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98、借り

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 王都ロレアルで数日過ごし次に辺境の都市メラケを目指す、メラケまではギンに馬車を引く練習をさせる


 たぶんこの辺りは二日酔いで全く景色を見た事が無い場所、何度か通っている筈だがロレアルで酒を呑んで二日酔いがお決まりのパターンだった、見た事がない景色の中に不自然な山の形が見える、俺が斬った山だろう


 メラケに到着してギルドへ行く懐かしい、五百年経っても大きくは変わっていない

 「クロコ?クロコなのか?」

 1人の男が俺に声をかけてくる、ギルマスのボウグだ

 「久しぶりだな、ボウグだろ」

 以前世話になった男だ、この近くを縄張りにしていた盗賊を討伐して後始末を丸投げした記憶がある

 「クロコ俺は忘れてないぜ、五百年経っても、、、」

 ボウグがいまだにギルマスをしている事も驚いたが昔の出来事を覚えている事も驚いた、後始末は大変な事だったのだろう

 このギルドではシュティ王国までの護衛依頼が多い森が深く獣が多いからだ、所属の冒険者は怪我が絶えず苦労していると言う、昔の借りを安価なヒール治療をギルドでして返せと言われた、勿論ギルドネットワークの情報でピケでの活動を知っての申し出だ、断る事もできず二、三ヶ月滞在する事になった


 「私が治療すれば良いのですか?訓練になりますし、お金も儲かるし喜んでしますよ」

 「嬢ちゃんありがとう、お礼にこれやるよ」

 コルグは《出会いの言葉はファイナルアンサー》の本を全巻セットで渡した

 「クロコの恥ずかしい過去の本だ、暇な時に読め」

 「ありがとうございます」

 レイナには話して無い内容も書いてある本を渡されてしまった


 小銀貨1枚の治療は辺境の地ではかなり安い、元々この街にヒール使いが少ない事もあって倍の値段が相場で大怪我は対応してもらえず王都まで行かなければならない、実際には大怪我すれば王都までもたずに死亡する、俺の感覚では小銀貨は一万円、他の街の治療所でヒールは一万二千円が此処では二万円と言った感じだ

 新人冒険者に此処の小銀貨2枚は高い、無理をして何人も命を落とした事が容易に推測出来る、ボウグが昔の話をしてまで治療させたかったのは所属の冒険者を思っての事だ


 翌日の治療開始からレイナは大忙しだった、今まで治療を我慢していた冒険者が集まり治療を受けている、レイナの魔力では全員は無理だった、溢れた数名は俺がヒールをかけ初日が終了した、2日目以降は初日と違い当日怪我した者だけでレイナが1人で対応した

 暇になった俺は乱丸とギンを交互に連れて狩りに行き街道に出る獣の数を減らした

 俺達が来て1ヶ月後には怪我人の数が三割程度減少し本を読む時間ができた

 2ヶ月が過ぎる頃には最初の半分程度の怪我人の数になり怪我の程度も軽くなった、怪我人の治療で冒険者の人数が確保でき、休息も十分な状態で仕事が出来るようになった


 「クロコこのギルドも立て直しが出来る状態になった礼を言う」

 「働いたのは俺じゃなくレイナだけどな」

 「レイナちゃんクロコが嫌になったらいつでも来ていいから」

 「そんな事が有ればお願いします」

 仕事を終え俺達はシュティ国を目指す

体力 測定不能

魔力 測定不能

火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール

水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール

土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、

風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット

光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ

闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド、ブラックサンダー

無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルテイカー、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ、ポイズン、ポイズンブレイク、念話

特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー

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