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179、獣人族の大陸 2

地球の環境と似た星だが違った文明を持つ世界の物語

 快適な船旅を終えて無事に獣人族の大陸へ到着した


 小さな町に港湾施設、今まで見た港町で1番小さい、自然を愛する獣人族の大陸らしい

 大陸の入口で栄えている筈の場所でさえ小さな村程度の建物しかない、この大陸にはどんな大自然があるのか楽しみだ

 港の案内図を見るとこの大陸には国境と言うものが無いようだ

 大陸のほぼ中央に大きな街がありそのほかに小さな町が四つあって村が点在する

 この港と中央の街を結ぶ道は地図に太くはっきりと記されているが、他は細い線で結ばれている、幹線道路以外は険しい道だと想像出来る


 獣人族の大陸は五大陸の中で2番目に小さい、サーチ魔法と飛行を使えば意外と早くゲートが見つかると思っていたが

 「この大陸は幹線道路以外の道は全て馬車の通れない獣道なのか?」

 俺の予想以上に酷い道にうんざりしている

 「私の国より凄い大自然ね、でも歩くのに支障の無い道よ」(ソフィア)

 「お前、アカツキのこと考えているか?」

 「、、、歩きにくそうね」(ソフィア)

 ゲートを探すのに大陸中の道を歩き回るしか無いと思っていたが、こんな道を隅々まで歩いていたら数年?数十年かかる

 「ソフィアこの大陸の王は知っているのか?」

 「獣人の国の長の娘とは言え、別の大陸の王までは知らないわ、父は面識あるみたいだったけど」(ソフィア)

 「そっか、、、それなら王の所に行って情報を貰った方が良さそうだ、娘と分かれば歓迎されるかもしれない」

 俺達は森の探索を中止して中央部の首都を目指した、唯一の舗装路を使い首都を目指す馬車で4日走ると今までの景色と変わり街の景色にと言っても今まで異世界で見た首都の中では田舎?自然溢れる?と言った感じだ

 住居や多種多様の店は樹木と一体化して独特の雰囲気の街の中で俺達よそ者は凄く目立っている

 「お前達何処から来た?」(兵士)

 兵士の格好をした獣人が話しかけてくる、職務質問のようなものだろう

 「俺達は人族の大陸から来た、探し物をしている」

 「探し物だと?ちょっと来てもらおうか」(兵士1)

 「俺達は何も悪い事はしていないが、これがこの土地のもてなしか?」

 「そうだ、怪しい者を自由にさせる訳にはいかないからな」(兵士2)

 後ろから豪華な服装の兵士が出て来た

 「騎士団長どうして此処に」(兵士1)

 「私も町に出る事もあるさ、旅のお方部下が失礼をしたようで、私はこの大陸の騎士団長ロイドです、、、その毛色、女性方は高貴なお方とお見受けしますが、、、そしてとても珍しい黒狼まで、それから男性の方はとてもお強い」(ロイド)

 獣人の世界では毛で色々と判断するんだなぁ〜サーシャもコハルの毛色がと言っていたし、ソフィアも王族の毛色をしているのか?俺には分からないが

 「俺はクロコ、人族の大陸か探し物をしながら旅をしている、横にいるのがソフィアで俺のお世話係、契約獣は俺の家族だ」

 「契約獣を家族と言う人族、面白いお方だ宜しければ大樹へお招きしたいのですがご都合は?」(ロイド)

 大樹とは人族的には城だろう、いきなりお招きしたい?

 「俺達は探し物の情報が欲しいだけだ」

 「それなら尚更好都合です、王はこの大陸で長寿で何にでも詳しい」(ロイド)

 「騎士団長、得体の知れない者を大樹に宜しいのですか?」(兵士1)

 「お前は気付かないのか?お世話係と言っているが、おそらくソフィア様は獣人の国の王族だろう、クロコ様も行動を共にしておられるお方だ」(ロイド)

 「クロコ、私役に立っているでしょ」(ソフィア)

 王族の家に運良く生まれただけの事で役に立っていると言われても、、、とにかく俺達は大樹に案内された


 俺達は大樹に案内され居間に通された、少し待っていると白虎獣人の女性が現れた

 「お待たせしました私がこの大陸の王セレン、貴女がシーマの娘ね」(セレン)

 「はい、次女のソフィアです」(ソフィア)

 「貴女は初めてね、シーマ王には何度か会っているし、貴女の姉のサーシャさんも赤ちゃんの時に会ったわよ」(セレン)

 俺は王はジジイかと思っていたので綺麗な女性と言う事に驚いた

 「貴殿はこの姿に驚いているようだな、人化した方が話しやすいか」(セレン)

 セレンは耳と尾以外の部分を人化した

 「いえあまりの美しさに見惚れていたのです、でも言われた通り人化してもらった方が良いかな」

 「美しいとは嬉しいことを」(セレン)

 挨拶が終わるとセレンとソフィアは世間話をしている

 此処に来た目的はゲートの情報収集である事をソフィアは分かっているのだろうか?

 

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