2回目 未来の鏡
瑠花が通っている学校には
「学校にある1番大きい鏡を深夜に見ると
自分の未来の姿が映る」
という噂がありました
その噂を信じない人もいました
信じる人もいました
そして遊び半分で深夜に
鏡の前に行く人もいました
先生は注意をしました
でもみんながみんな聞くはずもなく
鏡を見た人は自分は笑顔だった
私は泣いていた
僕は真顔だったなどと話していました
今でも深夜に学校に入る人がいます
ある時瑠花は友達に
その鏡を見ようと誘われました
でも瑠花は怖いものが苦手で断りました
次の日友達は瑠花に鏡を見たことを話しました
友達は笑顔だったと喜んでいました
瑠花は笑顔だったらいいんだ
じゃあやっぱり泣いていたら
ダメなのかなと思いました
でも嬉しそうな友達を見ると
あまり気にしなくていいかなと思いました
それからも鏡の前に行く人は増え続けました
次第に鏡はおみくじのような存在になりました
ある日同じクラスの男子一人が亡くなりました
先生の話によると事故死だったそうです
悲しそうな顔をして死んでいました
みんな悲しんでいました
それから数日後
今度はほかのクラスの女子がいなくなりました
行方不明だそうです
最後に見た人の話だと
楽しそうに笑いながら森に消えたそうです
みんな悲しい気持ちがある中
こんな短期間で2人もいなくなるのかと
疑問に思うようになりました
その時一人の男子がもしかして
あの鏡と何か関係があるのかと言いました
みんなそんなことはないといいながらも
絶対とは言いませんでした
なぜなら2人とも鏡を見たからです
みんな次第に怖くなり
自分の顔はどうだったかと話し始めました
先生たちも疑問に思い調査を始めました
できるだけ数人で調査をしました
その時先生たちも鏡に映った自分を見ました
笑っている人もいれば泣いている人
中には傷だらけの人もいました
数日間調査をしても何も分からず
調査は終わりました
その後先生たちも次々と亡くなったり
いなくなったりしました
みんなが鏡のことを忘れかけていた頃
また1人亡くなりました
自殺をしたそうです
見つかった時には死んでいました
笑っていたそうです
次の日もまた一人亡くなりました
また次の日もその次の日も
人がどんどん死んでいきました
それから数日後
瑠花の友達が死にました
友達は笑顔だったと喜んでいたのに
なんで死んだのか瑠花は分かりませんでした
見つかった時友達は泣いていました
お父さんがおかしくなってしまい
一家心中をしたそうです
瑠花はすごく悲しい気持ちになりました
でもふと一つの疑問が出てきました
今まで亡くなった人はみんな鏡を見てきた人達
あの鏡やっぱりなにかあるのかと思い
瑠花も夜の学校に鏡を見に行きました
鏡の前に立ち恐る恐る顔を上げると
そこには顔だけがない自分が映っていました
瑠花は怖くなりそこから逃げ出しました
それから数日後
瑠花が通っていた学校全体で大勢の人が
亡くなったとニュースになりました
学校を調査した警察は何も異常はなかった
と言いました
そのニュースを見た瑠花は次の日
亡くなりました
顔だけ見つかりました
体は見つかっていません
学校は休校となりその後に廃校になりました
この話を読んだらもう鏡を見るのが
怖くなってしまいそうですね
さてあなたは気づきましたか?
2つのおかしな点に
1つ目は
最初に死んだ男子は
鏡には笑っていました
でも亡くなった時は泣いていた
2人目の女子は
鏡では泣いていました
亡くなった時は笑っていました
3人目の男子は
鏡では真顔でした
亡くなった時は笑っていました
そして瑠花は
鏡では顔がありませんでした
亡くなった時は顔だけが残っていました
このことから
鏡に映った状態と亡くなった状態が
逆になっています
そして2つ目は
夜に鏡を見たの話瑠花がいた学年だけ
それなのにニュースになったのは
学校全体でした
瑠花がいた学年以外も亡くなっていました
鏡はみんなが見れる場所にあった
深夜以外の時間でも鏡を見た人が
亡くなっていました
ある話では鏡を見たことない人が
いるとかいないとか
その鏡が呪われているのか
もしくは学校自体が呪われていたのか
それは誰にも分からりません