73、謎解き
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
マリーのお陰で活力を取り戻し元気になって再度【最果ての地】の件が気になる
「マリー冒険者ギルドへ行く」
「何しに行くの?何か依頼を受けたくなった?」
「いや、ちょっとした実験だ」
ギルマスの部屋へ入り小荷物転移装置の横に持って来た四角の石板をおく、その両方の上に持って来た酒瓶を置く
「これで準備出来た、もし俺の推測が正しければこの二つは魔力を流せば同じ所に転移する」
俺が二つの魔法陣に魔力を流すと二本の酒瓶は消えて無くななる
「マリー確認しに行こう」
「ラヌフに?」
「そうだ」
俺とマリーは転移でラヌフの冒険者ギルドへ行く
「フォート久しぶり、届いているか?」
「どうしたんだ急に?酒が2本届いているが」
「クロコ、何したの?」
「マリー、ファイヤーボールの魔法陣を裏返しに発動させて魔力を流すとどうなる?」
「自分に当たる?」
「そうだ、そんな奴いないがな、では転移魔法陣を裏返して魔力を流したら?」
「逆方向に転移する?」
「いや転移の場合には裏返しでも同じ効果だと思う、向こうのギルドに置いた石板の裏には同じ転移魔法陣が描いてある、【最果ての地】に有った四角の大きな石板と切り取られた跡、あれは転移ゲートの跡だ、地震か何かで石板が倒れ座布団を置いたようになっていた、人でも獣でも微弱な魔力はある、石板に乗るとそれに反応して転移されてしまう、だから洞窟が光るのが目撃されている、行き先は魔族の生息地、石板が倒れ双方向の機能が一方通行になった、どれだけ俺の推測が正しいか分からないが、魔族が過去あの場所から行き来していた事は正しいと思う」
「クロコそれが分かって、これからどうするの?」
マリーが不安そうに聞く
「【最果ての地】へ行きあの大きな石板と洞窟を破壊する、と昔の俺なら思うだろう、ただあの石板に俺の想像出来ない仕組みがあるかもしれない、この実験は可能性の一つ、石板より大きな範囲で自動発動する仕組みだったら?最悪魔族の住処への片道切符だ、世の中には触らない方が良い事もある、ムランのギルマスが言っていた事が正しい、俺はそれが分かれば満足だ、今此処に2本の酒があるフォートは仕事中だ、マリー此処で二人で呑もう」
誰が何の為に作ったのか分からない、どんな仕組みかも解明は出来ない、ならば今を楽しむ事を最優先する
「クロコ嫌がらせに来たのか?俺も仕事は終わりだ、ニコルも呼ぼう」
これは〈勇気ある撤退〉ではなく〈臆病者の撤退〉、でも構わない、俺の側にマリーがいて楽しく過ごせる、それが一番の贅沢だと分かったから
俺は飲み始めて早々に寝てしまった
「マリーちゃん、クロコ何かあったの?」
「色々と、、、でも今は大丈夫みたいです」
マリーとフォート夫妻は遅くまで飲んでいたらしい
体力 39420k
魔力 59970k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




