表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/194

147、奴隷を買う

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 この世界にきて1週間が経った時魔法の力が弱くなっている事に気づく、おそらくこの星の大気が以前と違って魔法に影響している、重力もロベリア星より強い気がするがこの星で暮らすなら、この条件に慣れなければならない、元の強さを取り戻すために訓練を開始した

 早朝ランニングで町を回る、午前の業務を終えて魔法の訓練をしている、訓練を開始して2週間、長期で休んでいた訳ではないので元に戻っていなければいけないが、魔法の威力が弱いし飛行すると魔力消費が激しい


 自分が弱くなったのなら今まで通りにはいかないなぁ〜と思う、護衛に奴隷もありかなぁ〜

 とにかく今は金を貯めないと

 1日15人の患者が来て大銅貨5枚×15=75枚が月24日働くと75×24=1800枚

 大銅貨1800枚は金貨1枚と大銀貨8枚

 2ヶ月頑張れば金貨3枚と大銀貨6枚

 宿代も食費もギルド持ちだから依頼を達成した報酬も合わせれば十分な金額になる

 訓練を行いながら治療と討伐依頼を達成させて生活する


 お金を貯め始めてから2ヶ月経った朝食

 「ギルマス護衛に奴隷を買おうと考えているがお勧めとかある?」

 「エルフは高いが長生きだから長く使える、獣人は身体能力が高いから剣術と体術に優れている、人は魔法の習熟度で値段が決まる、自分が何が欲しいかで勧める種族も変わる、自分に足りないものを補う感じで考えればいいと思う」(マーチン)

 「俺は中衛か後衛だったから前衛向きの獣人か長く使えるエルフって事かぁ〜次の休みに見に行ってくるかな」

 「買ってきたら教えてくれ、広い部屋にしてやる」(マーチン)

 「ありがとう助かる」


 休日になって俺は奴隷の店に行く

 薄暗い店の扉を開け中に入る

 「いらっしゃいませ、どのようなものをお探しでしょうか?」(店員)

 「将来的にはパーティーの前衛で、今は酔い潰れた時の護衛かな」

 「色々と取り揃えておりますが、ご予算で選ばれますか?」(店員)

 「悪いが急いではないから、気に入ったのを探したい、予算も足りなければ出直す」

 「そうですか〜ではひと通りご覧下さい」(店員)

 店の中を店員と見て回る、エルフ金貨5枚、犬獣人金貨1枚と大銀貨2枚かぁ〜何か決め手に欠ける

 「あとは狐獣人と狸獣人になります」(店員)

 狸獣人を見たあと最後に狐獣人を見た、白い毛の狐だったが狸獣人が金貨1枚と大銀貨5枚なのに狐獣人は金貨1枚と言う、狐獣人の方が高いと思っていたので、この価格はお買い得と思う

 「何故この値段なんだ?」

 「1番の違いは肉付きです、ご紹介させて頂いたのは全て雌ですから身体のラインを重要視されるお客様が多いので、白狐については年齢も16歳で奴隷としては高齢です、少々体調不良と言う事もありますのでお安くなっております」

 昼間は戦いに使い夜は玩具にする者が多いのかぁ〜、体調不良はヒールで治せるし夜の玩具にするつもりはないから狐獣人が1番だな、買おうと考え再度顔を見る確かに体調は良くないようだ

 「君の名前は?」

 「サーシャ、、、です」(狐獣人)

 元気のない声で話す狐獣人だが目は死んでないように見える

 「サーシャ此処を出て俺と一緒に暮らしてみたいか?」

 「はい、此処を出たいです」(サーシャ)

 「お客様ご購入されますか?見ての通りの体調ですが、体調が良く2、3歳若ければ金貨3枚以上の種族です、首輪と洋服はサービスしますので今から持ち帰れます」(店員)

 「決めた貰おう」


 サーシャを連れて店を出る、店員の表情から察すると病弱な商品が売れて幸運とでも思っているように見える

 店から少し離れてヒール行って体調を治す

 「ご主人様今何をされたのですか?」(サーシャ)

 「ヒールをかけた、それから俺はクロコ、名前で呼んでくれ」

 「クロコ様かしこまりました」(サーシャ)

 「クロコ様じゃなくてクロコさんでいいから、それとサーシャ何か食べたいものはあるか?」

 「私は与えられたものを頂くだけですから」(サーシャ)

 食堂へ行き適当なものを注文して2人で食べる

 「サーシャには剣術を覚えてもらう、戦った事はあるのか?」

 「はい、以前短い期間ですが冒険者をしていました」(サーシャ)

 話を聞くとパーティーメンバーの怪我を治すため借金をして治療を受けたが返せずに自分が奴隷になったと言う事だった、体調は奴隷店に連れてこられてから、店の管理を疑う話だ

 「俺は回復術師だ多少戦えるが、サーシャにはパーティーの前衛になってもらいたい」

 「分かりました期待に応えれるよう努力します」(サーシャ)


 食事を済ませてギルドに戻る、ギルマスに報告して2人用の部屋にしてもらう

 「クロコさん夜伽のお好みはありますか?」(サーシャ)

 部屋に入るなりサーシャが俺に尋ねてきたが答えに困る俺も俺だし、、、ただそれが目的なら肉付きの良い娘を買っているからなぁ

 「サーシャの好きにすればいい、普通に就寝しててもいい」

 と格好をつけてみた、後日娼館に行く事になると後悔するんだろうなぁ〜


 明日から新生活が始まる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ