86、魔族の世界
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
【最果ての地】の洞窟内に有る行き先の分からない転移魔法陣に俺達は足を踏み入れた
俺達の転移とは違った感じで別の場所に来た、その場所には二人の人影が見える、赤い皮膚2本の角、目の前に魔族がいる、此方へ近づいて来るが契約獣達は戦闘態勢をとらない、俺も魔族から敵意を感じない
「こんにちは、私達は貴方達が魔族と呼んでいる者です」
向こうから話しかけてきた
「俺はクロコで横にいるのはマリーだ」
「私達は人族と争うつもりはない、代表と話しをしてくれ案内する」
敵意も感じられず攻撃もない、俺達は彼らを信じ付いて行くことにした、少し歩き石造りの建物に入ると別の者が待っていた
「私が代表です、名前は無い、貴方達に言わせれば、魔王と言う存在かもしれない」
俺達も自己紹介すると代表が話し始める
「洞窟の有るエルサ大陸は大昔我々しかいなかった、我々と言うより魔族と言った方が分かり易いかな?人族が大陸に入り魔族はこの地へ逃げた、魔族は邪力や邪気をエネルギーに生きて体内の魔石と共に成長する、私達は人族を食べる事も無く人族と食料を取り合う事も無い、私達は人族との争いは望まない、争う理由が無いからです、しかし私達の見た目は人族に受け入れ難く共存は出来なかった」
「此処に数人の人が来た事があるはずだが、彼らは今何をしている?」
「攻撃してくれれば防衛する、私達は殺さないが此処には人族の食料は無い、いずれ餓死する」
「俺達は何故代表に会うことが出来た?」
「私達魔族に攻撃してこなかった初めての人族だから、人族は私達を見ると剣を向け魔法を放ち攻撃してくる」
「人族が攻撃してきたから応戦していたと言う事か?」
「そうだ私達から攻撃する事はない、これは人族に返しておく、私達に必要ない」
代表が俺に一振りの剣を差し出す、おそらく闇属性の剣
「この剣はどうしたんだ?」
「人族が持って来た、その人族はこの剣で攻撃してきたが、いつの間にか餓死していた」
この代表が嘘をついているようには思えない、契約獣達も戦おうとしない戦闘の意思は無いと言う事だ、話している事は真実なのだろう、人族の方が野蛮な種族だったと言う事だ
「俺達人族は貴方達に大変申し訳ない事をしていたようだ、俺達に何か望む事はあるか?」
「外の門を壊して欲しい、私達はこの地で静かに生きて行きたい、元々そのつもりだった、最後に残った者が門を壊す予定だったが、最後に残った者がどのようになったか分からない、壊す事が出来なかった事実だけが残った、だから壊して欲しい、お願い出来るか?」
「それで人族の謝罪になるのか?」
「あゝそれで関わりは無くなる、私達はこの地で静かに暮らす、頼む破壊してくれ」
「分かった、本当に申し訳ない」
俺達は深く頭を下げた
案内してくれた二人に連れられ洞窟に戻る
「歴史を陰で支える者の武器<オクタロッド>出番だ」
俺は門となっていた石を粉々に破壊する、魔族の方達に心で謝罪をしながら
俺達はムランのギルドマスターとシグルに顛末を説明する
人の醜さを感じた仕事だった
体力 44950k
魔力 65610k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




