90、孤独が良い
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
仲間が全て逝ってしまい、喪失感に苛まれる
俺は心に開いた穴の埋め方が分からずダラダラと過ごす、旅には出たものの気がのらない、何日かかったか分からないがラクーネの街へ到着した
マリーが倒れていた路地裏、俺達の出会いの場所は区画整理でなくなって跡形もない、暫く大体の場所で佇み宿に戻る
地球では人間は百年生きれば長寿だが、此処ではエルフの血の濃さで寿命が左右され百歳以上は普通に生きる、エルフの純血なら1万年以上生きる、俺はマリーと五百年過ごし苦楽を共にした、これだけ長い時間を共にした伴侶を失った喪失感は想像を絶するものがある、長寿である事と俺みたいに無気力にならない為に、重婚を可能にしてあるのかもしれない
俺は善人ではない盗賊討伐して善行をしているのではない、だが金が入って来るのは楽しい、俺は守銭奴かもしれない、冒険者は好きな所行って好きな事をする、ならば俺は旅をして金を稼げば生きる活力になるかもと思った
ラクーネからクワッカへ向かうこの街道は昔から盗賊が多く出没する場所、俺は乱丸に馬車を引かせ目立ってしまうオクタロッドは収納して行商人を装う、以前にも同じ場所で襲われた場所で人が近づくのがサーチで分かる、3人の反応がある小規模盗賊か、俺達の前に現れる盗賊、盗賊が金貨に見え俺のやる気スイッチが入った気がした
「さて一応聞いておくか、終身重労働とこの場で死ぬのはどっちがいい?」
「馬鹿か?死ぬのはお前だ!」
「ちゃんと答えて欲しかったが無理みたいだな」
マリーなら馬鹿と言われた時点で相手を殴っていただろう、馬鹿面に馬鹿と言われるのは頭にくるからな
「[ムーブ]盗賊さん、後ろだぜ」
俺は転移で移動しながら盗賊を倒していく、倒した盗賊から溜め込んだ盗品を頂き、盗賊は牢馬車に入れ冒険者ギルドに引き渡し報奨金を得る、契約獣と共に飲食出来る店で食事し酒を呑む
少しだけ吹っ切れた感じがする
「乱丸、お疲れさま」
乱丸の頭を撫でる、乱丸は尻尾を振ってこたえる
翌日からも盗賊が出そうな場所で馬車を出して休憩するようにした、俺と乱丸の2人旅は盗賊討伐の旅、お金を効率よく稼ぎながらの旅、生きている事が少しだけ楽しめる旅になった
数日後の山中、俺達の前方から金属音が鳴り響く、帆馬車の周りに7人の盗賊、帆馬車の手綱を持っている者は恐怖で顔面蒼白、護衛に雇ったと思われる冒険者は若い3人、男の剣士2人に女の魔術師1人組み合わせは悪くないが、7人相手にする程の力量は無さそうだ
「[ムーブ]助けが必要か?」
俺が魔術師の女に問いかけるが、勝てそうに無いと察していたのか涙目で返事が出来ず頷くだけだ
剣を使うまでも無い盗賊だった
「助けた報酬は要らないが、コイツらは俺が貰って行く」
と言って盗賊の財産とギルドでの報奨金を手にする
ギルドから立ち去る際、先程助けた3人組がギルドに入って来て
「仲間になってくれ」
と言ってきたが
「俺に何の得も無い」
と言い断る、「弟子にして下さい」とでも言えば考えたかも知れないが、仲間?俺にあの3人の力は必要ない、力の差も分からず同等の立場で行動しようとする馬鹿は邪魔なだけだ、馬鹿な味方は敵より怖い『真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である』と誰かの名言を思い出した
俺にはまだ、人の仲間は要らない
「俺の仲間はお前だけだ、乱丸」
俺が乱丸の頭を撫でると、尻尾を振って喜ぶ
体力 測定不能
魔力 測定不能
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド、ブラックサンダー
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルテイカー、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ、ポイズン、ポイズンブレイク
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




