51、糸ではなくヒモ
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
魔力飛行機を使い北半球に無事到着したが全く人けのない海岸で一夜を過ごす
夜が明け改めて周囲を確認すると此処は密林の先にある海岸のようだ、街までかなりの距離がありそうだ
「飛行魔法で行くか、緋炎が大型化して小型化した乱丸とアクアを乗せて、マリーは俺が背負って行く、緋炎大丈夫か?」「ピュィピュィ」と鳴き大丈夫だと手を挙げる
俺達は密林を越え街の近くから徒歩で街に入る、まずは冒険者ギルド、大きな街のギルドだけあってギルド内の冒険者も多い、俺達よそ者は注目されてしまう、受付でカードを見せると応接間に通された
「俺は此処ラヌフのギルドマスターフォートだ、カードを見せてもらったが何処から来られた?」
「俺はクロコで、こいつがマリー、俺達は南半球のカルシア大陸から来た」
「此方のカードと違ったのでな、しかし南半球からとは凄いなどうやって来たんだ?」
「俺の飛行魔法とマリーの転移魔法で交互に使って、最後は魔力切れで漂流したがなんとか辿り着いた」
「それは大変だったな、赤道越えした人は初めて見たよ、でカードが使えるか?って事だよな?」
「あゝまた最初からと言うのは出来れば避けたい」
「そのままでも使えるが別のギルドに行く度に、こうやって確認されるのは嫌だろ?3日待つなら北半球で使えるカードそのままのランクで発行しよう」
「助かる、発行してくれ」
「金は持っているか?」
「これが南半球の通過だ」
「金や銀の価値はあるが普通には使えないな、俺が当面の生活費分の両替をする、その代わりカード発行までの間、夕方から俺の酒に付き合って南の話しを聞かせろ、どうだ?」
俺は手を差し出しガッチリ握手する
「宿泊は此処の2階に空き部屋が一つある、酒場は此処の地下だ、18時に顔を出せ」
俺達は疲れていたので部屋に案内してもらい、入浴場の場所を教えてもらった
「マリーいい湯だなぁ〜」
「はい、疲れがとれます」
いつの間にかマリーと風呂に入って寛げるようになっていた、俺もこの世界に馴染んできたのか?マリーに躾けられたのか?どっちでもいい今は湯を楽しむ
ゆっくり風呂を堪能してギルドに戻る、ギルマスとの約束にいい時間、地下の酒場へ行く
「クロコ、こっちだ」
「待たせたか?」
俺達は3日間呑み明かし情報交換した、北半球にはアルバ大陸、シルス大陸、セルカ大陸、エルサ大陸と4大陸ある、国と言う概念は無く街ごとに自衛している、人同士の争いはほぼ個人的なもの、此処はシルス大陸で、魔族はエルサ大陸の北部で【最果ての地?】と呼ばれる場所に生息している【六属性の刃】の話しは此方にも似た話があるが剣の情報は無い、勇者と魔族との争いについてはエルサ大陸でしか正しい情報は無い、ざっとこんな感じの事をフォートから聞いた
3日後、発行されたカードを受け取りギルドを出るが旅の資金を稼ぐ為、ラヌフの街で冒険者として暫く生活する事にした、盗賊討伐が一番金になると思っていたが、此方では盗賊は少ないらしい、俺とマリーと契約獣5人で獣狩りをして暮らす
Aランクのマリーにはこの辺りの獣は蟻を潰す程度の作業でしかないようだ、此処では俺はBランク、獲物をギルドへ持って行くと全てマリーが狩ったように思われる、俺はカルシア大陸では《糸使い》と知られている、だが此処では、いつの間にか陰で《ヒモ男》と呼ばれる
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体力 36470k
魔力 49540k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




