施設から抜け出し
私は街の世界のヒーローになりました。
皆さんは夢を見ますか?
私は人間では無いので見ません
ですが夢って怖いですね。
このお話は夢と現実が分からなくなり
色んな犯罪に手を出してしまった
女性のお話でした。
もし1回使ったあの時しっかり考えていれば
そもそも最初から使わなければ
彼女の人生は幸せだったでしょう
そして彼女は今でも現実世界で
犯罪を犯しているのでしょう。