3、能力開花
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
実地訓練二日目、今日もフリージアさんがドアの前で待ってくれている
「おはようございます、フリージアさん」
「コウ様おはようございますーーーー」フリージアさんが不思議そうに俺の顔を見る
「どうかされましたか?」
「それは私が言いたい台詞です、コウ様ですよね?一晩で雰囲気が変わられているようで、、、何をされましたか?」じろじろと全身を見回しながら尋ねてくる
「ヒールと魔力を流してもらったおかげですかね」たぶん転移した時の白い空間での出来事が現実だったという事と予想したが、変なことを言って騒ぎになるのを避けるため惚けてみた
「ヒールにも魔力を流す事にもそのような効果はありませんよ」
「でも心当たりがありませんし、、、、」
「では確認するしかありませんね」
「確認?何をされるのですか?まさか私を切ったりしませんよね?」[惚けたのは失敗?]
「そんな事はしませんよ、、、たぶん」フリージアさんがちょっと笑いながらこちらを見る
「たぶんって?それから今何処に向かってます?」
廊下で少し待たされ案内されたのは以前来たことのある謁見の間
「フリージアさん、ここですか?此処って王様と会う時に使う部屋じゃないですか?」
「どうぞ」俺の質問には答えず、入れと言う目で此方を見るフリージアさん、人体実験場ではなくてよかったと思いながら中に入る俺
「やあ、久しぶりだねコウ殿、随分と風貌が変わったようだけどコウ殿で間違いないよね?」王様が此方をじろじろと見る[フランクな感じの人だな〜俺の王様イメージとは違うんだけど]
「はい、間違いありません」
「何か特別な事をした?」壇上から降り、俺の周囲を周りながら質問してきた
「ヒールで疲労回復してもらった事と、多くの人に魔力を流してもらった事ですかねぇ」
「それでは変化しないよ」
「王様、測定器を用意しましょうか?」側近の者が王に尋ねる
「いや、自分でするから要らないよ」[自分で測定?チートスキルの鑑定を使える王様?]
「調べさせてもらうよ、、、ほーぅ凄いね、でもよく見えないものもあるなぁ」
「コウ殿貴方は自分でステータスを見た事は?」
「ステータスを見る???」[どうやって見るんだよ]
「見方を知らないんだね、ステータスオープンと念じてみなさい」
「わかりました、、、文字が目の前に浮かんで見えます」
「なんと書いてある」
「体力 350000・魔力 1270000 ・火・水・土・風・光・闇・無・特、、、です」
「光の文字を凝視してもらっていい?それから以後ステータスの内容は人に話さないように」
「わかりました、、、凝視しても変化しません」
「おかしいなぁ〜ならば、フリージア君、コウ殿の腕にヒールを」
「はい、わかりました、ヒール」俺の腕がエメラルドグリーン色に光る
「コウ殿もう一度ステータスの光を凝視してもらっていいかな?」
「ヒールの文字に変わりました」
「やはり、ならば私を見て鑑定と念じてもらっていいかな」
「はい、、、変化ありません」
「そうだろう、ならこれで」[王様が俺に魔力を流す]
「もう一度、鑑定と念じてもらっていいかな」
「はい、文字が目の前に浮かんできました」
「そう言うことか、、、コウ殿が転移で授かった能力は学習する能力だな、若返りをしているから能力の一部だと思うが」少しドヤ顔の王様が此方を見たあと、フリージアさんを見て「フリージア君そろそろ着替えてきたらどうだ?私は、笑えるからそのままでも構わないが」と失笑しながら喋る
フリージアさんが着替えて戻ってきた、騎士団の服装だ、、、、???
「コウ殿、元お世話係のフリージアです」[目つき鋭いし怖いな〜]
「元ですか?今は?」恐る恐る聞く
「魔術騎士団副団長、そして転移者コウ・クロス担当する魔術指導員、明日からよろしくね〜」
コウ•クロスが見えているステータス
体力 350000
魔力 1270000
火・
水・
土・
風・
光・ヒール
闇・
無・鑑定・アイテムボックス
特・複写、最適化、〇〇〇〇