23、子供達の選択
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
ニルゲラ王国へ戻った俺は鍛冶場へ作業に行く
「こんにちは〜、お久しぶりです」
「クロコ殿、戻ってきたか」(この人は鍛冶場長のガルツさん)
「ガルツさん、鍛冶場を借りたいのと、このオクタロッドについて聞きたい」
「どんな事だ?」
「王様が『歴史を陰で支える者の武器』、『使える者がいない』と言っていたのが気になって、実はまだ一度も使ってない」
「まず、使える者がいない此れは簡単だ、《オクタロッド》魔術師の杖としても使えるが真の力は中に仕込まれた剣にある、此処にいる全員が抜こうとしたが抜けなかった、試してみろ」
「はい、こうですか?」
「簡単に抜くんだな、しかし見事な剣だ美しい、剣に選ばれた者のみ抜く事が出来る人選の剣、抜かれた剣は全属性強化の魔法が付与されたこの世に唯一の剣とされている、そして『歴史を陰で支える者の武器』と言うのは歴史に残る大氾濫の際、聖女とともに巨大魔獣を討伐し、干魃の飢饉の際は大地を切り裂き水路を作り、降り止まぬ雨は空を切り裂き日差しを与えた、と伝えられているが正式な記録はない、分かったか?鍛冶場は自由に使え」
「ありがとうございます」
オクタロッド、呪いの剣とかだったらどうしようかと思ったが、使って問題なさそうだ
俺は鍛冶場へ1週間通い剣を作った、その間子供達は3日間職場見学の後、騎士団で稽古をつけてもらっていた
「シーラあいつら頑張っているか?」
「クロコ見に来たのにゃ?」
「ずっと放ったらかしだったからな」
「クロコ久しぶりだな、あの子達はお前が見つけて来たんだろ」
「ガルガさん、お世話になります、見つけたのはこのアクアです」
「スライムにそんな能力があるのか?見た目から普通と違うからそうなのか?」
「キュィー」と手を上げるアクア
「ハハハ、そうだと言ってるみたいだな」
「ところでクロコ、あの子達の今後は?、才はある、うちでもらってもいいぞ」
「いや、それは自分達で決めさせる」
「クロコ〜」マリーが俺の姿を見つけ近づいて来る
「マリー頑張ってるみたいだな、職場見学はどうだった?」
「楽しかったよ」
「そっか、将来やりたい仕事はゆっくり決めればいいからな」
「いいえ、もう決めた私、冒険者になる!だから次の旅に連れて行って欲しい」
「マリー世間を見るために旅に連れて行った今までと、冒険者を目指す者として旅するのは全然違う事だぞ、此処で騎士団に入る事も出来る、安定した生活が手に入る、ちゃんと考えたのか?」俺は少し強い口調で言った
「考えた、死にそうだったところを助けられて、でも生きる希望がなくて、そんな時クロコが私の側にいてくれて笑って、希望をくれた、苦しい事があってもその先に笑える事がある、教えてくれたのはクロコ、クロコみたいな冒険者になりたい」
「アイオロスお前はどうする?」
「俺もマリーと同じで冒険者になる」
俺は少し考え
「そっか冒険者か、冒険者登録出来る12歳まで、付いて来るなら約束だ 1、俺のことは師匠と呼ぶ 2、命令は絶対遵守 3、自分の命を最優先に守る 4、貴族には関わらない 5、勝手にヒーローになろうとするな この5つだ守れるか?」
「守るよ、師匠」
俺はニ人の頭を撫でる
コウ•クロスが見えているステータス
体力 9630k
魔力 16500k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ
特・複写、最適化、リングス




