61、婚姻
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
海沿いの街道を数日走りコルビの街に到着する
三ヶ月毎の帰国が迫っている、【六属性の刃】でも勇者の事でも何か情報が欲しい
「クロコ、ないものはない」
「何もなく帰った時の皆んなの冷たい視線、視線だけでなく何と言われるか、、、」
「帰るのやめて此処で私とずっと暮らす?」
一瞬それもアリかと考えた
で、結局今ニルゲラの会議室で冷たい視線を浴びている、1時間が長く感じた、会議終了後ガゼールの応接間
「クロコ本当は何していたんだ?」
「調査をしながらの旅だな」
「調査をしながらねぇ〜旅を楽しんでいただけじゃないのか?別にそれでも構わないが、、、ところで君達は結婚したのか?」
「いきなり何の冗談だ?」
「聖女様から君のいた国の事は聞いている、しかし此処は全然違うんだ、君の立場が微妙だから簡単とはいかないかもしれないが、此処では手続きなし、本人達の宣言のみだ、貴族ならパーティーをするし、王族なら街をあげてお祭りだ、賢者コウ・クロスならお祭りかと思ってな、王として準備しないといかんからな」
突然ガゼールが結婚の事を話し出し、俺の頭は混乱している、この世界では恋人宣言が結婚と言う事か?
「ちょっと待ってくれ、俺の理解を超えている、、、別に結婚とか何も、、、」
「君はそうかもしれないが、マリー君は此処の人間だ、、、例えば此処でマリー君が君に求婚して君が承諾すればそれで結婚が成立し、俺は祭りの準備をすると言う事だ、元弟子だからとかは言わせないからな!この世界では姉弟、父娘でも普通に結婚しているし、男も女も重婚出来る、君からは考えられないだろ」
「全然知らなかった、と言う事は、、、」
今までのマリーの行動、発言が俺の中で甦る
「マリー君、今までのクロコの対応に、怒ったり悲しんだりしたと思うが、文化が違い過ぎるんだ」
「私はクロコが、」
「マリー君、続きは私が席を外してから、私は結果だけ後で知れば良いから」
マリーは顔を赤くし、ガゼールは退室して扉の前で聞き耳を立てていた人達を追い払う
[サーチ]ガゼールは追い払う振りをしただけか、悪趣味な奴め、マリーの手を取り[ムーブ]
クロスの森公園の展望台へ転移した
「人に聞かせる話しでは無いので転移させてもらった、前も言ったと思うが俺のいた国では」
俺が話すのを遮るようにマリーが話し始める
「今貴方は此処にいるの、知らなかった事はしょうがない、異世界の文化も考え方も簡単には変わらないと思う、でもクロコはもうこの世界の人でしょ、、、私は、クロコが好きなの、大好きなの、、、ずっと一緒に居たいの、、、ファイナルアンサー、、、」
マリーが目を赤くして俺を見る
「ありがとうマリー、俺は君を愛している」
と言って抱きしめた
近くにいた人達は俺達を見て拍手を送る
翌日王宮も城下町も祝福ムードで大騒ぎになった、多くの人から祝われた
翌日のガゼール応接間
「良いのかね〜こんな大騒ぎで、一組の結婚だろ」
俺から言わせれば恋人宣言しただけだが
「クロコ、君は未だに自分の立場が分かって無いようだな」
「ただのハズレ召喚者だろ」
「賢者コウ・クロス、この国を救った英雄だ、今街を歩いたら凄い事になるぞ」
「しかし五日後に祭りなんて準備早過ぎないか?」
「こんな日が来るだろうと準備はしておいた」
「まさか、会議の後いきなり話しはじめたのは、、、趣味の悪い奴だ」
「王様なんてやってると楽しい事がなくてね、すまない」
「謝る事はない良い機会だった」
「念の為言っておくが、竣工記念式の時みたいに逃げるなよ」
「逃げたくてもマリーが逃がさないさ、こいつは異国まで探して来た女だぜ」
五日後結婚式が行われ街を馬車に乗り回った、意外と気持ちいいものだった
多くの街の人が《出会いの言葉はファイナルアンサー》の本を手にしていた
体力 37460k
魔力 52150k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




