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172、首都クインーズ

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 ナラト領で賞金首2人を捕えたノエルちょっとだけ自信がついたように見える


 ギルドで賞金首を引き渡す時に知ったのだが、ノエルとソフィアの2人はギルドに未登録だった、慌ててギルド登録した

 今回の賞金首の件で2人共にGランクではなく1つ上のFランクスタートになった、働いたのはノエルだけだがソフィアも同行していただけで評価された、実力からすればノエルは最低でもDランクだと思うが、この旅では冒険者ランクはあまり意味を持たないはずだ

 この星でもパーティー名は【ブラッククロス】として、ノエルとソフィアをメンバーとして登録した

 ただ旅をして最低限の依頼しか受ける気が無いので名ばかりのパーティーになると思われる


 俺達はナラト領を出発して旅を再開する馬車の上でノエルが珍しく話しかけてくる

 「ナラト領はこれからどうなると思います?」(ノエル)

 「悪人が少し減って自警団が機能すれば平和になるが、領主が無能らしいからなぁ〜周りの者の能力次第だと思うが、あの状況になった事を考えると期待出来ない、平和な日は短期間だろうな」

 「やっぱりそうですよね」(ノエル)

 真面目で優しいノエルには、あの町の状況は心が痛むのだろう浮かない顔をしている、仕方のない事と分かっているだろうが割り切れないと言う事なら時間が解決してくれるのを待つしかない


 旅は続き北上して首都クインーズ方面に進んでいる、俺はいつも通りに馬車の屋根で横になり空を眺めている

 夕方になり景色の良い場所を見つけて野営する、忘れていたが今日からサウナも使う、サウナの後にソフィアのヒールで癒して貰えば最高のご褒美だ

 「ノエルお前もサウナに入ってソフィアにヒールして貰ってみろ嫌な事が忘れられるぞ〜」

 「そんなに良いモノなんですか?」(ノエル)

 ノエルがサウナで暖まりフラフラで出て来たところでソフィアがヒール魔法をかける

 「あぁ〜気持ちいぃ〜クロコ、最高ですね〜」(ノエル)

 「ちょっと2人共、私もそれしたい」(ソフィア)

 「俺がヒールかけてやるからサウナに入って来い」

 ソフィアもサウナで暖まり俺のヒールで至福の時を味わう

 「あぁ〜本当に気持ちいいわぁ〜」(ソフィア)

 この日以降毎日サウナ&ヒールを楽しむようになった

 ノエルもヒールが使えると便利なんだがヒール使いの罪人を見つけて移植させたいが、ノエルの能力が貴重なだけに失敗した時のリスクが大きい、能力の高いヒーラーでなければ移植は試せない

 ソフィアは回復術師でも自分の身は自分で守ると言う俺の考えを理解して戦闘訓練を積極的に行っているがEランク程度の戦闘力にも届いていない、この星の獣人はほぼ全員にテイム能力があると聞いているので強力な契約獣を与えようと考えている

 順調に進んで首都クインーズに到着、ソフィアの契約獣探しに店に行く大きな街の店だけあって多くの獣が並んでいるが俺もソフィアもコレはと言った獣を見つける事が出来なかった

 此処の他にもう1店舗あるという事なので次の店に行ってみる、俺は空を飛ぶ鳥が欲しいがソフィアの契約獣にするので彼女の希望で選ぶつもりだが気に入った獣を決めかねている

 「どのような獣をお探しですか?」(店員)

 「この娘を守る強い獣が欲しい、本人の好みもあるからどの種族とかは決めていないが何が強い?」

 「強さで言うなら竜種ですね、ただ捕獲が困難でどこの店にも入ってないと思います」(店員)

 「捕獲が困難と言う事は所在は分かっているのか?」

 「冒険者ギルドへSランク限定、秘密厳守で依頼を出していますが、、、」(店員)

 「クロコ、竜種はかなり高額ですよ」(ソフィア)

 「竜の種類と予定価格は?」

 「種類はリヴァイアサンとワイバーンです価格は状態次第ですので」(店員)

 「リヴァイアサンは水の竜でワイバーンは飛竜と言う認識で間違いないか?」

 「その通りでございます、お詳しいですね」(店員)

 「それなら使い道の多いワイバーン一択ですね、あとは買うか?やめるか?」(ソフィア)

 「場所が分かれば俺達で捕獲してテイム出来るが、、、秘密の場所なんだろう」

 「場所はこの街の北西の森に群れの住処があって、、、あれ?何で私は喋っているんだ?」(店員)

 おそらくノエルが針を刺して喋らせている

 「店員さんありがとう」

 俺達はワイバーンの情報を得て店を出た

 「ノエル、お前がやったんだろ?」

 「まずかったですか?」(ノエル)

 「助かったが、やりすぎるなよ」

 俺達は宿とり明日からのワイバーン捕獲に備える

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