4、魔法訓練
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
昨日までお世話係だったフリージアさんは、実は魔術騎士団副団長だった、今日ドアの前で待っているのは、
「おはようなのにゃ、今日からお世話係になったシーラなのにゃ、よろしくなのにゃ」ドアを開けると猫獣人がいた、、、
「おはようございます、コウ・クロスです、いきなり申し訳ないのですが、そのにゃ〜にゃ〜言うの何とかなりませんか?」こう言うのは最初だけ物珍しくて可愛いとか思うけど、後からウザく感じるはずだから思い切って聞いてみた
「無理なのにゃ〜、他の獣人普通に喋るにゃ、猫獣人皆んな難しいにゃ」と言うことだった。
「今日の予定にゃ、一日フリージア様と訓練にゃ、さあ行くにゃ〜」
昨日着替えてから目つき変わってたもんな〜あれは実験動物、モルモットでも見ている目だった
「おはよう、コウ殿、また少し若くなっているな」[フリージアさんの挨拶の声が既に怖い]
「おはようございます、フリージアさん」
「緊張しているみたいだなぁ、大丈夫だ訓練で死ぬ事はない、まずはヒール使えるか?」
「はい、ヒール」[昨日の夜練習してよかった〜]
「団長お願いします」[団長?たぶん怖い人だよね〜]
フリージアさんの後方から大柄の男性犬獣人がこっちに来る
「俺が団長のドリスだよろしく頼む」
「よろしくお願いします」[普通の人っぽくて良かった]
「じゃあ行くぞ、ヒール」俺の腕にヒールをかける
「コウ殿、もう一度ヒールを」
「わかりました、ヒール」[さっきより光りが強くなった?]
「私のヒールより強いですね、団長と同じくらい?能力が上書きされたのか?」
「いや俺のヒールより更に強く見えたが、、、これがこの者の能力、、、」俺は全く会話についていけてなかった
「ヒールが使える者全員集まれ!」フリージアさんのかけ声で5人の団員がこちらに来る
「順番でこの者にヒールをかけろ」5人の団員が俺の腕にヒールをかける
「コウ殿もう一度ヒールを」俺は両手を前に出してヒールを放った、誰が見ても強く大きく輝く
「これは、、、上書きではなく、追加されている」団長が驚きの表情を見せる
「次はキュア(解毒)で実験だ」フリージアさんが楽しいそうに声を出す
「フリージアさん、今実験って言いませんでした?」
「ああ,お前の能力なら普通に訓練するより効果的だろ」[この人魔法マニアか?]
「キュアは使い手が増えるからな」フリージアさんの号令で10人ほどの人が集まり順番に魔法をかける
「コウ、やってみろ」[もう呼び捨てになってるよ]
「では、解毒のイメージでキュア」
「一番強く光ったな」嬉しそうなフリージアさん
「次はピュリフィケーション(浄化)だ」
その後、サンクチュアリーサークル(聖域)、プロテクション(障壁)、ブースト(身体強化),グラビティ(重力)と続けられた時、俺は目の前がぼやけて倒れた。
「コウ、コウ、コウ、コウ」なんか皆んなが呼んでいるような、、、
「うぅ、、、あぁ、、、」[気持ち悪いなぁ]
「大丈夫か?コウ」フリージアさんが心配そうな顔で此方を見ている
「ああ,大丈夫だ、何が起こったんだ?」
「魔法、魔力の詰め込みすぎだと思う、訓練で魔力枯渇して倒れる事はあるが、魔力を受け続ける事はまずないから推測に過ぎないが、枯渇とは逆でも同じ症状が出たと考えられる、すまない,私の不注意だ」
今日の訓練と言う名の実験は終わった、騒動を聞きつけ王様が訓練場に駆けつけてきてくれた
「コウ殿大変な目に合わせて申し訳ない、当分の間貴殿の訓練には医療班を常駐させるよ」
こうして魔法訓練初日が終わり、大変な目にあったが幾つかの魔法を使えるようになった
コウ•クロスが見えているステータス
体力 350000
魔力 2570000
火・
水・
土・
風・
光・ヒール、キュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、プロテクション
闇・
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ
特・複写、最適化、〇〇〇〇