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192、レイダー戦 3

地球の環境と似た星だが違った文明を持つ世界の物語

 ブラッククロスの前衛ソジュンとミンジが武器を交換して戦う訓練を始めた


 〈訓練開始から数日後〉

 既に数ヶ月訓練したように違和感なく剣を振る2人、剣が軽くなったソジュンは動きが速くなった、大剣を持つ事になったミンジは動きが遅くなったが攻撃力が増し大剣で防御力も増した、スピードを活かしての攻撃は白狼が担当する


 まだ付け焼き刃の状態だがレイダー討伐に行く事にした

 何事もなければ馬車で2、3日後に巣に着くだろうが途中で戦う事にもなる、撃ち漏らしたレイダーは宮殿を目指すだろうが、乱丸とサクラは防御のために留守番させる事にし問題無し

 移動途中に出会したレイダーと戦いながら巣を目指す

 訓練を兼ねてソジュンとミンジに遭遇するレイダーとの戦いを任せた、全てを駆逐とは行かないがよく戦っている


 出発から3日巣の入口に到着した、以前ホワイトゴブリンの巣があった場所に近い、何か関係があるのだろうか?今はそんな事を考えている場合ではない、レイダーの討伐だ

 蜂の巣は地面に穴を開けている地蜂のようだ、奥がどのようになっているか分からないが入口は直径3mくらいの円形で人が入って行くのに問題はなさそうだ、アカツキは無理かも?

 「先頭は俺だな」(ソジュン)

 「ソンジュやる気があるのは良いが直ぐには入らないぞ」

 「???」

 全員呆れ顔をする

 「まず煙と熱で巣を攻撃する、その後殲滅を確認するために中に入るだけだ」

 「戦闘はない?」(ソジュン)

 「上手くいけば戦わずに殲滅だ」

 「私達の訓練は何の為に、、、?」(ミンジ)

 「もしもの時の為の保険だ、強くなって損になる事もないからな、と言う事でアカツキは入口から奥へ適当な間隔で火を放っていろ、他は薪を集めて入口で燃やせ」

 風魔法で熱と煙を送り込み3時間程してから薪を少し押し込んで入口を塞いだ

 「今日はこの辺で野営だ、念の為交代で見張り、明日の朝入口を開けて確認に入るぞ」


 〈何事もなく翌朝〉

 「サーチに反応無し、ソフィア、アカツキはここで待機、さあ確認に行くか」

 ソジュンを先頭に入って行く焼けた1mくらいの蜂が数体と多くの卵と大きな蜂が1体一番奥で死んでいる

 「コイツが女王蜂か、卵はいい感じで焼けている?食べれそうだな」

 女王蜂の死骸と卵を持ち帰ることにした


 俺達は転移し宮殿に戻った、研究者に女王蜂の死骸を渡し卵は罪人に毒味をさせ安全を確認して食する事にしたが、、、

 「ボロボロだな〜」

 戦いを終えマジマジと宮殿を見ると損傷が大きい

 「それでも大陸で一番人が残っているのは此処だ」(ルサミド)

 「他は全滅と言う事か?」

 「瓦礫の下等で息を潜めていた者だけが少数生きているだけだろう、おそらく多くは子供、大人は戦って、、、」(ルサミド)

 「そうか、、、」

 戦いは勇者と討伐に立ち上がった有力な冒険者が終わらせるだろう、俺はどうするべきか、、、、



 〈勇者3人のその後〉

 魔剣士3人の勇者は遠距離攻撃を得意とするパーティーを従える事が出来、また治療を終えたレイナも回復要員として行動を共にする

 各国の精鋭部隊をオリガ王国東海岸に集結させレイナが一撃を与えた敵ボスが回復して再度登場したがこの星の最高戦力と思える戦力で圧倒し討伐した

 レイダー戦で活躍した勇者達はボリア大陸に凱旋し英雄として残りの人生を優雅に過ごすのだが、度を超えた待遇を要求してボリア大陸各国が手を焼いている


 レイダー戦勝利から1か月、南大陸の各国にボリア大陸からレイダー討伐に掛かった経費を払えと催促が来ているらしい


 俺達は移転した平原の茶屋に食事に来たがそこに親バカのルサミド国王がいる

 「ルサミド、険しい顔して何しているんだ?」

 「この大陸は壊滅状態だから無視しているんだが、カルシア大陸の各国はどうするのかと、、、出方によっては無視出来なくなるかもと思ってな、、、」(ルサミド)

 「金払えって言われているやつだろ?」

 「そうだが、、、この大陸は直接勇者の世話になって無いし、カルシア大陸も勇者無しでも大丈夫だったと思うんだがなぁ〜実際虫の息のレイダーにとどめを刺しただけだったらしいし、ボリア大陸の連中が勝手に勇者召喚して戦いが終わってワガママ言い出したから金払って言われてもなぁ、、、、」(ルサミド)

 「それなら無視でいいだろ?」

 「それが、、、勇者達が異世界から呼び出されレイダーを退治してやったんだ、この星全体からもっと感謝されもてなされるべきだと、言っているようで、、、そのうち武力を持って集金する勢いだとか、、、」(ルサミド)

 「そうだとしても狙われるのはカルシア大陸だろ、今はこの国の復興に全力を尽くす時だ」

 「それで君は今からどうするんだ?」(ルサミド)

 「東のパルナ王国へ行くつもりだ、此処より酷い状況で復興が進んで無いだろうからな」

 「復興を手伝って王にでもなるつもりか?」(ルサミド)

 「そんなモノに興味は無いが北の森、妖精の森が気になるからな、確認しておくがこの混乱に乗じて隣国を自分のモノにとか考えて無いよな?今の戦力で領土を増やしても対応出来ない事が起きるぞ」

 「ハハハそんな余裕無いだろ」(ルサミド)

 「何か言い方が怪しいが、またな」

 俺はパルナ王国へ行く

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