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157、戦いの後

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 ロシナンテ王国のペーヤン国王との戦いが終わった

 ロシナンテ王国の王がいなくなって隣接国がロシナンテ王国へ攻め入る、領土戦争が各所で行われているらしい、複数の国から攻められ、おそらくロシナンテ王国は壊滅すると予想されている、俺にはどうでもいい事だ

 俺の活躍を知っているのは僅かな者達だけだ、その1人マルクスが俺の隠れた功績を労うため食事に招待してくれた

 「クロコ本当にいいのか?お前の功績を誰かに渡して」(マルクス)

 「あゝ構わない地位とか名誉なんて全く興味ないし鬱陶しいだけだ」

 「実は俺がこの件の功労者となる話しがある」(マルクス)

 「いい事じゃないか、勲章とか好きだろ」

 「自分の実力なら嬉しいが今回は複雑だ」(マルクス)

 「それに俺は此処に縁もゆかりも無い人間だからな、象徴となるのに適していない」

 「お前がそう言うならしょうがない、おそらく俺の功績になる、有り難く頂戴するよ」(マルクス)

 「俺はこうやって美味いものが食えればいい」

 「それでこれからどうするんだ?国王はお前に特別な待遇を与えてもいいと言っていたが」(マルクス)

 「特別な待遇ってなんだ?」

 「好きな仕事で生活出来る、この国の中で何でも好きに働いて楽に稼げる、どうだ!悪く無いだろう」(マルクス)

 「そうだなぁ〜悪くは無いが、此処で数日身体を休めたら旅に出ようと思っている、世の中は広い知らない事だらけだ、俺は旅して少しずつそれを見ていく」

 「そうか、それがお前の生き方なんだな、何かあったら俺に言ってくれ最大限に協力する」(マルクス)

 「その時が来たら頼りにする、今日は楽しく呑もうぜ」

 夜遅くまでマルクスと語り合い楽しい時間を過ごした


 後日、此処オクライリ王国では独裁者ペーヤンを倒した者としてマルクスが英雄になった、隣国からは感謝の品が数多く届いたらしい、英雄を生んだ王都クエフにはマルクスの石像が作られた

 ロシナンテ王国は複数の隣国から攻撃され国土の大半を取り返され、元々の小さな国になった

 戦勝国には英雄が生まれ国内は賑わう、各国で戦勝記念日が制定された


 俺は大金を手にして次の行き先を考える、以前東が日の昇る幸運の方角と聞いた事があるのでいつも迷ったら東に行く、今回も東の方角にある街を目指して旅をする予定だ

 まずは戦いの疲れをとるためクエフの宿で数日過ごす、王都は大きな街で飲食店も多く色々な料理も食べれる、近くには温泉施設もありサウナもあった居心地のいい街だ

 旅立ちの準備で野営道具や食料等を買い込む、色々な店があり大きな契約獣店もある、今後の事を考えると仲間を増やすべきかも知れないが、今は乱丸がいればそれでいい


 1週間ほど王都で過ごして体調は良くなった旅立ちだ


 出発の日の朝窓を開けて空を見る、良い天気だ

 着替えを済ませ装備を確認しながら装着する

 旅立ちの準備が完了して宿の外に出る、乱丸と2人の徒歩の旅

 楽しい時間が先にある

 「さあ行こうぜ、乱丸」

 「ワオォーン」(乱丸)

 俺達は当てのない旅に出た

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