20、移動中の訓練
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
クワッカで盗賊討伐を終えた俺達は、次にヨハネの町を目指す事にした
「エイ!エイ!エイ!」朝起きるとマリーが剣を振っている
「おはようマリー、朝早くからどうしたんだ?」
「盗賊討伐の時、私は何も出来なかった、守ってもらって足手まといで、自分を守れるくらいは頑張る」
「8歳の子供が気にする事じゃ無いぞ、努力するのは良いが、足手まといとか考えるな」
「クロコ、マリーおはようにゃ、朝食食べるにゃ」
「朝食食べたらヨハネに向け出発するぞ」
朝食を終えクワッカの街を出る俺達をギルド関係者の方々が見送りに来る
「ギルマス見送りなんていいのに」
「何言ってるんだ、お前達のお陰でギルドは鼻高々なんだよ、見送りくらいさせろ、そしてまた遊びに来い」
「あゝ必ずまた来るよ、じゃあな」皆が姿が見えなくなるまで見送る
ヨハネを目指しゆっくりと進む馬車、その屋根で剣を振るマリー
「マリーやりすぎると身体壊すぞー」
俺も屋根に登りマリーと話す
「マリー何故そんなに頑張る?冒険者になりたいのか?それとも騎士団員か?」
「私は自分で生きて行かないといけないから、だから強くなりたい」
「強くかぁ、なら休む事も覚えて身体を大事にするんだ、今旅をしている、病気になっても、怪我をしても何も出来ない、勿論強くもならないといけない、病気にならない、怪我をしない、ゆっくり強くなれ、今は急がなくていい、わかったら景色を見てろ」俺はマリーに何を話して良いかわからない、何でも良いから話しをしてゆっくりさせたい、そんな思いで意味の無い話しをした
「そうだマリー、魔法の訓練を俺としよう、マリーは火属性だったから火の魔法を覚えるんだ」これなら剣を振り続けるような事をしなくなる、魔力は若いうちに訓練した方が伸びるらしいし
「私にも出来るの?」
「俺が教える」俺達は移動中、魔法の訓練をする事にした
「まず魔力の流れを感じることからだ、俺がマリーの手に魔力を流す、手から全身に流れて行くのがわかるか?」
「暖かい何かを感じる」
「その流れを覚えて自分で流れを作るんだ、そして指先に火をイメージする」
俺がマリーの身体を通して火をつける出来る限り小さく、すると豆粒程度の火が一瞬ポッと光る
「クロコ今の火!」マリーが嬉しそうだ、ちょっとズルしてるけど
「マリー、今の魔力が流れる感覚を忘れずに、毎日目をつぶって身体の中で魔力を流す」
「クロコ、火をイメージするのはいつ?」
「簡単に付かないと思って失敗しても気にするな、朝、昼、夜1回火をイメージして、付いても付かなくても、身体の中に魔力の流れを作る魔力操作を行う、出来るな」
「頑張ってみる」
これで無理しなくなれば良いかな
「クロコ、付いたよ!」
簡単に付くんだ、子供の成長は恐ろしい
コウ•クロスが見えているステータス
体力 9620k
魔力 16470k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ
特・複写、最適化、リングス




