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44、移動販売

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 俺は港街アビラで何不自由なく暮らしている


 人とは不思議なもので自由な時間が欲しいと願って働いて、大金を手に入れ自由になれば生活に物足りなさを感じる、今俺は自由だ

 この街はとても気に入っている、毎日のんびりと過ごして不都合な事は何も無いが、不老なんて能力を有する事もあって、のんびりが退屈に変わる、どうやって生きて行けば良いのかさえわからなくなる、わからない時は旅に出るに限る

 俺はアビラの街を発つ


 まずアビラから王都を抜けコニア王国東の町フォルモへ行く、荷物の整理を兼ねて冒険者ギルドで今までに狩った獣の素材を売る、食料品等を買い込み今日はこの町の宿に泊まる、夕食は冒険者の集まる食堂に行き情報を集める

 この先は、東へ行くと密林が続き20km進んだ先を南へ行くと町の外れにダンジョンがあり冒険者で賑わっている、真っ直ぐに行けば密林を抜け平原のあと湿地帯がありがれ場を抜ければ国境に行ける、ダンジョンは狭くて暗くて好きになれないが金は稼げる

 俺は判断で迷った時直感を信じる、日本にいた時は当てにならない直感だったが、この世界に来てからは直感は良い方向に向かう、特にオクタロッドを背負ってからはオクタロッドに背中をされているのでは無いかと、何かを感じる、その直感に従いダンジョンを目指す事にした


 翌日ダンジョンの入口近く

 「兄ちゃん一本くれ」

 「俺は三本だ」

 「毎度あり〜」

 俺はダンジョンの前でポーションを売っている、馬車はこの旅に出る前に移動販売仕様に改造済、横にタープを張って屋外ヒール魔法治療所にもなる、午前中はポーションを売り、午後から治療所を開く、夕方に店を閉め町の宿に泊まる

 1週間程店を開いていると俺のポーションの効き目の良さで更に売れる、異世界は儲かる、ちょろいものだ

 「兄ちゃんのポーション良く効くなぁ、助かったよ!」

 「今日も一本貰って行くぜえ」

 「まいど!」[儲かりまんなぁ、今夜も旨い酒が呑めるぜ]

 

 更に数日後

 「助けてくれ、中で仲間が動けなくなっている」

 ぼろぼろの若い冒険者が駆け寄って来る

 「連れて来ないと治療出来ない」[安請け合いはしない]

 「俺が必ず守る、中で手当てしてくれ」

 「仲間を守れなかったから、俺を呼びに来たのでは?そんな奴が俺を守ると言ってもな〜冒険者なら覚悟してダンジョンに潜ってるんだろ、治療して欲しければ連れて来い」

 「あんたには人の心が無いのか?仲間が死にそうなんだ」

 「そうやって俺の命を危険に晒すのか?強い冒険者に頼んで仲間を連れて来てもらうんだな、自分達の力量もわからず無理をするからだ、強い冒険者に依頼する金も持たないんだろ、俺の命は安く見られたものだな」

 「、、、、、、」

 若い冒険者は何も言えず、何も出来ず佇んでいる


 この世界、人口が増え過ぎずバランスを保っているのは、生存率が低いからだ、ダンジョンの中に残った者は奇跡が起こらない限り獣に喰われ、生きて戻ったこの男は新しいメンバーを見つけ冒険者を続けるだろう、この男が別の道を歩む事も考えられるが、元々その道を歩んでいる者に追いつき追い越すのは困難だ

 此処では普通の出来事だ


 そろそろ場所を変えるか、移動販売は気分次第だ、嫌な事があれば次に行けばいい

 

 俺は神でもヒーローでも無い


 旅の続きを始めよう

体力 34730k

魔力 45710k

火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール

水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール

土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、

風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット

光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ

闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド

無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ

特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー

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