37、凶報
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
王国騎士団指南役の仕事が終わり再び長閑な生活が送れるようになった、隣の平原の茶屋も一頃より落ち着き、元王女のブタも慣れた感じで働いている
平穏な普通の生活が送れると思っていたが、毎日平穏を乱す人が来る
「王様って暇なんですか?」
「私が居なくても、支障なく業務が運行されている、いい事だ」
「此処は一般庶民の食堂で貴方の来るような店じゃないですよ」
「クロコ君、君はこのお店の人じゃ無いですよ、店主でも無いのに口出しするのか」
「一般庶民が気軽に食事を楽しむところに貴族や王族が居たら緊張するだろ、これは此処を利用する者の総意だ!」
「だからこうやって御忍びで来ているのだが」
「外の馬車、多くの護衛の近衛兵、貴方のその格好何とかならないか?普通の馬車で冒険者の格好にして護衛も後ろに突っ立って無いで座って注文しろ」
「次から気をつけるよ」
「次も来るのかよ?」
「娘を心配する親心がクロコ君には分からないか」
「娘の首を刎ねようとした人に言われたく無いよ」
王様が店に滞在している時間は店の空気が変わるので、来ないで欲しいと言っているつもりだが、なかなかの強敵である、しかし是だけ言ったんだからと思っていたが、次の日も来店して来た
「やあクロコ君、今日もこの店にいるんだねぇ」
「王様こそ2時間もかけてお暇なんですね」
「君に言われた通り、護衛も二人、荷馬車に冒険者の格好だ」
「よくそれで宮殿から出してもらえたな」
「この方面は君が居るから盗賊も出なくて安全なんだ、宮殿も分かっているさ、護衛の二人も冒険者にしか見えないだろ、君にも思い通りに行かない事があるって事だよ」
久々に味わう敗北感、悔しい
「こんな事でも君に勝つのは嬉しいね、座りたまえ一緒に食事にしよう、私が奢るよ、定食四つ頼むよブタさん」
「ブタって呼ぶのかよ」
「私は決め事を守る人間なんでね」
「意外だな、王族だろ、娘も我儘放題だったし」
「それを言われると辛いな、だがあの子だけだ、第一王子も第二王女もあの子とは全く違う、どうだ第二王女はお淑やかだぞ、君が貰ってくれないか?」
「冗談でも断る、地位とか大嫌いなんだよ俺は」
「本気だったんだがな、話しは変わるが君のお陰で騎士団が見違えるように強くなったよ、君からすれば、まだまだなんだろうが、感謝する」
「それは良うございました、俺も決め事を守っただけだ」
話せばこの王も悪い人では無さそうだ、俺への使者として第一王女を差し向けなければ、と今更思う
王様もこの出立ちで訪れるなら問題ないだろう、俺の平穏な日が近づくと考えた時、厄介ごとが突然やってくる、ガゼールからの連絡《君の弟子が困難な状況下にある》、俺の顔色が変わる
「どうした?」
「いや、野暮用だ、すまない失礼する」[嫌な予感がする]
俺は席を立ち、コルグさんとリンデさんに
「少し家を空ける事になった留守をお願いします」
「長くなりそうなのか?」
「まだ、分からない」
俺は、アクア、乱丸、緋炎を連れニルゲラ王国に転移する
体力 24790k
魔力 36790k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




