41、日常
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
カルシア大陸のデリア国が騒動から落ち着いたのを確認しカリビ王国の家に帰る
「やぁ、ただいま〜、定食お願いします」
「クロコ君帰って来たんだ、おかえり」
「おかえりにゃ、クロコ君元気そうでよかったにゃ」
「リンデさんもおかわりなく」
「クロコ君お久しぶり」
「まだ通っているのか?冒険者の服装が馴染みすぎて誰かわからなかった、相変わらず暇なのか?王様」
「忙しくても顔を見に来る子煩悩な父親と言ってくれ」
「ただの親馬鹿」
「お待たせにゃ、帰って早々仲が良いにゃ」
「リンデさん、やめてください」
「ごめんなさいにゃ、ところで何してたのにゃ?」
「国を一つ潰して来たんだろ、ブラッククロスのリーダークロコ君」
「実質活動休止中のパーティーだけど、此処まで情報は来るんだ」
「あゝ東西の盗賊を殲滅し沖の小島を切り裂き、山の標高を変える、闘技場ではガラの悪い選手を再起不能にし、雪山でアイスマンを根こそぎ狩った、全部君だろ」
「、、、、、、」[一人じゃ無いけど、よく調べているな〜]
「あの時宮殿が壊されなくてよかったよ」
「今からでも壊せるぜ」
「ハハハははは」
二人で笑う
「仲が良いのか、悪いのか、不思議な二人にゃ」
「クロコ君、店は明日からかにゃ?」
「あゝそうする」
久しぶりに弟子達と会って全員が成長しているのが分かった、俺が遊んでいる間によく成長したもんだ、俺は転移時に得た能力で不老、時間が無限にある、弟子達は限られた時間を生きている、不幸な境遇を耐え、苦労してきた者の成長は早いって事だろう、俺も少し頑張るか
翌日からほぼ客の来ない店を開けた後、修行をする事にした
1、リングス、現在25m程度なら糸の操作が出来ているが、巻き付けてある50mの糸全てを使用出来る様にする
2、マジックアーマー、魔力を全身に纏わせ防御と身体強化率向上させる技術だが、現在1cm程度しか魔力の厚みを作れない目標は10cmの魔力を纏うことが出来る様にする
この二つに取り組む事にした
訓練を始めて3ヶ月平原の茶屋で食事中、暇な国王に捕まる
「クロコ君隣の空き地で何してるんだ」
「弟子達が強くなってたからな、俺も真面目に訓練してるだけだ」
「まだ強くなる気か?」
「勿論だ」
「強くなって今度は何と戦うつもりだ?」
「別に強くなるのに理由は要らないだろ」
「いずれこの大陸を支配しそうだな」
「その時はあんたの宮殿を一番に攻撃してやるよ」
「ハハハははは」二人で笑う
「相変わらず仲がよろしいにゃ、お茶どうぞにゃ」
そんな馬鹿なやり取りをしていると訪問者が一人
「師匠、お久しぶりです」
「アイオロス、よく此処まで来たな」
「私も今は政府の人間、色々手を回して調べました、そして政府の人間の特権を利用してこれ得ました」
アイオロスが手にしているのはSランクカード
「私が一番でいいですか?」
《Sランクになって最初に俺の前に現れた者の願い一つ叶えよう》これが弟子達との約束だ
「望みは何だ?」
「私は師匠の命令で国の役人をしていますが、冒険者に戻りたいので許可して欲しいです」
「そんな事で良いのか?」[ラッキー、無理難題じゃなくて良かったよ]
「半分ズルして取ったSランク、ちょうど良いかと」
「分かった許可しよう」
これで弟子達との最後の約束も果たしたし、気楽に生活できる
他の弟子達にはアイオロスが達成したと連絡して一件落着だ、俺は平穏な日常を手に入れた
リングスとマジックアーマーの能力向上には6カ月の時間を要した
体力 32460k
魔力 41370k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




