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146、新異世界の生活

異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語

 2度目の異世界転移(俺の予想では異世界でなく異星)から1週間が経つ

 俺も僅かだがこの世界の事を知る、今分かっている事は

 1、以前の異世界に近い状況で魔法が使える、でも何故か飛行すると魔力消費が激しい(重力の違いか大気の密度の違いと予想している)

 2、獣は日本のファンタジーアニメに出てくるものが多い

 3、通貨は前の異世界とほぼ同じ

 4、治癒魔法師は戦闘すると弱いと思われている

 今のところ以上が重要事項だが他にも、可愛い獣人が多いとか、酒の種類が多いとかの俺の趣味嗜好に関する情報も得ている、そして俺はまた別世界(別の星)に転移している可能性が高い

 (おそらく怪獣の爆発時はマジックアーマーで守られていた、そのまま大気圏を越え宇宙空間へ飛ばされ、たまたま飛んで行った先の星が、人が生存出来る環境で助かったのだろう)

 そんな世界での生活は朝日の出と共に起床、食堂へ行き朝食を食べるギルド職員もギルド内で生活してる者がいて何時も同じ顔ぶれ、午前中は治療の時間で10人から20人の患者が来る

 午後は自由だから今は街に出てこの世界の雰囲気を感じている


 今日も日の出と共に起床した

 「おはようございます」

 「おはようクロコさん、ギルドは慣れましたか?」(カリナ)

 受付の猫耳美少女カリナさんはいつも笑顔で挨拶して俺を気にかけてくれる

 「職員の方々も冒険者の方も皆さん親切で助かります」

 「クロコさんは貴重な治癒魔法師さんですからね」(カリナ)

 「そんなに少ないのですか?」

 「そうですね〜出生した人の1%以下の能力ですからね、普通は街で治療院を開いてお金儲けしますよ」(カリナ)

 「開業かぁ〜それも悪くないのかな」

 と雑談しながらの朝食

 朝食を済ませ俺の職場の掃除をして患者を待つ、朝早くから来るヤツはだいたい昨日怪我したが街の治療院に行く金のないヤツ、装備が貧弱なヤツばかりだ

 今日も特段かわった患者は来ない、いつも通りの仕事時間が過ぎる

 午後からの時間今日は町の外に出てみることにした

 街の近くの草原へ行くと初心者冒険者と思われる数人がホーンラビットと戦っている

 怪我して患者になって俺を稼がせてくれ〜と心で声援を送る


 草原でのんびりとした後町に戻り行った事の無い区域へ行ってみる

 飲食店や雑貨屋等が並ぶ通りから脇道へ続く所に1つの看板、【奴隷売ります】と書いてある

 店の前に行くとガラス越しに中の様子が少しだけ見える、沢山の檻が並べられ中に何かいるが薄暗くてよく見えない、この世界では奴隷が合法化されているのかと思いながら更に町を見て行く

 奴隷じゃなくて乱丸のような契約獣が欲しいと思いながら、店がないか町を歩いたが見つからなかった


 翌日、奴隷店の事をカリナさんに尋ねてみる、今日はマーチンさんも朝食に同席している

 「昨日奴隷を販売している店を見たのですが普通に売り買いされているのですね」

 「お金持ちは普通に買っているわよ、治癒魔法師の方は護衛に格闘系の奴隷をよく買っているみたいよ」(カリナ)

 「此処にいる間は護衛は要らないかな」

 「そうでもないぞ、町を歩けば誰かに狙われるかもしれない、治癒魔法師は狙われやすいからな」(マーチン)

 「治癒魔法師だから狙われる?どう言う事ですか?」

 「高額で治療を受けられず家族を亡くした者の逆恨み、稼げる能力への妬みとかだな、それで護衛を雇うんだ、身の回りの世話とか掃除とかもさせればいい、クロコも買えばいいじゃないか、夜も楽しめるぞ」(マーチン)

 「ギルマス、要らない事をクロコさんに教えないで下さい」(カリナ)

 「すぐには要らないけど護衛がいれば、酒場で酔っても大丈夫だなぁ」

 「どのような奴隷をどう使うかは買い手次第だ」(マーチン)

 「因みに幾らくらいするんだ?」

 「ピンキリだが金貨1枚以下はやめた方がいい病気持ちとか下手したら呪いがかかっている」(マーチン)

 「少し金を貯めないと駄目だな、冒険者ランクも上げたいし依頼を受けるかな」

 「薬草採取の依頼は常時ありますよ」(カリナ)

 「討伐で簡単なものはないですか?」

 「ゴブリン、コボルトは討伐証明部位を常時受け付けているわよ」(カリナ)

 「しかし討伐は危険だぞ」(マーチン)

 「でも金になるんだろ?」

 「そうだが、、、お前もしかして記憶が戻っているのか?」(マーチン)

 「全てではないが戦い方は思い出した」

 「体格を見て治癒魔法師にしては鍛えられているなとは思っていたが、討伐依頼を単独で受けようとするとは思わなかった」(マーチン)

 「今日の午後からぼちぼち勘を取り戻すために狩に行くよ」

 「今ならホーンラビットが依頼であります、気をつけてくださいね」(カリナ)


 午前中の仕事を終え、午後から草原へ狩に行く

 獣狩りは久しぶりだ、今日の獲物はホーンラビットだがまずは自分の能力確認をする[ウォーター]水の玉が手の上に出来るが俺のイメージより小さい[ファイヤ]火の玉も同じで小さい[ウインドウ]風魔法で飛行しようとしても少し浮く程度で飛べない、何故か分からない、異星転移で俺が弱くなった?訓練のやり直しかと思いながら剣でホーンラビットを狩りギルドへ戻る

 「カリナさん依頼終わりましたお願いします」

 「早かったですね、ホーンラビット3匹依頼達成です」(カリナ)


 翌日から午後に魔法訓練を行う事がルーチンワークに加わった

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