45、国境の街
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
港街アビラを出て東へ旅する、目指すは国境の街ゼイロ
森を抜け小道から本道に出ると人の行き来があり路面もしっかりしている、夕方まで歩みを進めたあと、川沿いに馬車を停め野営の準備をする、食事は作り置きしてあるスープとパン、肉と野菜の炒めもの、味は塩胡椒、ほぼ毎回野営の時は同じメニューだ、それを乱丸、アクア、緋炎と一緒に食う
そして食後に1人景色を眺めて酒を呑む、日が暮れ満天の星空、視界の遠くに街の灯、明日の午後にはゼイロに着くだろう
翌朝夜明けと共に目を覚まし旅の歩みを進める、そして正午にゼイロに到着した
此処は変わった街だ、この世界の国境の多くは山の尾根とか川や谷等、地形に寄与したものが多い平原であれば大体の位置しか分からないいい加減な国境、しかし此処は街を二分するように国境の壁がある、元の世界のベルリン壁のようだ(写真でしか見た事無いけど)、そのせいで街の中でも多くの兵士がいて、人々は普通にそれを受け入れている、商店の数は多いが、どの店も古く草臥れた感じがする、過去は繁栄していたが今は、と言ったところだろう
いつもと同じようにギルドへ行き素材の買取をお願いする、獣の発生状況等の情報を確認する、次は酒場、酔って饒舌になった冒険者からの情報、面白いものが無いか調べる、この付近には多くのダンジョンが存在してダンジョンが生み出す利益の取り合いから壁が出来たと言う事だが、人同士の争いが激しい時代のダンジョンは、詳細な探索がされてなく未踏破区域が多くあり未だ財宝が眠っている可能性がある、と言う話しはダンジョン嫌いの俺でも惹かれるものがあった
俺は悩んだ挙句ダンジョンに入る決意をした、理由は簡単だ、金の匂いがする
「アクア頼んだぞ」
「キュィキュィ」と手を上げるアクア、今日は一段と頼もしい、アクアのサーチ能力を使えばダンジョン攻略は、テレビゲームをイージーモードで遊ぶようなもの
この付近には人気のないダンジョンが10個ある、普通ならダンジョン一つを数日かけて踏破するものを俺達なら
「皆んな行くぞ!」
「キュィ、ワオォン、ピュィ」
アクアが道を示し、閉ざされた壁は乱丸が打ち破る、鳥目で暗所は苦手と思っていた緋炎は目をサーチライトのように光らせダンジョン内を照らす、宝は根こそぎ取るのではなく高価な物だけ頂き残りは放置、此処が再度賑わいを取り戻す為だ、国境を越え東側でも同じように、見放されたダンジョンを探索する、全てのダンジョンを探索するのに1ヶ月かからなかった
俺は美術品を取り扱う店に、見つけた財宝を売りに行く、評判は瞬く間に広がりダンジョン探索が活気を取り戻す
俺達は、大金を手にしこの街を去る、しかし一番の宝は売らずにアイテムボックスの中にある
見知らぬ街の発展を気にする、俺らしくない、何をやっているのか、、、、
次の旅に出よう
体力 35780k
魔力 47010k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




