159、険悪な再会
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
俺は異世界?異星?から帰って来た、この星では俺は死んだ事になっているらしい
マリーの墓参りを済ませて次は何処に?誰に?と思うがもう1つ問題が
「サーシャお前何で此処にいるんだ?」
転移魔法が発動する時魔法陣の中に入ってきたからだが、コイツは馬鹿か?馬鹿なのか?
「奴隷ですから」(サーシャ)
「確かにそうだったが過去の事だろ?お前帰る事が出来ないって分かっているのか?」
「分かっているわよ、それに来てしまったからどうしようもないですよ」(サーシャ)
今更どう言っても何かが変わる訳ではない、そのままサーシャを連れて宮殿へ向かう
正門から入ると色々と面倒だと思って転移して中に入る、王の間の前で近衛兵に王に会わせるように言うが、死んだ事になっている俺が本人と思ってもらえない
転移魔法で此処まで来ているのだがら俺本人だろ分かれよと俺は思っているが、なかなか通してもらえなかった
すると外の騒ぎを聞き向こうから出てきた
「やあランボ久しぶりだな、俺に対するセキュリティを何とかしてくれ」
「クロコさん?生きていたのですか?本物ですよね?」(ランボ)
「お前俺が分からないのか?此処を粉々にするぞ!」
「間違いなさそうです」(ランボ)
ランボが衛兵を制止させ応接間へ案内した
「お元気そうですね」(ランボ)
「あゝ元気なんだが何故か俺の墓があった、それはしょうがないとしてオクタロッドは何処にある?」
俺はランボに今までの経緯を話し、仲間の状況を聞いたレイナ達は闘技場にいると言う事だったので回収されていたオクタロッドを受け取りロレアルへ向かう事にした
魔族との戦いから約3年経過している、アイツらなら不動のトップ5の一角を崩しているだろうと期待して闘技場に向かう、試合はいつか分からないが上位5人の名前はランキングボードに常に掲載されている、闘技場に入りランキングボードを真っ先に見るが以前と変わらない5人の名前しかなかった
レイナ達はおそらく女性専用の宿に泊まっている、ギルドカードを使って食堂に呼び出すが死んでいる事になっているので信用せずに来ないかもしれないと思いながら待っていると3人と乱丸とギンが姿を見せる、感動の再会の筈だったが
「誰、隣の人は?」(3人)
「3年ぶりの再会の言葉がそれか?」
「私はサーシャ、クロコの所有物よ、よろしく」(サーシャ)
「さあ皆んなで食事にしようか?」
険悪な空気の中、長く苦痛な時間が始まった
「俺はあの時爆破で飛ばされてこの星から出た飛ばされた先で、、、、(省略)、、、と言う事だ」
約3年の出来事を説明すると多少は納得したようだったが、今後どう過ごすのか?と言う問題になった
「妻の権利は私よ」(レイナ)
「1度死んだ事になっているからリセットでしょ」(モモ、ルミナ)
「私はクロコの物だから今後も一緒に暮らすわよ」(サーシャ)
[主人私はどうなるのでしょうか?](二代目乱丸、三代目乱丸)
「2人の乱丸かぁ〜どうするか、、、」
「じゃあ小さい方は私がもらうわ」(サーシャ)
「お前はテイムの能力があるのか?」
「私の国では当たり前の能力よ、他にも此方の人達とは違う事が色々とあるみたいだけど、、、」(サーシャ)
答えの出ない問題は後にして乱丸の方は三代目を爪牙〈ソウガ〉に名前を変えてサーシャがテイムし直し、乱丸の名は二代目が名乗る事にした、こちらの問題はすぐに解決したが女性3人の問題は解決策が思いつかない
ロレアルの料理は久しぶりだ、女の戦いは気にせず料理と酒を楽しむ、ひと息したところで俺も言いたい事を言う
「お前達は3年間何していたんだ、俺は3年前に不動のトップ5の一角は崩せると言った筈だ、弱者は【ブラッククロス】に要らない、楽しく過ごせたのは常に強くなろうとして、どんな相手にも負けなかったからだ、俺は今のお前達とパーティーを組みたくない残念だ」
俺は席を立ち店を出た
「乱丸アイツら何していたんだ?」
[それなりと言うか、今まで主人頼みだったので、、、](乱丸)
その後冒険者ギルドに行き魔族との戦さで共に戦った者と再開して話をした
サーシャを冒険者登録した後、1度クレストに戻りランボに裏工作を依頼、サーシャを戦闘能力に見合う冒険者ランクに特例昇級してもらい、俺とサーシャがロレアルの闘技場で上位ランク戦から参加出来るように手配してもらった、一応世界を救った勇者と言う事ですんなりと要望が通った
サーシャBランク冒険者となり200位スタート、俺は闘技場で50位から参加出来るようになった
闘技場でランキング10位以内になれば同一パーティーでも対戦する事になるルールだ、俺はアイツらを追い越して10位以内になりパーティーメンバーと対戦するつもりでいる
因みに3人は11位から20位の間を行ったり来たりしているらしい




