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169、新たな旅(グミラス星)

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 ノエルの個人魔法が発動して一人前とした、実際教える事は少ないしこの先は自分で何とか出来る


 数日後、俺は乱丸と2人で旅に出る、、、、筈だった

 「ノエル、ソフィア何でお前達が一緒なんだ?」

 「昨日クロコがバーガジュマルで旅の話をされたんでしょ?それが姉に伝わって私とノエルに付いて行け!と言いに来てこうなりました」(ソフィア)

 「僕もサーシャさんには逆らえないので、、、それと住み心地の良い町を探すためにも付いて行きたい」(ノエル)

 確かに酔って騒いでそんな事を言った気がするがサーシャは何を考えているんだ?一人前に育ったならそれで良いと思うが、この2人を俺に同行させる理由が分からない、逃げる事は簡単だが2人がサーシャに叱られるのは可哀想だから一緒に旅する事にした


 「ソフィアとノエル、旅に同行させるが俺はお前達に付いて行く旅にする、この星を案内して俺を楽しませろ!これが同行の条件だ」

 「この星を案内と言われても私達は国から出た事がないので、、、」(ソフィア)

 「なら適当に旅するだけだ、獣や盗賊の相手は全て任せるぞ」

 乱丸に馬車を引かせノエルが手綱を握りソフィアが雑用全般をする、俺は何もしない旅が始まった、直ぐに解散するつもりだったパーティーを存続、パーティー名は、、、まだ無い


 旅の初日とりあえず国の端目指して東へ進むが何も起きない、暇でしょうがない

 暇潰しにソフィアと話をする

 「帰るつもりはないのか?父親の命令で俺の側に居ても楽しくないだろ?」

 「別に命令って訳でもないし私の希望で来たから」(ソフィア)

 「希望?サーシャのした事の謝罪として世話係としてきたんだろ?」

 「それならサーシャ姉がくればいいでしょ、私の下にあと1人妹がいて私と同じように希望したわ、強い者の妻になるのは女の誉だからね、それで話し合いの結果、クロコが好きそうな胸の大きい私が来る事になったの」(ソフィア)

 「俺は妻にするつもりは無いぞ」

 「それでも側にいるだけで心地良いものなのよ」(ソフィア)

 「そんなものなのか?俺は理解出来ないが」

 獣人の国は町が少ない今日一日ゆっくり馬車を走らせて来たが何もなく夕方になった、少し開けた場所に水場を見つけ野営する事にした

 料理はソフィアが行い、ノエルが風呂の準備をする、俺は浴槽をアイテムボックスから出しただけ

 たまにはこんな接待旅も良いものだ、風呂から星空を眺める至極の時間を過ごし旅をする

 2日後断崖絶壁の国の端に到着して景色を眺める

 「いい景色だな、此処は有名な景観地なのか?」

 「此処までは私も来た事がないので分かりません」(ソフィア)

 「獣人には景色を楽しむ事をする者も聞いた事ないですし、、、」(ノエル)


 端まで来たので進路を北に変え進んでいく事にした、大きな川が現れこの川が国境になっている、橋の架かっている場所まで西に戻り橋を渡るとサンデル国ナラト領になるが獣人の国と雰囲気が違う事に気付く

 「クロコ、、、雰囲気が悪い町ですね〜」(ソフィア)

 「そうだな、先の方で揉め事が起きているようだしな」

 「どうされます?」(ノエル)

 「全てお前に任せるぞ」

 少し距離をとって揉め事を眺める、中年の女性が大男に刃物を向けているが男は余裕がある

 俺は馬車を降りて同じように見物している男に何をしているか尋ねる

 「俺は旅の者で何をしているか分からないのだが教えてもらえるか?」

 「敵討ちか何かだろうが返り討ちになりそうだ」(モブ男)

 「敵討ち?どう見ても勝てないだろ」

 「そうなんだが、この領地では自警団が役に立って無いから恨みを晴らすのは自分自身で行わなければならないからな、おそらく旦那があの男に殺されたとかだろう」(モブ男)

 「誰も手助けしないのか?悪いのは男の方だと分かっているのだろう?」

 「あの男はこの辺じゃ有名なワル、ギレンだからな」(モブ男)


 「この状況をスルーしたらクロコ怒るんだろうなぁ」(ノエル)

 馬車を降り揉め事に近付いていくノエル、今馬車に残っているのはソフィア1人

 この状況を見て馬車に近付いていく男が2人いる泥棒か人攫いだろう、揉め事はノエルに任せてソフィアがどうするか、、、でも両方ともに気になるなぁ

 先に動きがあったのはソフィアの方だった、よく聞こえないが2人の男にちょっかいを掛けられているが、男の急所に蹴りを入れて追い払った、俺が思っていたより強くなっているようだ


 一方ノエルの方は

 近付いていくノエルに男が気が付く

 「何だお前は?」(ギレン)

 「旅の冒険者、見過ごせない状況だから、、、」(ノエル)

 「怪我しないうちに帰りな!小僧」(ギレン)

 周りから5人の男が現れる

 「怪我するのはあなた達ですよ」(ノエル)

 ノエルが素早い動きで6人の男達にまち針を刺すと男達は自身の腕を切り落とし始めた

 「ウオォ〜イテテ、、、俺の手が、、、貴様何しやがった?」(ギレン)

 「何かしているのは自分自身でしょ?片手なくなって痛そうですね」(ノエル)

 切り落とされた手を火魔法で焼くノエル

 「これでヒールで治療する事も困難ですね、僕と戦いますか?」(ノエル)

 6人の男達が逃げて行くと見ていた者達から拍手喝采されその中を戻ってくるノエル

 「あれで宜しでしょうか?」(ノエル)

 「いいも悪いもお前に任せたんだ、お前が良ければそれが正解だ」

 「この町に少し滞在したいのですが、いいですか?」(ノエル)

 「好きにしていい、金も気にしなくていいから好きにしろ」

 何故この場所に滞在したいか分からないが好きにさせることにした

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